昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[ライフ!] ボク、みつけたよ! (三)わたしには

2024-09-19 08:00:45 | 物語り

 わたしには兄がひとりいます。
父親は平成七年に死去しました。
母親はたぶんですが他界しているでしょう。
たぶんというのは、両親は離婚していますので。父親に育てられて、母とは音信不通です。
中学二年の冬でした。母が家出してしまい、そのまま帰らずです。
大正14年(1925年)生まれです。
ですのでおそらくは他界しているでしょう。

兄は、わたしの子どもふたりをのぞけば、ゆいいつの肉親です。
言いわすれていました、わたしもまた離婚をしています。
子どもたちとは恥ずかしい話ですが、現在は音信不通です。
正直、良い父親とはいえません。
経済てきにも苦労をかけましたが、なにより父親としての愛情をそそぐことに失敗した気がします。
わたしのidentity 確立失敗にかかわることなのですが。

 とうとつですが、お尋ねします。
あなたは、愛情を信じられますか? 感じられますか? 
お持ちですか? そもそも愛情とは、なんですか? 
辞書には、明快に書いてあります。
好ましく思うこと、慈しむこと。
「ありのままの相手を受け止め、成長を願うこと」と表されている辞書もありました。

わたしにしても、子どもをこのましく思い、いつくしみたいと願い、すこやかに成長してくれることを信じました。
ですが、いつの時もいつの場でも、まずは自分がいちばんでした。
いえ、食べるとき、観るとき、触れるとき、ほとんどのことにおいて、子どもを優先させました。
子どもの意思を確認してから、動きました。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