ご常連さんに古いミリタリーがお好きな方がいらしてね。いつもアメリカから取寄せていて、そして問題を抱え込むのでした。キャリバーはブローバの11ALCです。まず、最初の問題は文字盤が分離出来ない。どうも接着をされているようです。
このような場合、殆どがゴム系接着剤で貼られています。文字盤の足の間隔が合わない文字盤を無理に取り付けるために足を折って接着をしたということ。
出車のスポーク部に圧力が掛って曲がっていて、それによって外周の歯の部分が大きく湾曲しています。
⇧の部分に大きな力を受けています。この歯車は分離出来ませんので、さて、どうやって直すか?
単にピンセットで矯正をしてもバネ性で戻ってしまいますので裏技で・・
どこを修正したか分からないでしょ。
天真に注油をします。
年代を考えれば、素性は悪くはないですね。
天真の摩耗も少ないようです。途中で天真の交換を受けているのかもしれません。さて、文字盤は接着するしかないなぁ・・
三つ目の問題。ケースを超音波洗浄していましたら、あらら、風防ガラスが外れました。測定してみると、ユルユルの風防を、これまたゴム系接着剤で着けているだけでした。どんだけゴム系接着剤が好きなんだ。このアメリカ人は・・
普通の時計は針が12時間で一周しますが、この時計は24時間で一周するようになってますね。黒/白ツートンフェイスとして昼夜を視覚的に認識し易くしたものかですが、この文字盤は黒/白が真横に仕切られていますが、縦に仕切られている文字盤もありますね。良く分かりません。旧日本軍は正式採用で官給された時計は無いと思いますが、個人の私物として左の二重ケースのような時計を使用したようです。赤字で24時間表示になっています。ミリタリーウォッチはなぜか魅力がありますね。