今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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通常作業のローライフレックス2.8Fの巻

2024年02月20日 17時00分00秒 | ブログ

作業的には二眼レフが続いているのですがあまり進捗は良くありません。途中で隣の八王子市ご在住の方からアグファ・パラマートの修理ご依頼を頂いて拝見していましたが・・PENと同じハーフのEEカメラですが露出メーターが作動しません。点検するとの配線が腐食で断線しています。これを直せばメーターは動くかと思われましたがメーターは動きません。セレンの起電が全くないようでした。と言うことで作業は中止。

で、ローライフレックス2.8Fですが、こちらもメーターが不動です。過去に駒村商会さんでもメーターの修理は受けていなかったようですが修理が出来る方がいらっしゃるでしょうか? 気になったのは「絞りスピード表示窓」の変色。これは稀に見ますが、すべての個体に起きているわけではないので、どのようなメカニズムで変色するのでしょうかね。数字を瞬間に読み取ることが難しいですのでご依頼のカメラ店様からは「直して」と言われるのは分かっているので製作しました。t0.5mmの硬質アクリルで作りましたが、ポリカーボネート製の方が傷は付きにくいですが手持ちがt0.4mmしか無かったので・・

セットするとこんな感じてよく見えます。

 

 

この個体は巻き上げレバーが重いのと「二十露光リング」が固着していてスムーズに動いてバネで戻らない状態でした。各部の微妙なチリ合わせが必要でした。その他、レバー基部のダンパーが利かずレバーがプラプラの状態でしたのでダンパー材を製作して交換してあります。

シャッターとレンズのメンテナンスをして行きます。

 

 

すみません。寒さのせいで腰痛が悪化しまして更新をさぼっており、運転会の出席もお休みしました。ローライフレックス2.8の巨大な前玉ですが、2枚のレンズの間が曇るわけですが、個体差もありますが前玉が軽圧入のようになっていて抜けてこないことが多くあります。他の方たちはどのようにされているのかな? やっと分離できました。

レンズの繰り出しでガタを感じます。の先端樹脂が摩耗をしているのです。調整ネジで適正なテンションになるようにし、グリスも入れ替えます。

 

裏蓋のロックピンが緩んでいる個体も多いです。ネジが小径で短いのも緩みやすい原因でしょう。中には無くしてくる個体もあります。アフターパーツもあるようですが、入手が困難です。

 

これはローライコードⅤですが、他の部分と比較して前面のシボ革(本革)が極端に劣化していて欠損部分もあります。裏側にガチガチに硬化する接着剤を何度も着けられていて柔軟性がなく革も劣化が進んでいます。二眼レフの整備をしていてシボ革が一番厄介です。アサヒさん辺りで製品化してくれないかしら?

これは国産の4X4 KINO44というカメラ。「キの44」?  最初、二式単座戦闘機「鍾馗」かと思いましたよ。ベビーローライに似たカメラです。シボ革はきれいなのですが、古い時代のシボ革は剝がそうとするとバリバリに割れてしまうのですね。しかし、剥がさなくてはメンテナンスができない。過去に作業をした方もレンズを前後から分離して清掃にとどめていたようです。

古い国産はどうしてもミラーが弱いです。すでに何度も拭かれて傷だらけですので新品ミラーから切り出して交換することにします。

 

フード内の清掃とミラーの交換。スクリーンはガラス製ではなく樹脂製でした。清掃に注意します。

 

フィルムローラーはベビーローライと似ていますがオートマットではありません。フィルムを装填後、巻き上げダイヤルボタンと下のレバーを下げるとカウンターが1に戻ります。

 

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