またまた「マツコ有吉の怒り新党」を使ってしまいますが、以前放送された回の投稿で「シチューをご飯にかけて食べる人にイラっとする」というようなものがありました。
ビーフシチューならハヤシライスの親戚みたいでいいんじゃないか、とマツコさんが言っていたような気がしますが、これが実はクリームシチューの方だったことがわかり「それは合わない」という結論だったと記憶しています。
私も同感です。ホワイトシチューは牛乳かクリーム使いますし、皆が、とは言いませんが、大抵の日本の人には受け入れがたい組み合わせではないでしょうが。
余談ですが、私はビーフシチューが好きで(クリームの方もですが)、年に一二回は作ります。たくさん作り子供たちにも分けてあげるのが常なのですが、「お母さんがご飯にかけてしまう。カレーじゃないって、わかってない」と文句を言っていたことがあります。
食べ物は本当に色々な文化伝統が交錯する分野で、国によっては「当たり前」が完璧に入れ替わるようなこともしばしばあるようです。「虫」を食べるかどうか、というようなキワモノ趣味にいくと収拾がつかなくなりますが、普通一般の食材に関しても、です。
ご飯と牛乳の関係で挙げますと、お隣りのスウェーデンでは牛乳にご飯を入れて、さらに砂糖を入れシナモンをまぶすような食べ物 (Risgrynsgrot) が日常的に食べられているようです。アイスランドでも時々食べているのを見かけます。私には「オエッ」以外の何ものでもありません。

北欧ではあちこちで食べられるライスリゾット
Myndin er ur Wikipedia.org
このような食文化の違いはもちろんお互い様ですから、例えばアイスランドの人が怪訝な表情を見せる日本の「当たり前メニュー」もあります。私が経験的に学んだ幾つかの「アイスランド人にはチョット待ったメニュー」を挙げてみましょう。
かつては「生身の魚(刺身)、ネイ、タック(ノー、サンキュー)」だったのですが、寿司が人気フードになるにつれて刺身アレルギーもなくなってきたようです。加えて、タコやイカも「食べてもいいんだ」ということが理解され始めたようで、これはありがたいことです。以前は「どんな野蛮人だ?」という目で見られてましたから。
魚関連で言うと、ソテーのようなフライパン処理のものは別として、「焼き魚」もあまりこちらの食生活にはまだ進出してきていません。例外は鮭で、これは野外でのグリルとかでも普通に食べられています。
アイスランドはキッチンが電気で加熱するタイプですので、焼き魚は日本でのようには簡単にいきません。焼くときはオーブンを使うのですが、臭いがついたり、煙の処理に困ったりと、それなりに対応を準備しないといけません。この辺は、単に食材の問題だけではなく、ハード面でも進歩がないとダメですね。
日本では「チョー」当たり前のししゃもですが、こちらの人はあまり気に入らないようです。ししゃもは漁の大きなアイテムなんですよ、こちらでは。ただ輸出のためだけです。
魚を頭から食べる、ということすらちょっと抵抗があるようです。とはいっても、こちらの漁師の人たちは、ししゃもは漁れたてを生でそのまま食べる、という話しを聞いたことがあります。それはちょっと、逆にこちらが引いてしまいますが。
その他、アイスランドの人が抵抗を示すのを見たことがあるのは、豆腐です。これも最近は身近になってきました。「トーフステーキ」や「トーフラザニア」みたいなものも売られています。(ただ誰が食べているのかは知りません。もしかしたら観光客だけかも...?)
ただ基本の白い豆腐はこちらの人には「何の味もしない」としか理解されなかったようです。麻婆や鍋の具のような形になっていれば「食べたら美味しかった」」ということを何回か経験しました。
大勢ではありませんが、同様の理由でそば、うどんが気に入らないアイスランド人もいます。「アレは食事ではナイ」と宣わった方もありましたな。パスタなら大丈夫だろうに、きっとソースが濃くないと駄目なんでしょうね。その証拠に焼きそばを「旨い」と言わなかった人を知りません、私は。
ある意味食文化も出合いなんでしょうね。自分の常識外のものに出合って、それを気に入ったり入らなかったり。あるいは自分の今までの常識を再吟味したり、と。
私自身、こちらで気がついて、改めて不思議に思ってしまうような体験をすることがあります。最近の例ではコロッケです。コロッケはもちろんお芋ですよね。お芋をおかずにして、白米を食べるというのは、考えてみると不思議な感じがするのですが...?
「散歩もの」のバラエティを見ていると、タレントさんがお肉屋さんでコロッケをひとつ買い歩きながら食べる、ということがよくあるのですが、コロッケとは本来、そのように単独で食すべきものではないのか? と考えたりしてしまっています。
ヒマなだけか?
