人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

今日4月12日はモーツアルト「弦楽五重奏曲第6番ホ長調K.614」が完成した日♪

2012年04月12日 06時29分51秒 | 日記

12日(木)。昨夕、K君と、途中からE部長が加わって地下のRで飲みました。店長が試飲の日本酒を持ってきたので、何種類か飲みました。おもに岩手県のお酒でしたが、どれも美味しくいただきました 相当飲んだような気がします。朝から頭痛が・・・・・

 

  閑話休題  

 

11日の日経朝刊・文化欄に蓄音機研究家・林静雄という人が「蓄音機の響き いつまでも」と題するエッセーを書いています 45年前に蓄音機に出会ってからその魅力に取りつかれ、収集を始めて200台以上を所有しているとのことです

林氏の言葉を借りて蓄音機の基本知識を紹介すると「19世紀後半に登場し、第2次世界大戦以前に全盛期を迎え、電気技術が未発達の時代に、主にぜんまいを動力源として、針で拾った振動をラッパ状のホーンで拡大し、SP盤を再生する機械」です (このブログをパソコンでご覧になっている方はおわかりの通り、ブログのテンプレートが蓄音機です)。

かなりのスペースを割いて書かれているのに、「レコード針」についてまったく触れていないのは片手落ちではないか、と思いました LPレコードの再生には”ダイヤモンド針”を使いましたが、SP盤の再生には”竹針”、あるいは”鉄針”を使いました

かつて、中野の「クラシック」や渋谷の「ライオン」(いずれもクラシック音楽喫茶)に行くと、何台か蓄音機が置かれていて、そばに竹や鉄のレコード針が入った箱がありました 実際にその音を聴いた記憶はないのですが、竹針で聴いたことのある人の話では”軟らかい”音だったとのことです。それにしても、摩耗しやすい竹をいちいち削ってかけなくてはならないのは大変な労力だったと思います。ゼンマイを巻くのはもっと大変だったでしょうが・・・・・

 

   2回目の閑話休題  

 

今日4月12日はモーツアルトの「弦楽五重奏曲第6番ホ長調K.614」が完成した日です モーツアルトの死の年、1791年4月12日のことでした。前年の1790年12月に完成した「同第5番ニ長調K.593」と同様に、ハンガリー人のヴァイオリン奏者ヨハン・トストからの依頼によって作曲したと考えられています 楽器構成はヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ1です。

この2曲の弦楽五重奏曲を書いていた1790年から1791年にかけて、モーツアルトは経済的に困窮していたばかりか、健康面でも思わしくない日々を送っていました にもかかわらず、なんと明るい音楽を書いていることでしょう あらためてこのK.614の弦楽五重奏曲を聴いてみましたが、その曲想はまるでモーツアルトの先生ハイドンの音楽のようです 死を前にして原点帰りしたのでしょうか。同じ時期には、死を達観したようなクラリネット協奏曲K.622も書いています

お薦めCDはウィーンコンツェルトハウス弦楽四重奏団に第2ヴィオラとしてフェルディナント・スタングラーが加わった演奏(1949年録音)です。古き良きウィーン情緒を聴くことができます

 

        

コメント
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