カメラ市用の作業になると思いますけど、フォクトレンダー・ビトマチックⅡaが来ていました。レンズはウルトロン50mmf2付は少数派の個体のようです。しかし、ボディーサイズの割には巨大な鏡筒はどこから分解したらよいの? という感じです。画像は分解途中でまだシャッターユニットは露出しません。多段ロケットのようですが、各部品の精度と強度がすばらしく、キヤノンG17のようにグラついたりしません。まぁ、比較の対象ではありませんが、この時代のフォクトレンダーの作りは流石、西ドイツ製と思わせます。
シャッターはプロンター製で、右がスローガバナー、下がセルフタイマーです。作動が不良なので分解洗浄をして行きます。
この分厚い真鍮製のリングはフィルム感度表示と真鍮露出部分が距離計の連動ピンがスライドする構造。このような部品の集合体ですからカメラが重くなりますね。
露出計の窓レンズが接着が外れています。この窓がトップカバー面より飛び出しているので、レリーズボタンを押そうとすると窓も押してしまうので外れやすいのでしょう。
巨大なガラスの固まりのファインダー。少しバル切れがあるのは持病のようですね。
サイドのレバーを引くとフックが外れ、巻き戻しダイヤルがポップアップします。
フィルムを入れていないと空シャッターは切れない構造。巻き戻し後は裏ふたを開けなくとも下にフィルムが抜けます。
状態の良い専用革ケース付です。流石にドイツ製らしい材質、加工とも国産カメラとは比較が出来ないすばらしいカメラと思いました。ただし、一日中、首に下げていたら肩がこるでしょうね。