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
ビーフシチューならハヤシライスの親戚みたいでいいんじゃないか、とマツコさんが言っていたような気がしますが、これが実はクリームシチューの方だったことがわかり「それは合わない」という結論だったと記憶しています。
私も同感です。ホワイトシチューは牛乳かクリーム使いますし、皆が、とは言いませんが、大抵の日本の人には受け入れがたい組み合わせではないでしょうが。
余談ですが、私はビーフシチューが好きで(クリームの方もですが)、年に一二回は作ります。たくさん作り子供たちにも分けてあげるのが常なのですが、「お母さんがご飯にかけてしまう。カレーじゃないって、わかってない」と文句を言っていたことがあります。
食べ物は本当に色々な文化伝統が交錯する分野で、国によっては「当たり前」が完璧に入れ替わるようなこともしばしばあるようです。「虫」を食べるかどうか、というようなキワモノ趣味にいくと収拾がつかなくなりますが、普通一般の食材に関しても、です。
ご飯と牛乳の関係で挙げますと、お隣りのスウェーデンでは牛乳にご飯を入れて、さらに砂糖を入れシナモンをまぶすような食べ物 (Risgrynsgrot) が日常的に食べられているようです。アイスランドでも時々食べているのを見かけます。私には「オエッ」以外の何ものでもありません。

北欧ではあちこちで食べられるライスリゾット
Myndin er ur Wikipedia.org
このような食文化の違いはもちろんお互い様ですから、例えばアイスランドの人が怪訝な表情を見せる日本の「当たり前メニュー」もあります。私が経験的に学んだ幾つかの「アイスランド人にはチョット待ったメニュー」を挙げてみましょう。
かつては「生身の魚(刺身)、ネイ、タック(ノー、サンキュー)」だったのですが、寿司が人気フードになるにつれて刺身アレルギーもなくなってきたようです。加えて、タコやイカも「食べてもいいんだ」ということが理解され始めたようで、これはありがたいことです。以前は「どんな野蛮人だ?」という目で見られてましたから。
魚関連で言うと、ソテーのようなフライパン処理のものは別として、「焼き魚」もあまりこちらの食生活にはまだ進出してきていません。例外は鮭で、これは野外でのグリルとかでも普通に食べられています。
アイスランドはキッチンが電気で加熱するタイプですので、焼き魚は日本でのようには簡単にいきません。焼くときはオーブンを使うのですが、臭いがついたり、煙の処理に困ったりと、それなりに対応を準備しないといけません。この辺は、単に食材の問題だけではなく、ハード面でも進歩がないとダメですね。
日本では「チョー」当たり前のししゃもですが、こちらの人はあまり気に入らないようです。ししゃもは漁の大きなアイテムなんですよ、こちらでは。ただ輸出のためだけです。
魚を頭から食べる、ということすらちょっと抵抗があるようです。とはいっても、こちらの漁師の人たちは、ししゃもは漁れたてを生でそのまま食べる、という話しを聞いたことがあります。それはちょっと、逆にこちらが引いてしまいますが。
その他、アイスランドの人が抵抗を示すのを見たことがあるのは、豆腐です。これも最近は身近になってきました。「トーフステーキ」や「トーフラザニア」みたいなものも売られています。(ただ誰が食べているのかは知りません。もしかしたら観光客だけかも...?)
ただ基本の白い豆腐はこちらの人には「何の味もしない」としか理解されなかったようです。麻婆や鍋の具のような形になっていれば「食べたら美味しかった」」ということを何回か経験しました。
大勢ではありませんが、同様の理由でそば、うどんが気に入らないアイスランド人もいます。「アレは食事ではナイ」と宣わった方もありましたな。パスタなら大丈夫だろうに、きっとソースが濃くないと駄目なんでしょうね。その証拠に焼きそばを「旨い」と言わなかった人を知りません、私は。
ある意味食文化も出合いなんでしょうね。自分の常識外のものに出合って、それを気に入ったり入らなかったり。あるいは自分の今までの常識を再吟味したり、と。
私自身、こちらで気がついて、改めて不思議に思ってしまうような体験をすることがあります。最近の例ではコロッケです。コロッケはもちろんお芋ですよね。お芋をおかずにして、白米を食べるというのは、考えてみると不思議な感じがするのですが...?
「散歩もの」のバラエティを見ていると、タレントさんがお肉屋さんでコロッケをひとつ買い歩きながら食べる、ということがよくあるのですが、コロッケとは本来、そのように単独で食すべきものではないのか? と考えたりしてしまっています。
ヒマなだけか?
応援します、若い力。Meet Iceland
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