レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

Reagans’ Sunday dinner

2015-11-22 05:00:00 | 日記
前回に引き続き、私が最近はまっているアメリカの人気テレビ番組Blue Bloods について書いてみたいと思います。

前回書きましたように、このシリーズは現在6シーズン目に入っており(今、オンエア中です)、NYPDものなのですが、同時にPC(Police Commissioner)を務めるフランク·リーガンと代々の彼の家族の物語りです。その点では家庭ドラマとしての性格も持っています。(それでも基本はポリスものですが)

フランクの父のヘンリーは前代のPC。三人の息子はすべて警察官ですが、二番目のジョーは殉職しています。兄のダニーは金バッジのやり手刑事。末のジェイミーはアカデミーを出たばかりの制服パトロールです。

ダニーは野性味のある突進型デカで、時折ルールも曲げてしまいます。ジェイミーはハーバードの法学校を出た秀才ですが、反面おとなしいというか、ナイーブなタイプ。

一人娘のエリン(ElinではなくてErin)は法律家でNYの地方検事局に勤めています。エリンは規則を重んじるタイプで(ADだから当然)、捜査の方針を巡って常にダニーと対立します。ただ仲が悪いわけではなく、むしろ仲はいい部類に入るのでしょう。

ここにダニーの妻のリンダが加わります。リンダは看護婦でこれも独自のきちんとした規範を持っている職業です。で、ダニーとリンダは相思相愛なのですが、時折デスマッチになることがあります。

ちなみにヘンリーとフランクの連れ合いは、ダニーらから見るとおばあちゃんとお母さんですが、すでに他界しており家庭はどちらかというと男っ気が強いのです。さらにちなみにこの一家はアイルランド系のカトリック。この点はわりと典型的なパターンです。

さてポリスものであるとともに、家族ドラマでもあるリーガン家の「ブルーブラッド」。家族ドラマとしての性格が典型的に現れているのが、毎回出てくる「家族皆での日曜のディナー」です。The faimous Reagans’ Sunday dinnerと称されています。

日本のホームドラマでは、家族の夕飯の場面はほぼ例外なくどのドラマにも出てくると思うのですが、アメリカの刑事ものでこういう場面が必ず出てくる、とうものは珍しいのではないかと思います。

で、この食卓で毎回事件の核心に触れる議論が展開されます。

例えばある事件で殺人事件の容疑者の一人が警官に撃たれ負傷。リンダのいる病院に搬送されます。ダニーは早く犯人一味を逮捕したいので、負傷した容疑者に話しをさせろ、とリンダに掛け合いますが、リンダは治療が済むまでは、と駄目出しをします。当然頭に血が上ったダニーはその件をディナーの席で持ち出します。

「俺が一般市民が怪我をしないように、犯人を追いかけている際に、医者はその犯人を保護している。どういうわけだ?市民と殺人犯とどちらが大切なのだ?」検事補のエリンは冷静に「それぞれそう簡単には割り切れない仕事の論理と倫理で働いているわ」
するとリンダが「私の職場では単純。患者の命が第一。ピリオド」

これは私が今すぐに思い出せる例ですが、毎回がこんな形で面白い議論のネタになるようなものを食卓に乗せてくれるのです。




Blue Bloods Cookingbook 登場!
- Myndin er ur cbsstore.com-

ディナーですので、当然ちゃんと料理も毎回メニューを変えて出てきます。5シーズンを終えた時点で、このリーガン家のサンデーディナーのCooking Bookを出そう! と誰かが考えたようです。

そしてエリン役の私のお気に入りの女優、Bridget Moynahanさんが編集という形で「Blue Bloods Cookbook」というものが出版されました。つい先日のことです。私もAmazonで予約しましたので今週中には届くことでしょう。

私も料理は好きな方なので(二十六歳からはずっと自分と家庭の料理は私が作ってきました)、楽しみにしています。でもアメリカのディナーのレシピーですからねー、ちょっと違うかな〜?

ところでこのBridget Moynahanはモデルでもあって、スタイルも容貌も抜群なのですが、いったい名前はなんと発音するのだろう?と考え込んでしましました、始めは。モイナハン?モニャハン?モナーン?アメリカ人の姓って、時折やたら難しいですよね。

ワタシ、「X-Files」はかなりマニア的に好きだったのですが、モルダー役のDavid Duchovnyの「ドゥチョヴニー」がどうしても覚えられませんでした。今、ここに書けたのもGoogleで確かめたからです。(^-^;

でも、美人のブリジットの方はそう簡単には諦めません。「OK, Google 」を利用して、適当に試したら意外とすんなりと「モイヤハン」で返事が返ってきました。でも聞き慣れない名前。タイかマレーシアの名前のような気がします。

とにかく面白いですから、もし近所のレンタル屋さんにあるなら試してみることをお勧めします。でも、レンタル屋さんって、本当にまだあるのかな?


応援します、若い力。Meet Iceland


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Blue Bloods | トップ | パリの余波...アイスランドにも »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事