レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

サッポロ北街ひとり日誌 (18-3) – 美味しい国でのダイエットの極意

2018-10-14 00:00:00 | 日記
北のパリ(なんて誰も言わないか?)札幌に滞在しています。今年は十月初旬のレイキャビクが例年より寒かったせいか、札幌の気候が非常に温暖で過ごしやすく感じています。

自宅を出る時は、薄手のダウンを着てもまだ寒いのを「飛行場に着くまで」と我慢していたくらいでしたが、こちらではジャケットだけでも汗をかく時もあります。

現在までの滞在中、気温は上が17〜20度、下は12〜15度くらいのようです。気温という面だけを取り上げるなら、アイスランドの「夏」以上です。バンザイ。

今回の札幌滞在もプライベートな休暇なのですが、実家があるわけではないので、宿はビジネスホテルになります。今回は定宿の「サンルート札幌」が取れなかったため、初めて「ルートイン札幌」というホテルにお世話になります。

娘などは「ウィークリーマンションとかの方が、安いし便利だと思うけど」とアドバイスしてきますが、ホテルにはホテルの良いところがあり、私はこの休暇中は「ナンもしなくていい」ホテルでのんびりしたいのでした。

札幌滞在中は、以前にも書いたように「デパ地下」でお弁当を選んで毎日を過ごすのが私の習わしでした。

サッポロ北街ひとり日誌(5)- サッポロ駅デパチカ弁当 Best3



今回もその習わしそのものは変わりないのですが、多少の変化があります。それは何を隠そう、私が昨今励んでいるダイエットの故なのです。

先の七月の始まりあたりから、私は「ケトジェニックダイエット」あるいは「それらしいダイエット」を食生活の基本としています。「ダイエット」というのは、ただ体重を落とすというよりは、「食生活の管理を通しての自身の健康の増強」という意味に考えていただいて良いかと思います。




札幌での基本の食事 野菜サラダプラス肉または焼き魚


私は結構こういうのにはまりやすい「気質」で、ここしばらくは「一日当たり糖質60グラム以下、脂質80グラム以下、総カロリー1920カロリー以内」を基準としています。ついでに血圧の関係があるので「塩分は一日6グラム未満」。

レイキャビクでの生活では、これらを守れないことは滅多になく、筋トレと合わせて、すっかり生活習慣化しています。

ついでに言いますが、同じ頃にお酒もすっかりやめています。これはダイエット以上にワタシ史の中では重大事件でした。何しろ「晩酌続けて四十年」の歴史を持ちますので。
別に何かお酒で問題を起こしたわけではないのですが(お酒ではしゃぎ過ぎたことも多々ありましたが、それはみな二十代の頃、遠い昔となりにけり)、六十歳を目前として「このまま続けるか、やめるなら今か?」ということを考え始め、どう考えても疲れ始めている肝臓のことを考えてやめることにしたのでした。

というような日本帰省前の状況でしたので、今回の札幌滞在中に、この「断酒を含むダイエットplus筋トレ」という新生活習慣をどのようにキープするかということは、今までにはなかった「懸案」として目に前にぶら下がっていました。

このうちお酒に関しては躊躇なく「フライト中の多少のお酒は大目にみる」ということで、自分自身の中に妥協が出来上がっていました。あの半日も続くフライトをお酒なしで乗り越えるのは「常識外」。

筋トレに関しては、これも札幌でジムに行くつもりはさらさらなかったので、ホテルで簡単にできるメニューを考えました。そのためにわざわざ筋トレ用チューブを一本と、レイキャビクの百円ショップ(100クローネショップ)で買ったABローラーを持参しました。ABローラーは100クローネではなく、1000クローネしましたが。

