[舟のない港] (四十) 2016-04-26 09:06:18 | 小説 ナイトクラブでのダンスとは、また違ったものだった。夢見心地のフワフワとした、あの心地よさを求めたミドリだったが、今のこの部屋でのダンスは、また異質のものだ。ともすれば、脱力感に襲われ崩れ落ちそうになる。心が異次元世界に旅立つような錯覚を覚える。 . . . 本文を読む