もう何度もいろいろな観点から扱ったことがあるのですが、またアイスランドの観光業についてです。といっても今回は観光「業者」や観光「業」についてではなく、ツーリストの側の皆さんに理解していただきたいことになります。
昨年は史上初めて、観光客数が百万人台に乗った、ということがニュースとして流れました。ところが今年はさらに輪をかけて六月あたりの時点で、昨年をの30%増しの数のツーリストが訪れているということでした。
確かに先日もダウンタウンに出ると、歩いているのは外国人ばかりで、アイスランド人は見つけようとしないとどこにもいない、という感じでした。ちなみにそういう時は、自分も外国人であることはコテッと忘れています。
さすがにいくつかの場所では観光客数の密度が高くなりすぎて、様々なトラブルが生まれてきてしまっています。いくつかは設備が追いつかない、などの構造的な問題ですが、いくつかはツーリストの側が気をつけるべき問題です。
そこで観光業界が総コラボ的に協力している、Guide to Icelandというツアーインフォの団体が、ホームページで「アイスランド人が観光業に関して嫌う七つのポイント」というエッセイを掲載して、ツーリストの方々の注意を喚起しました。
いわばアイスランド観光客に対しての十戒ならぬ「七戒」です。まあ、人気の観光地ならどこでもありえそうな話しなのですが、知っていて損はないのでご紹介してみたいと思います。
まずは第七位で嫌われていることで、第七戒です。「アイスランドにセックスパーティツアーを求めて来るな」
あー、これは一昔前の日本から東南アジアへのツアーでよく言われたことですよー。
なぜか知りませんが、アイスランド、特にレイキャビクのパーティ文化が変に歪曲された情報が流布してしまっているようです。映画監督兼俳優のクエンティン・タランティーノが「ケビン•オブライエン•ショー」に出ていたのを見ましたが、彼は自分のアイスランドでのおおみそかの体験を、相当誇張して面白おかしく話していました。こういうのを真に受ける人もいるのでしょう。
この「七戒」を出したGuide to Icelandの記事によると「アイスランドはまた何年もの間、最も美しい女性たちを有する国として知られてきました」となっています。私は個人的にはこの一文には相当引っかかります。はっきり言ってウソだと思います。いや、もちろん麗しい女性はいますよ、ここにも。でも、平均値的にそれが多いかのように言うのは、ウソかよっぽどの自惚れか、精神錯乱のいずれかでしょう。
それはともかく、その後で「七戒」は「一方でアイスランドは相当リベラルな男女同権社会なのです。ですからアイスランド女性は強く、独立心に富んでおり、パーティーのつまみのように扱われることを嫌います」と言っていますが、こちらは当たっていると思います、平均値的に。
その後の解説の中で実際の例が挙げられているのですが、勘違いしたツーリスト男性の中には、レストランなどで女性を見るとそそくさと、かつしつこくモーションをかけてくる連中があるのだそうです。
まあ、男女の関係がイジイジしているとは思いませんが、「セックスツアー」的なものを期待してくるのは相当な勘違いだろう、と私も個人的に思わざるをえません。特に男性のみなさん、ロマンスはあり得ると思いますが、セックスツアー的なノリは止めたほうがいいかと思いますよ。
次いで第六戒です。「キャンプはキャンプ場でしなさい。勝手にいろいろな場所をキャンプ場にしてはならない」
これはテレビのニュースや新聞でも取り上げられていました。ホテルの予約が取りにくく、また値段が高いこと、あるいは自然を楽しみたいから、等の理由があるのでしょうが、テントとスリーピングバッグを持参してのツーリストが相当数にのぼっています。
市内を含め、要所にはキャンピングエリアが設けられているのですが、そこに入りきれないのか、勝手に駐車場や学校の校庭でテントを張り始める人たちがいるのです。
これははっきりいって他の人々の生活に不都合を与えますし、重罪ではないにしても法律違反のはずです。飲料水やトイレの問題もありますので、キャンプはきちんとキャンプ用の設備があるところでしてください、とのことです。
さて、まだあと五戒残っていますが、今回はここまでです。次回また残りの五つをご紹介したいと思います。ああ、来週はもうお盆の最終日ですね。帰省される方も多いと思いますが、交通にはくれぐれも気をつけてくださいね。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