札幌滞在中は、別に筋力を強める努力をする必要もなく、ただ怠惰に流れてしまうの防げれば十分です。

お酒、筋トレともこの辺までは問題なし。
深刻な?問題はダイエットというか、食事の管理です。




今回気に入った「柿安ダイニング」のゴボウサラダ 美味しいし量もたっぷり


出発前は、ダイエットに関しては妥協するつもりは微塵もなく、同じペースで行くつもり。コペンハーゲンでのランチはサーモンと野菜のサラダ。入っていたヌードルは残してパス。やる気満々で始まりました。

フライト中はお酒は少いただきましたが、ダイエットはキープ。成田でもしかり。成田ではお酒はありません。

しかし、出発から30時間ほどたった日本時間で翌日の夜九時に札幌に着くと、やはり腹ペコ。ローソンへ夜食を探しに入りましたが、美味そうなものだらけ。たとえコンビニであっても。

ここで腹ペコに負け、おにぎりふたつ。生タラコといくらのチョウ美味しいバージョン。いきなりの完敗でした。

ですがダイエットは長期戦。まあ、このおにぎりは「チートデイ」(月に一二回ダイエットを気にしないで食べて良い日)と考えて、翌日から再出発。

と、これまで何とかダイエットを札幌でも保っています。もちろん、何がしかの妥協はあります。まず、自宅と違って「何をどれだけ」の計測は基本できません。コンビニで買うものについては、内容物の一覧が付いているので参考にできますが。ですから、「何を何グラム」については塩分を含めて「アバウト」ですませています。

しかし、札幌でのダイエットにはやはり内外に難しさがありますね。まずは「外の敵」。何と言ってもここは札幌。食の宝庫であることは間違いありません。この街にいて、通りに並ぶ食堂、レストラン、飲み屋とそこで出され得るご馳走に目がいかないことは考えられません。ダイエットに関しては「誘惑の街サッポロ」です。

「内の敵」は、そういうご馳走の街にいながら「何でダイエットせんといかんの?」という当然と言えば当然の疑問が出てくることです。バカじゃないか?と思えてくるのですよ、どうしても。

確かにそうなんですよね。人の性格にもよりましょうが、中には「サッポロ滞在中は、ダイエットは忘れる!」という仕方を取る人もいることでしょう。それで悪いことは何もないと思います。

ただ、ワタシはそういう性格ではないのでした。ここまで続いてきたものですから、多少緩む面は仕方がないとしても、基本を崩してしまうほどのことはしたくありません。

ですから、輝く宝石のようないくらがウィンクしてこようとも、プリプリのお刺身が笑いかけてこようとも、はたまた黄金のビロードのような北海道ビールが「シュワッ」としようとも、今はNo thank youで突っ張っています。




もうひとつお気に入り「柿安ダイニング」のグリル野菜のサラダ


それでも「デパ地下」徘徊の楽しみが消えたわけではありません。「サラダ」や「焼き魚」「ステーキ」等の一品ものを目当てに、徘徊は続いています。

今回特に気に入って何度も食しているのは、大丸地下のお店「柿安ダイニング」のサラダです。特にごぼうと大根をメインにした野菜サラダは、これだけ食べてもかなり空腹を満たしてくれるほどのサラダです。

その横に並ぶ「グリル野菜のサラダ」は、かぼちゃやナスのグリルがトッピングしてあり、こちらもとても美味です。多少糖質は多いかも、野菜にしては。

これらの野菜に「7−11」や「ローソン」で買う袋の生野菜サラダを加え、さらにあちこちで買える焼き魚や焼肉をメインにして、食事が成り立っています。「7-11」や「ローソン」の焼き魚等の美味しいのにはびっくりしました。これは私は初体験でした。

最後にまとめとして。日本でのダイエットは、アイスランドでのダイエットより数倍難しいことだろう、と実感しました。これだけ美味いものが周囲に満ち満ちている国も珍しいのでは?と、ホントにホントに思っています。

そしてダイエットの極意 -ワタシ流ですが- 肉を切らせて骨を切る。あまりガチガチにこだわり過ぎず、さりとて基本は崩さず、ではないかと思います。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is







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