レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

二つの世界

2012-10-03 05:00:00 | 日記
ブログを始めてから一ヶ月余り経ちました。これまで毎日書くようにしてきたのですが、今月から週三回のアップへとスローダウンしようと思います。何事も始めは張り切ってするけど、だんだん疲れてくるから....だと思いますか?そういうわけではないんです。

人それぞれ性格がありますね。いくつものことを同時並行して行える人もいれば一度にひとつしか集中できない人。ものごとの切り替えがスッキリクッキリできる人もあればどうしても引きずってしまう人、等々。

私自身はあまり多くのことを一度にできない性格です。私は牧師ですが、例えば結婚式があるとすれば、その日に他の行事がなるべく入らないように手配します。その結婚式に集中したいからです。ところがこういうことをさばくのが上手な牧師さんもいらっしゃって、同じ日に結婚式とお葬式のように政治家のようなスケジュールを容易くこなす方も多くあります。

さて、私はアイスランドに住む日本人です。当然のことながら日本は故郷ですし日本語は母国語です。その一方で現在生活している生活の現場はアイスランドであり、アイスランド語が生活用語です。ここで私の一度にひとつのことしか集中できない性格がひっかかってきます。
私は一度に日本かアイスランドか、どちらかにしかホームを持てないと思うのです。

今から十年ほど前くらいまでは、自然と自分の生活の場は一方付けられました。アイスランドにいる間はアイスランドが98%を占め、日本は遠くの場所。帰国の予定が近着くと日本の割合が増し、帰国から戻ってしばらくは日本後遺症が続きますが、二週間後にはまたアイスランドへ戻っている。そんな感じでした。

ところが今、ネットで日本のTV番組はほとんど同時にアイスランドでも見れますし、邦人同士でのネットでのチャットも日常化。日本との関係を保とうと思えばズルズルべったり、いくらでも続けられます。こうなってくると、物理的にはアイスランドにあって、精神生活的には日本にいる、というような現象も可能になってきます。

そういう状況でも立派に生きていける人もいるでしょう。しかし、私はダメです。私は日本か、アイスランドか、どちらかに一方付けないとダメです。

で、昨今の自分自身の状況を見てみると、どうもアイスランドにいながら日本にばかり思いを馳せている、というような二足のわらじというか、生産性が分断された日々になっていないかをチェックする必要があるようです。

と、いうことでブログの回数も押さえることにした次第です。ブログ自体は楽しいことですし、ものを書くのも好きな方ですし、そのこと自体は問題ないのですが、そのブログが何か逃避の場になってはいけませんので。

これは日本-アイスランドの問題ではありません。私個人の性格的問題です。ご理解あれ。
m(_ _)m




コメント (2)
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