昨年は史上初めて、観光客数が百万人台に乗った、ということがニュースとして流れました。ところが今年はさらに輪をかけて六月あたりの時点で、昨年をの30%増しの数のツーリストが訪れているということでした。
確かに先日もダウンタウンに出ると、歩いているのは外国人ばかりで、アイスランド人は見つけようとしないとどこにもいない、という感じでした。ちなみにそういう時は、自分も外国人であることはコテッと忘れています。
さすがにいくつかの場所では観光客数の密度が高くなりすぎて、様々なトラブルが生まれてきてしまっています。いくつかは設備が追いつかない、などの構造的な問題ですが、いくつかはツーリストの側が気をつけるべき問題です。
そこで観光業界が総コラボ的に協力している、Guide to Icelandというツアーインフォの団体が、ホームページで「アイスランド人が観光業に関して嫌う七つのポイント」というエッセイを掲載して、ツーリストの方々の注意を喚起しました。
いわばアイスランド観光客に対しての十戒ならぬ「七戒」です。まあ、人気の観光地ならどこでもありえそうな話しなのですが、知っていて損はないのでご紹介してみたいと思います。
まずは第七位で嫌われていることで、第七戒です。「アイスランドにセックスパーティツアーを求めて来るな」
あー、これは一昔前の日本から東南アジアへのツアーでよく言われたことですよー。
なぜか知りませんが、アイスランド、特にレイキャビクのパーティ文化が変に歪曲された情報が流布してしまっているようです。映画監督兼俳優のクエンティン・タランティーノが「ケビン•オブライエン•ショー」に出ていたのを見ましたが、彼は自分のアイスランドでのおおみそかの体験を、相当誇張して面白おかしく話していました。こういうのを真に受ける人もいるのでしょう。
この「七戒」を出したGuide to Icelandの記事によると「アイスランドはまた何年もの間、最も美しい女性たちを有する国として知られてきました」となっています。私は個人的にはこの一文には相当引っかかります。はっきり言ってウソだと思います。いや、もちろん麗しい女性はいますよ、ここにも。でも、平均値的にそれが多いかのように言うのは、ウソかよっぽどの自惚れか、精神錯乱のいずれかでしょう。
それはともかく、その後で「七戒」は「一方でアイスランドは相当リベラルな男女同権社会なのです。ですからアイスランド女性は強く、独立心に富んでおり、パーティーのつまみのように扱われることを嫌います」と言っていますが、こちらは当たっていると思います、平均値的に。
その後の解説の中で実際の例が挙げられているのですが、勘違いしたツーリスト男性の中には、レストランなどで女性を見るとそそくさと、かつしつこくモーションをかけてくる連中があるのだそうです。
まあ、男女の関係がイジイジしているとは思いませんが、「セックスツアー」的なものを期待してくるのは相当な勘違いだろう、と私も個人的に思わざるをえません。特に男性のみなさん、ロマンスはあり得ると思いますが、セックスツアー的なノリは止めたほうがいいかと思いますよ。
次いで第六戒です。「キャンプはキャンプ場でしなさい。勝手にいろいろな場所をキャンプ場にしてはならない」
これはテレビのニュースや新聞でも取り上げられていました。ホテルの予約が取りにくく、また値段が高いこと、あるいは自然を楽しみたいから、等の理由があるのでしょうが、テントとスリーピングバッグを持参してのツーリストが相当数にのぼっています。
市内を含め、要所にはキャンピングエリアが設けられているのですが、そこに入りきれないのか、勝手に駐車場や学校の校庭でテントを張り始める人たちがいるのです。
これははっきりいって他の人々の生活に不都合を与えますし、重罪ではないにしても法律違反のはずです。飲料水やトイレの問題もありますので、キャンプはきちんとキャンプ用の設備があるところでしてください、とのことです。
さて、まだあと五戒残っていますが、今回はここまでです。次回また残りの五つをご紹介したいと思います。ああ、来週はもうお盆の最終日ですね。帰省される方も多いと思いますが、交通にはくれぐれも気をつけてくださいね。
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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