日本の皆様、あるいはその他の地球のどこか?にいらっしゃる邦人の皆様、こんにちは。
このマイナーブログは普段は毎日曜日ごとに定期的に更新するように努めているのですが、先週から今週はちょっと例外となりました。それには少々理由があり、今回このブログを追加で更新したかったため、定期の日曜日分を前倒しで金曜日に更新したのです。
今回のお話しをする前に、ちょっとだけ「前史」をお話しいたします。
まる四年前の2016年の春のことです。当時の私はレイキャビクの隣り町のコーパヴォーグルのヒャットラ教会という教会にオフィスを持っていました。
その日の午後の教会は閑散としていて、教会にいるのは私だけ。午後三時くらいだったか、アジア人と思しき青年がひょっこり現れました。彼は私に「Is this church open?」と英語で尋ねてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/32/7271a45d342a5a9480ada0964b5ee5b5.jpg)
プロサッカー選手 松本光平さん
実は青年が入ってきたのは、教会のメインの大玄関ではなくて、普段用に使っている実用門だったのです。おそらく大玄関が閉まっていたので、こちらへ周ってきたのでしょう。
顔を見た瞬間に「日本人かな?」と閃いた私は「日本の方ですか?」と日本語で答えました。すると「えっ!! あっ、そうです」やっぱり、でしたが双方かなりびっくりしました。
ハットゥリグリムス教会のような観光スポットならいざしらず、このヒャットラ教会は、いたって地味な教会で、用のない人がひょっこり立ち寄る、ということのまずない教会なのです。
そんなところに、ひょっこり立ち寄ってくれたのが日本人の青年で、しかも日本人牧師の私(現役では私ひとりだけ、つまりこの教会です)がたまたまそこにいたのですから。
聞くと、その青年はニュージーランドでプレーしている、プロのサッカー選手だそうで、ニュージーランドがシーズンオフになった機会に、アイスランドでプレーするためにやってきたのだそうです。
ところが、プレーする予定だったクラブとの契約を終える前に、ビザだか労働許可の問題とかでトラブルがあり、いまだ無所属。それでヒャットラ教会の近くにあるクラブで練習に参加させてもらっていたとのこと。三週間前に来たそうですが、アイスランドでは私が初めて会った日本人だったそうです。
その青年 −松本光平さんと言いますが− は、教会堂でしばらく心沈めるために黙想させてください、ということで教会堂へ向かいました。そのあとしばらくお茶を飲みながら雑談したように記憶しています。
その時は知らなかったのですが、この松本さんはかなり優秀な選手で、世界の大きな大会にも参加されていたようです。まあ、プロサッカーですからね。J1やJ2、その他でもおそらく紙一重で多くのプレーヤーがひしめいているのでしょう。
私はその頃はまだ、在留邦人の溜まり場、じゃなくてコミュニティにもなっている子供たちのための「日本語教室」に参加していましたので、「日本人に会いたくなったら教室へ遊びに来てください」と伝えて別れました。
その後、松本さんは実際に教室へ遊びに行かれたりして、他の邦人の方とも親交を持たれたようですが、結局契約がまとまらず、数ヶ月してニュージーランドへ戻られた、と聞いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/38/fa80d3c829208383f21a2727a0d390c8.jpg)
全日本代表の選手たちと
Myndin er ur Supporting-page@Camp-fire
それ以降、特に音信はなかったのですが、先週ご連絡をいただきました。それが、今回ブログでお伝えし、お願いしたかったことなのです。
松本さんは、相変わらずニュージーランドのクラブでプレーをされています。で、そこでも例に違わず、コロナの影響でリーグはストップしていましました。その間、松本さんは筋トレ等のトレーニングを続けていたのですが、ある日、トレーニング機器が転倒した際に、なにかの部品が直接目に当たるという不運に遭遇してしまいました。
結果はシリアスなことになり、右目は現在視力がなくなってしまい、左目も徐々に弱まっているとのこと。私の理解では、右目もまだ完全失明ではなく、治療によっては視力が戻る可能性もあるのだそうです。
