関東地方はここ数日、真冬としては珍しく雨がちな日が続いていましたが、今日はやっと晴れ間が出たので午前中は自転車の修理をしていました。息子の通勤用自転車ですが、庭保管のため紫外線により定期的にケーブルのアウターが劣化します。過去に何度かアウターを交換しているとインナーケーブルの端末もばらけてアウターが通らなくなりますので、今回は両方交換しました。前もってシフターのインナーを交換しているところ。
今回はパンクのおまけ付です。普段はチューブの修理はせず、新品と交換しているのですが、タイヤが摩耗していて近々に交換予定なのでその時にチューブも交換することにして今回はパッチを貼ります。パンクの原因はφ0.2長さ4mm程度の鋼線でした。タイヤの中から取り除くのは時計修理用のピンセットでやっとで老眼にはきついです。
余ったインナーケーブルをカットしてエンドキャップを取り付けます。
で、本題です。ご常連さんから比較的きれいなミノルタ・レポが来ていました。不良が多い露出計は作動します。
このカメラはシャッター羽根と絞り羽根の張付きが多いのですが、この個体は過去に分解修理を受けているようです。よって、シャッターはほぼ良好に切れますが時間をおくと粘ります。ネジ頭が笑っています。
これ何という部品かな? 劣化したモルトの残骸がほとんど残っていないので、やはり分解を受けています。
過去に中玉を外そうとして工具孔を滑らせています。やはりシャッターは開けられています。
指標の赤色入れが抜け気味とのご指摘がありましたので入れ直しておきます。
組み上がったシャッターユニットに清掃した後玉を取り付けます。
シチズンのシャッターは作りは精密ですが、時計も変に凝った設計の機械が多いと思いますが、シャッターも同じ印象です。一番閉口したのが、レリーズレバーの下にコイルバネが2つ入っていて、その下にチャージのロックレバーがある設計ですが、その2つのコイルバネを正規の位置に掛けるのが一苦労です。
ダウンしていることが多いセレンですが、この個体は、ほぼ適正値を示します。保管方法だけとは思えないセレンの寿命ですけど真相はどうなんでしょうね? ファインダーの清掃をして搭載します。
レポの作業でいつも思うことは、巻上げ機構の設計が複雑な35mm判のそれで、カウンター方式も古典的な設計で部品点数も多くハーフ機としての簡略化が見えない。ハーフがブームとなって来たので、慌てて市場に投入したような印象を受けます。
外装がアルミアルマイト製のため、打痕のないきれいな個体は少ないのですが、この個体は非常にコンデションが良いです。割れやすいファインダーの樹脂も良好です。赤い目盛りの指標を入れ直しておきました。