「聖週間」の只中です。次の日曜日が復活祭の中心であるキリストの復活日になります。さてこの復活祭の時期の近辺にはひとつの都市伝説?というかたたり?があります。それは必ず「雪が降る」ということ。
復活祭の日付というのは陰暦によって決まるため、毎年日にちが3月22日から4月25日の範囲内で移動します。今年は4月20日が復活日なのですがこれはかなり遅い復活日の年であるわけです。
「雪が降る」という伝説が三月中の復活日の場合はさもありなん、でしょうが、四月も後半になってからではどうなのでしょうか?今年の場合はブログにも書きましたように、三月初めからめっきり春めいてきていましたし、私も四月初めには車のタイヤを夏用に変えてしまったくらいです。
ところがです... これがはたまた都市伝説かたたりである由縁か?この聖週間になって天候が一変し全国的に雪モードになってしまいました。レイキャビクでも積雪したくらいです。やっぱりたたりじゃー...
たたりの雪か、なごり雪か?おとといの火曜日、家の裏窓より
雪が降ったくらいで「たたり」は大袈裟だと思うでしょ?でも実際に復活祭の雪は結構な迷惑のもとなのです。なぜかというと、この時期にはFerming (フェルミング)と呼ばれる少年少女を対象とした儀式が執り行われ、その儀式に預かる少年少女たちはきれいに着飾ってまずは教会に参集し、ついでお祝いのパーティーへと繰り出すからです。
もちろんそのようなお祝い式用のドレスアップでは、女の子はノースリーブの薄手のものが多いですし靴もそれなりの革靴やヒール類ですから「雪」というのはまことに迷惑千万なのです。加えて風が強かったりしたら最悪。せっかくセットした髪がハチャメチャになってしまいかねません。
さてフェルミングのお祝いの式はどのようなものなのかご紹介して見たいのですが、ものの順番としてこのフェルミングという式がどのように準備され執り行われるのか、昨年書いたことの重複をさけて説明してみたいと思います。こちらを是非参照してみてください。
フェルミングの概要はこちら
フェルミングは学校との協力関係の中で準備されます。以前はその関係は「全ての学童はキリスト教徒である」というような昔日の理解に基づいていました。今日では全ての子がキリスト教徒ではなくなっていますし「学校は学校。教会は教会」という当然の考え方に移行していますので、一応きちんとした線引きはあります。
それでもやはり一定の協力関係が存在します。それは田舎にいくほど強いものとして残っているようです。
学校と教会の一定の協力関係はある意味不可避なものと思われます。というのはフェルミング(堅信礼)は教会の教区単位で行われるのですが、この「教区」にはその地区の学校がそのまま含まれるからです。ちなみに教区の方が学校区よりも少し大きいのが普通ですので、一教区には複数の学校が含まれます。
レイキャビク市に限っていいますと十六の教区があります。このどこかに市内の全てのグルンスコウリ(小中学校)は含まれているわけです。
ですが、住宅地と繁華街ではそこの地域に住んでいる人の数に違いがありますし、老年が多い地域、子供が多い地域というような差も事実として存在します。ですからフェルミングを受ける子供の数もそれぞれの教区によって差があります。ある教会では150人近いフェルミングの子供たちがいますし、別の教会では20人程度かもしれません。
フェルミングの準備は前年の秋(新学年の始まり)より始まりますが、その準備の全てが教区内の学校の8年生の大多数に関わることなので、学校の方もフェルミングの準備を把握しておかないと困ることになります。例えばフェルミングの準備と学校行事が重なってしまうと困ることになりますから。
フェルミングの準備についてはこちら
このフェルミング、等の少年少女にとっては多分(自覚しているものとしては)人生初のビッグイベントでしょうし、親にとっても「ここまで育ってくれたか」という幾ばくかの感慨をもたらすものであります。
当然そのお祝いに親戚一同がこぞって参集するのですが、その様子はまた次回に。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
復活祭の日付というのは陰暦によって決まるため、毎年日にちが3月22日から4月25日の範囲内で移動します。今年は4月20日が復活日なのですがこれはかなり遅い復活日の年であるわけです。
「雪が降る」という伝説が三月中の復活日の場合はさもありなん、でしょうが、四月も後半になってからではどうなのでしょうか?今年の場合はブログにも書きましたように、三月初めからめっきり春めいてきていましたし、私も四月初めには車のタイヤを夏用に変えてしまったくらいです。
ところがです... これがはたまた都市伝説かたたりである由縁か?この聖週間になって天候が一変し全国的に雪モードになってしまいました。レイキャビクでも積雪したくらいです。やっぱりたたりじゃー...
たたりの雪か、なごり雪か?おとといの火曜日、家の裏窓より
雪が降ったくらいで「たたり」は大袈裟だと思うでしょ?でも実際に復活祭の雪は結構な迷惑のもとなのです。なぜかというと、この時期にはFerming (フェルミング)と呼ばれる少年少女を対象とした儀式が執り行われ、その儀式に預かる少年少女たちはきれいに着飾ってまずは教会に参集し、ついでお祝いのパーティーへと繰り出すからです。
もちろんそのようなお祝い式用のドレスアップでは、女の子はノースリーブの薄手のものが多いですし靴もそれなりの革靴やヒール類ですから「雪」というのはまことに迷惑千万なのです。加えて風が強かったりしたら最悪。せっかくセットした髪がハチャメチャになってしまいかねません。
さてフェルミングのお祝いの式はどのようなものなのかご紹介して見たいのですが、ものの順番としてこのフェルミングという式がどのように準備され執り行われるのか、昨年書いたことの重複をさけて説明してみたいと思います。こちらを是非参照してみてください。
フェルミングの概要はこちら
フェルミングは学校との協力関係の中で準備されます。以前はその関係は「全ての学童はキリスト教徒である」というような昔日の理解に基づいていました。今日では全ての子がキリスト教徒ではなくなっていますし「学校は学校。教会は教会」という当然の考え方に移行していますので、一応きちんとした線引きはあります。
それでもやはり一定の協力関係が存在します。それは田舎にいくほど強いものとして残っているようです。
学校と教会の一定の協力関係はある意味不可避なものと思われます。というのはフェルミング(堅信礼)は教会の教区単位で行われるのですが、この「教区」にはその地区の学校がそのまま含まれるからです。ちなみに教区の方が学校区よりも少し大きいのが普通ですので、一教区には複数の学校が含まれます。
レイキャビク市に限っていいますと十六の教区があります。このどこかに市内の全てのグルンスコウリ(小中学校)は含まれているわけです。
ですが、住宅地と繁華街ではそこの地域に住んでいる人の数に違いがありますし、老年が多い地域、子供が多い地域というような差も事実として存在します。ですからフェルミングを受ける子供の数もそれぞれの教区によって差があります。ある教会では150人近いフェルミングの子供たちがいますし、別の教会では20人程度かもしれません。
フェルミングの準備は前年の秋(新学年の始まり)より始まりますが、その準備の全てが教区内の学校の8年生の大多数に関わることなので、学校の方もフェルミングの準備を把握しておかないと困ることになります。例えばフェルミングの準備と学校行事が重なってしまうと困ることになりますから。
フェルミングの準備についてはこちら
このフェルミング、等の少年少女にとっては多分(自覚しているものとしては)人生初のビッグイベントでしょうし、親にとっても「ここまで育ってくれたか」という幾ばくかの感慨をもたらすものであります。
当然そのお祝いに親戚一同がこぞって参集するのですが、その様子はまた次回に。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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