レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

想いを伝える、ということ

2013-01-04 05:00:00 | 日記
以前フジテレビ系列のドラマ「結婚しない」について書きました。昨十二月の始めに全十一回で終了しました。主演は天海祐希さん、菅野美穂さん、玉木宏さんでした。

結婚しない

毎回楽しみにして見ていたのですが、実は最後の二回をまだ見れてないんです。ちょっと他のDVDシリーズにはまってしまい、「お正月に見よう」と先延ばしにしていたら、全てネットから削除されてしまいました。(*_*)

で、私の中ではいまだに第九話終了時のまんまなのですが、話しもクライマックスに近着いて行っていました。ポイントは何だったかと言うと、お互いに好き合っているのにきちんと口にできない純平(玉木)と千春(菅野)が、それぞれ別の押しの強い女性、男性に引っ張られていってしまう、ということでした。

はっきり言って、相当イライラさせられました。言いそうで言わない。はっきりさせずにネガティブな解釈を勝手に繰り返す。モジモジ、グスン。「何ではっきり言わねえんだよ?」「今だ!やってしまえ、ブチュー!」と画面の前で何度叱咤激励してしまったことか。

私が小さかった頃は「日本人は表現下手」などとよく聞かされましたが、今では日本の若い世代はもっとさばけてきていることでしょう、全体として見れば。ですが、こういうモジモジタイプの若者もきっとまだ多くいることと思います。それは当然でしょう。

これはもう日本とか外国とかは関係なく、自分の思い、感情を素直に表現できない人というのは必ずいるものです。アイスランド社会は結構「何でも言っていい」「言わなきゃ始まらない」という土台に建っていますが、それでも個々人を見れば「うまく伝えられない」という範疇に入る人はかなりいます。

もっとも、本人がそれを改善したいと悩んでいるのか、そうであることに気付いてもいないのかはまた別問題です。

これは恋愛感情の告白というものに限らないものです。例えば、いろいろな機会でのお祝い、同情、心配、思いやり、励まし、賞賛、等々。これら全て、適当な機会に、きちんと言葉にすることができれば、人間関係を強めたり新しい次元へ押し上げたりし得る感情です。

ですから、そういう機会を大切にして感情をきちんと「言葉化」して贈る、ということができれるのとできないのでは、長い目では随分人生変わってくるのではないでしょうか?

「そんな機会いくらでもあるし、いちいち構ってらんなーい!」という声もあるでしょう。確かにそうでしょうが、ひとつひとつを粗末にし始めると、癖になってしまって「全く構わない」という生き方になってしまうかも。個人の勝手でしょうが、私はそれは残念なことだと思いますね。

と言いながら、私自身もクリスマスカードは送らない、年賀状は出さない、友人には長い間音信不通になる、ということの連続なのですが。反省。m(_ _)m

「ゴメン。連絡しようと思ってたけど、機会がなくって...」というのはお互い公認のエクスキューズですが、「思っていた」「考えていた」というのはいずれ目に見えるものに還元できるようになるのでしょうか?ああ、還元なんか出来ない方が幸せでいられるのかなあ...??


コメント (2)
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