4日(水)。昨日は午後から台風並みの”春の嵐”で大変でしたね 当ビルでは土曜日の強風で1階入り口の厚いガラス扉のガラスが粉々に割れたため、ベニヤ板で応急措置をしましたが、昨日に至ってシャッターを閉めました 職員の半数は帰りの電車が動くうちにと、早退しました。
当方は午後6時から10階ホールでテナントさんの社名変更記念パーティーがあり、U専務、E部長と出席しました ”パーティーには挨拶がつきもの”ですが、立ちっぱなしで1時間以上も4人の挨拶を拝聴するのは初めてです。滅多にない貴重な経験でした 挨拶が終わって、さあこれから食事、というときには疲れ果てていたので、料理には手を付けず地下のRへ行って飲み直すことにしました 地下の飲食店は”春の嵐”が過ぎ去るまで帰宅時間を調整する人たちでにぎわっていました。”台風特需”みたいなものですね
閑話休題
新日本フィルの定期会員(トりフォニーシリーズS席)の継続手続きをしました 現在は1階16列11番で、通路から1つ入った席なのですが、どうしても通路側にこだわりたいので、かなり後ろの席になりますが、23列の通路側席を予約しました。すぐ後ろはA席です
閑話休題
イーヴォ・ポゴレリッチのピアノ独奏によるショパン「ピアノ協奏曲第1番、第2番」のコンサート・チケットを買いました 5月7日(月)午後7時からサントリーホールです。指揮は山下一史、弦楽合奏はシンフォニア・ヴァソヴィアのメンバーです 7日(水)には彼のリサイタルがあるのですが、すでに別のコンサートの予定が入っているので諦めました
ポゴレリッチは1958年べログラード生まれ、12歳からモスクワの中央音楽院で、その5年後からはチャイコフスキー音楽院で学びました 彼の名が世界に轟いたのは、1980年のショパン国際コンクールで、本選を前に、審査員団が当時22歳の彼を落としたことに対して、審査員の一人マルタ・アルゲリッチが「だって、彼は天才よ!」と抗議して帰国してしまった事件がきっかけでした
実は、私は彼が騒がれた当初はそれほど関心を寄せていませんでした 「ただの目立ちたがり屋だろう」くらいにしか思っていませんでした。ところが、一昨年5月の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」音楽祭で彼が弾くショパン「ピアノ協奏曲第2番」の演奏を聴いて、衝撃を受けました ポゴレリッチは”これ以上遅いテンポはあり得ない”ほどのゆったりとしたテンポで悠然と弾いていました。しかし、それは音楽が弛緩しているということでは全くなくて、一音一音が説得力を持って聴く側に迫ってくるのです 意外かもしれませんが、コンサートを聴いて感動することなんて、50回に1回位、あるいは100回に1回位しかありません。そういう意味ではポゴレリッチの演奏は心の底から感動したコンサートでした
その演奏を聴いてから、彼に対する評価が一変しました。次の日にはタワーレコードに行って、ドイツ・グラモフォン・レーベルから出ているCD10枚を集中的に買い求めました。ショパン、リスト、チャイコフスキー、ベートーヴェン、バッハ・・・・・・・どれも素晴らしい演奏ですが、やはりショパンが一番いいかもしれませんね
ショパン「ピアノ協奏曲第2番」「ポロネーズ」
アバド指揮シカゴ交響楽団。1983年の録音