昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十一) 他の女性とも相合い傘したの?

2015-04-11 11:54:56 | 小説
耀子のマンションまでの道すがら、降りしきる雨は止むことがなかった。 耀子の持参した傘は小さく、彼の体の半分が濡れていた。 〝そういえば、牧子さんの時もこんな具合だったな〟 思わず苦笑する彼に、耀子が肘で彼の脇腹をつつきながら尋ねた。 「なあに? 思い出し笑いしてえ。もしかして、他の女性とも相合い傘したの?」 耀子の鋭い問いかけに、 「おおっと! わかりますか。実はですねえ、くくく。 ホントは、そ . . . 本文を読む

NTTコム リサーチ

NTTコム リサーチモニターに登録!