野球の話しをもう少し。
アイスランドでは人気のスポーツは男女共にサッカーとハンドボールです。男子ハンドボールは2008年の北京オリンピックで堂々銀メダルを獲得しました。国のサイズを考えればチームスポーツで世界に通用したのは快挙だといってよいと思います。
サッカーはこれも男子ですが、イングランドやイタリアのリーグで活躍するような選手を何人も育ててきていますが、ナショナルチームとしてはまだヨーローッパで上位に入る力は持っていません。
バスケットもリーグ戦などもあるのですが、あくまでも一部のファンのスポーツといった域を出ていないと思います。
さて野球です。野球というスポーツのあることはおそらく多くのアイスランド人が知っていることでしょう。しかし「では、野球はどういうゲームか説明してください」といったら、答えられる人は皆無なのでないかと想像します。
私自身、何度かアイスランド人の知人に野球のルールを説明しようとしたことがありますが、途中でギブアップしました。とても難しいのです。ウソだと思ったらご自分で試してみてください。野球の仕組みとはとても複雑怪奇極まりないものです。
ひとつにはルールです。試合を理解する上ではもちろん全ての細かいルールや、まれな場合に関するルールは知らなくても大丈夫でしょう。それでもサッカーなどに比べたら何倍も複雑であることは確かです。
さらにルールではないのだが知らないとゲームが良く分からない、という「定石」というものが野球には山のようにありますね。フルカウントでの投球では一塁走者は自動的に走塁する、ノーアウト満塁では外野フライでランナーを帰す、左投手には右の代打を送るとかいった類いのものです。
さらにピッチングの組み立てとかの基本とかも加えると、誰かが野球を一ファンとして堪能するだけでも相当な知識がと見識が投入されているものといえると思います。
日本の一般的なファンの場合は、恐らく子供の頃から毎日のように野球中継を見たり話しを聞いたりしているうちに、自然とこれらのことを身につけてしまうものなのでしょう。
そういう長ーい時間をかけて学ぶ?野球というものを十分二十分で説明しろ、といわれてもそうは簡単には問屋が卸してくれないようで。
「ここでは野球のための伝道師が必要だ」などと冗談を言っていたのですが、三年ほど前でしょうか、あるマルティカルチァーのための集会でボストン出身のアメリカ人のおじさんと知り合いました。私には同じボストン出身の野球好きの友人がいるのですが、それとは別の人物です。
その方、仮にジョージさんとしておきますが、彼は野球ファンなだけではなく子供たちへの野球の指導に熱心な人でした。熱心、というのは私などが野球談義をする相手を捜しているだけなのに対して、本当に市内の小学校に出向いて野球を教えるための場所を交渉したり、プログラムを組んで子供たちを招待しようとしていることでした。
市のマルティカルチュラルポリシーを語るための集会で、ひょんなことから野球の話しになって知り合ったわけですが、もちろん我々の見解では「これこそマルティカルチャーの精神」というような感じで野球を広めることは素晴らしいことだ、というような話しをしたわけです。
で、私は口先男で身も心も野球伝道に捧げることからはタジタジとなって後ずさりしてしまいましたが、ジョージさんはそれなりに本気で活動を続けているようです。
少し前になりますがハフナフョルズルというレイキャビク近郊の港町の体育館で「無料野球体験ウィーク」が持たれた、というニュースをテレビでやっていました。そこでは小学校の学童たちがスポンジボールをティーバッティングの上に置いて、プラスチックのバットで打つ練習をする姿や、ゴムボールをピッチングする姿が映っていました。
日本の皆さんには分かりづらいと思うのですが、野球を間近に見慣れていないこちらの子供たちは、野球ボール大のボールの「投げ方」を知らないのです。日本の一般的な子供ならおおかたは自然に見知っていることだと思うのですが、こちらでは小手先だけで投げようとしたり、砲丸投げのように押し出そうとしたりと...
