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カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ローライフレックス3.5Dの巻

2023年01月28日 17時00分00秒 | ブログ

ローライフレックスは2.8F(3.5F)辺りは見れば分かりますが、その前のBCDなどは良く分かりませんね。この機種は3.5Dだそうです。(店長さんにお聞きしました) 昭和30年前半の発売でしょうか? いつものようにファインダーから清掃します。フードは取り外し式にはなっていないネジ留めです。内部の汚れを清掃してミラーは周辺腐食はありますが使用可能なので清掃して取り付けます。

スクリーンは方眼入りのガラス製です。取り外して洗浄しました。

 

 

何度か分解を受けていますが、シャッターユニットのシンクロターミナルを接続するネジが無く配線されていません。ここのネジは非常に細く、通常のカメラネジでは合いません。私は腕時計もやるので探してみると、ケースに機械を止めるネジがぴったりでした。時計もやっていて良かったです。

シャッターユニット内にはセルフタイマーは内蔵されていないタイプで、セルフユニットはビューレンズの左側にセットされています。動きが悪いのでオーバーホールします。この機構のため、セルフは→ボタンを右にスライドさせると動き始めます。(レリーズボタンは押しません)

 

レリーズボタンの復帰が遅い個体がありますが、この個体もそうです。シャッターユニットを分離してリンケージを点検清掃します。

 

シンクロコンパーは3時~6時までスペースが空いています。セルフタイマーが入るところ。

 

シャッター羽根と絞り羽根に油が回っていますので洗浄から始めます。

 

 

ビューレンズを清掃した前板にシャッターユニットを取り付けます。

 

 

レリーズボタンの復帰が遅い原因はこのリングのグリス粘りでした。

 

 

チャージレバーを接続して本体にドッキングします。

 

 

過去にレンズを分解しようとして工具でクランプしたようです・・

 

 

前カバーのレンズ部内周に謎の白い粉・・なんだろう?

 

 

まぁ、清掃をして前カバーを取付けシボ革を貼ります。

 

 

ローライフレックスはムック本を見ても種類が多く完全には理解出来ません。海外と国内での呼称も違うので余計です。2.8Fになると設計が一新されますが、それ以前の流儀の完成形なのかなと思いました。

 

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