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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ミロ・クァルテットでベートーヴェンの弦楽四重奏曲「ハープ」「セリオーソ」「第12番」を聴く

2015年06月15日 07時01分06秒 | 日記

15日(月).わが家に来てから249日目を迎え,白ウサちゃんを奪い返そうとするモコタロです 

 

          

           白ウサちゃんはオレのガールフレンドなんだ 返してよ!

 

  閑話休題  

 

13日(土)は午後3時から文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ」公演を聴いた後,夕食を取り,午後7時からサントリーホール”ブルーローズ”で「ミロ・クァルテット ベートーヴェン・サイクルⅢ」公演を聴きました 昨日「響きの森」について書いたので,今日はミロ・クァルテットの公演の模様を書きます

これは「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン2015」の一環として開かれたもので,ミロ・クァルテットによるベートーヴェン「弦楽四重奏曲全曲演奏会」の第3日目の公演です プログラムは弦楽四重奏曲①第10番変ホ長調「ハープ」,②第11番ヘ短調「セリオーソ」,③第12番変ホ長調です

 

          

 

自席はRb2列6番,会場はほぼ満席です 拍手の中,ミロ・クァルテットのメンバーが登場します.左から第1ヴァイオリンのダニエル・チン,第2ヴァイオリンのウィリアム・フェドケンホイヤー,チェロのジョシュア・ジンデル,ヴィオラのジョン・ラジェスです この日がシリーズ3回目ということもあって,メンバーの顔をすっかり覚えてしまいました.自席からは,ヴィオラのラジェスが後姿しか見られないだけで,後の3人はよく顔が見えます

1曲目の第10番変ホ長調は第1楽章でハープのように弦をはじく場面があることから「ハープ」の愛称で呼ばれています 前回聴いたラズモフスキーの3曲と比べるとかなり穏やかな曲です.そうした中で,第3楽章「プレスト」では第5交響曲の”運命のテーマ”が速いパッセージで短く聴こえてきたりします

2曲目の第11番ヘ短調は”厳粛な”という意味の「セリオーソ」という愛称が付いています この曲で一番印象的なのは第3楽章のアレグロ・アッサイです.ベートーヴェンは怒っています 何に対して怒っているのか分かりませんが,とにかく怒り狂っています ところが,第4楽章に入ると機嫌を直したのか穏やかな音楽が展開します と思って安心していると,急激にテンポを上げてフィナーレに突入します この曲は”気まぐれベートーヴェン”の性格を表している典型的な曲のような気がします

休憩時間にロビーに出ると,クァルテット・エクセルシオの山田百子さんの姿が見えましたが,他のメンバーは見られませんでした エクセルシオはこのミュージックガーデンの常連なので,弦楽四重奏曲の演奏会がある時は誰かしら来ているようです

 

          

 

 休憩後は第12番変ホ長調です.この曲はとくに愛称は付いていませんが,とても穏やかで好きな曲です とくに第2楽章のアダージョは,あんなに厳つい顔をしたベートーヴェンが,どうしてこんなに優しく美しい音楽が書けるのだろう,と思うほど美しさを称えた曲です 先日,ベートーヴェンは複数のDNAを持っているのかも知れないと書きましたが,その一つが”アダージョ”のDNAかも知れません

4人の演奏は,気分を良くして帰ることが出来る,とても良い演奏でした

先週は月曜日の伯母の葬儀以外は毎日コンサートがあった(昨日もあった)ので,さすがに疲れました が,油断はできません.今週は仕事では当社の一代イベントである定時株主総会が開かれる重要な週であり,プライベートでは6回のコンサートが待ち受けるハードな週でもあります 先週に引き続き睡眠時間平均5時間はつらいところですが,体調管理に気を付けて気持ちをしっかり持って1週間を乗り切りたいと思います

 

          

コメント
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