(八)
思いもよらぬ答えが帰ってきた。
「ご主人さま。さよこは、お嫌いですか?」
哀しげな目を見せる。
「いやいや、嫌いだとか何とか…。
そんなことはないよ。
さよこちゃんは、可愛い。」
「でしたら、お部屋に入れて下さい。
いつまでも玄関先だなんて、さよこ、淋しいです。」
肩をすぼめて、軽く嫌々をする思わず抱きしめたくなる衝動にかられた。
「そ、そうだな。
ここは寒い、風邪を惹いちゃうね。」
「じゃ、行きましょ。」
今にもスキップを踏みそうに、私の手を引っ張る。
「さよこちゃんの手、暖かいね。」
「でしょ、でしょ。
ご主人さまの心が暖かいと、小夜子も暖かくなるんです。
いい人で良かった、ご主人さまが。
さ、それじゃ、肩揉みしますね。」
思いもよらぬ答えが帰ってきた。
「ご主人さま。さよこは、お嫌いですか?」
哀しげな目を見せる。
「いやいや、嫌いだとか何とか…。
そんなことはないよ。
さよこちゃんは、可愛い。」
「でしたら、お部屋に入れて下さい。
いつまでも玄関先だなんて、さよこ、淋しいです。」
肩をすぼめて、軽く嫌々をする思わず抱きしめたくなる衝動にかられた。
「そ、そうだな。
ここは寒い、風邪を惹いちゃうね。」
「じゃ、行きましょ。」
今にもスキップを踏みそうに、私の手を引っ張る。
「さよこちゃんの手、暖かいね。」
「でしょ、でしょ。
ご主人さまの心が暖かいと、小夜子も暖かくなるんです。
いい人で良かった、ご主人さまが。
さ、それじゃ、肩揉みしますね。」
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