こういうこともマルティカルチャーの基礎知識たるべきでしょうね!論評するよりも前の事実収集です。
その後はジョージさんの働きは直接には見聞きしていませんが、元気に続けてくれていることを願います 。アメリカ暮らしをしていた子供などで野球を良く知っている子供などもいるようですから、後日何かしらの実を結んでくれるといいのですが。
まさしく野球の伝道者、ジョージさん。頑張ってください!(「人ごとかよ」: 陰の声)
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
アイスランドでは人気のスポーツは男女共にサッカーとハンドボールです。男子ハンドボールは2008年の北京オリンピックで堂々銀メダルを獲得しました。国のサイズを考えればチームスポーツで世界に通用したのは快挙だといってよいと思います。
サッカーはこれも男子ですが、イングランドやイタリアのリーグで活躍するような選手を何人も育ててきていますが、ナショナルチームとしてはまだヨーローッパで上位に入る力は持っていません。
バスケットもリーグ戦などもあるのですが、あくまでも一部のファンのスポーツといった域を出ていないと思います。
さて野球です。野球というスポーツのあることはおそらく多くのアイスランド人が知っていることでしょう。しかし「では、野球はどういうゲームか説明してください」といったら、答えられる人は皆無なのでないかと想像します。
私自身、何度かアイスランド人の知人に野球のルールを説明しようとしたことがありますが、途中でギブアップしました。とても難しいのです。ウソだと思ったらご自分で試してみてください。野球の仕組みとはとても複雑怪奇極まりないものです。
ひとつにはルールです。試合を理解する上ではもちろん全ての細かいルールや、まれな場合に関するルールは知らなくても大丈夫でしょう。それでもサッカーなどに比べたら何倍も複雑であることは確かです。
さらにルールではないのだが知らないとゲームが良く分からない、という「定石」というものが野球には山のようにありますね。フルカウントでの投球では一塁走者は自動的に走塁する、ノーアウト満塁では外野フライでランナーを帰す、左投手には右の代打を送るとかいった類いのものです。
さらにピッチングの組み立てとかの基本とかも加えると、誰かが野球を一ファンとして堪能するだけでも相当な知識がと見識が投入されているものといえると思います。
日本の一般的なファンの場合は、恐らく子供の頃から毎日のように野球中継を見たり話しを聞いたりしているうちに、自然とこれらのことを身につけてしまうものなのでしょう。
そういう長ーい時間をかけて学ぶ?野球というものを十分二十分で説明しろ、といわれてもそうは簡単には問屋が卸してくれないようで。
「ここでは野球のための伝道師が必要だ」などと冗談を言っていたのですが、三年ほど前でしょうか、あるマルティカルチァーのための集会でボストン出身のアメリカ人のおじさんと知り合いました。私には同じボストン出身の野球好きの友人がいるのですが、それとは別の人物です。
その方、仮にジョージさんとしておきますが、彼は野球ファンなだけではなく子供たちへの野球の指導に熱心な人でした。熱心、というのは私などが野球談義をする相手を捜しているだけなのに対して、本当に市内の小学校に出向いて野球を教えるための場所を交渉したり、プログラムを組んで子供たちを招待しようとしていることでした。
市のマルティカルチュラルポリシーを語るための集会で、ひょんなことから野球の話しになって知り合ったわけですが、もちろん我々の見解では「これこそマルティカルチャーの精神」というような感じで野球を広めることは素晴らしいことだ、というような話しをしたわけです。
で、私は口先男で身も心も野球伝道に捧げることからはタジタジとなって後ずさりしてしまいましたが、ジョージさんはそれなりに本気で活動を続けているようです。
少し前になりますがハフナフョルズルというレイキャビク近郊の港町の体育館で「無料野球体験ウィーク」が持たれた、というニュースをテレビでやっていました。そこでは小学校の学童たちがスポンジボールをティーバッティングの上に置いて、プラスチックのバットで打つ練習をする姿や、ゴムボールをピッチングする姿が映っていました。
日本の皆さんには分かりづらいと思うのですが、野球を間近に見慣れていないこちらの子供たちは、野球ボール大のボールの「投げ方」を知らないのです。日本の一般的な子供ならおおかたは自然に見知っていることだと思うのですが、こちらでは小手先だけで投げようとしたり、砲丸投げのように押し出そうとしたりと...
こういうこともマルティカルチャーの基礎知識たるべきでしょうね!論評するよりも前の事実収集です。
その後はジョージさんの働きは直接には見聞きしていませんが、元気に続けてくれていることを願います 。アメリカ暮らしをしていた子供などで野球を良く知っている子供などもいるようですから、後日何かしらの実を結んでくれるといいのですが。
まさしく野球の伝道者、ジョージさん。頑張ってください!(「人ごとかよ」: 陰の声)
応援します、若い力。Meet Iceland
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