松本さんとしては、ともかく左目だけであってもプレーを続けたいという強い願いを持っているとのこと。
それでも、とにかく最善の治療を受ける必要があり、一時帰国して日本で治療を受ける予定なのだそうです。多分、今はもう日本に戻られているでしょう。
その関連で、松本さんと、ニュージーランド及び日本のサポーターの方々が、治療費を含む支援金集めを始めています。そして、そのことを広めるための手助けをしてもらえないか?ということでした。それで、ここで松本光平さんへの支援をお願いしたいと思うわけです。
松本さんの詳しいプリフィールや戦績、ニュージーランドのクラブの紹介、さらに事故の経緯と支援金の目的や使途の内訳は、サポート用のこちらのサイトでご覧いただけます。
『 失明の危機 』を乗り越えて競技復帰を目指す - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/6c/fdb7dd017e73e417743ab4431163830b.jpg)
ニュージーランドのチームメイトと
私は松本さんとは別に「マブダチ」でもありませんし、昵懇(じっこん)の仲というわけでもありません。ですが、非常に稀な出会い方をしたことと、さらにはニュージーランドのシーズンオフに、はるばる地球の反対側にあるアイスランドへプレーをするためにやってきた、ということに松本さんのサッカーへの情熱を感じたことははっきりと覚えています。
そして、まだ先もあるし、夢もある、才能もあるような青年が、今現在、大きな試練の時に直面しているのであれば、できるだけの援助はしたいと思います。
「視力が戻るかどうか」「選手としてフィールドへ戻ることができるかどうか」ということそれ自体は、松本さんだけしか対処のできる問題ではありません。松本さんが心と意思を強く保って進んでくださることを願います。
同時に、たとえ本質的には周囲から眺めている以上のことは出来ないとしても、試練に立ち向かっている青年にエールを送り、つながっていることを示すことは、無駄なことでも無価値なことでもないと思っています。
そのような機会がない人生だったら、とても寂しい気がします。そういう意味では、今回、窮地に際して連絡を取ってくれたことを、私は松本さんに感謝したい気持ちです。
是非、上記のリンクからサポートサイトを閲覧してみてください。そして、できれば実際的な支援を、それが無理としても口コミ、ネットコミでこの支援活動に触れてくださればありがたいと思います。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
このマイナーブログは普段は毎日曜日ごとに定期的に更新するように努めているのですが、先週から今週はちょっと例外となりました。それには少々理由があり、今回このブログを追加で更新したかったため、定期の日曜日分を前倒しで金曜日に更新したのです。
今回のお話しをする前に、ちょっとだけ「前史」をお話しいたします。
まる四年前の2016年の春のことです。当時の私はレイキャビクの隣り町のコーパヴォーグルのヒャットラ教会という教会にオフィスを持っていました。
その日の午後の教会は閑散としていて、教会にいるのは私だけ。午後三時くらいだったか、アジア人と思しき青年がひょっこり現れました。彼は私に「Is this church open?」と英語で尋ねてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/32/7271a45d342a5a9480ada0964b5ee5b5.jpg)
プロサッカー選手 松本光平さん
実は青年が入ってきたのは、教会のメインの大玄関ではなくて、普段用に使っている実用門だったのです。おそらく大玄関が閉まっていたので、こちらへ周ってきたのでしょう。
顔を見た瞬間に「日本人かな?」と閃いた私は「日本の方ですか?」と日本語で答えました。すると「えっ!! あっ、そうです」やっぱり、でしたが双方かなりびっくりしました。
ハットゥリグリムス教会のような観光スポットならいざしらず、このヒャットラ教会は、いたって地味な教会で、用のない人がひょっこり立ち寄る、ということのまずない教会なのです。
そんなところに、ひょっこり立ち寄ってくれたのが日本人の青年で、しかも日本人牧師の私(現役では私ひとりだけ、つまりこの教会です)がたまたまそこにいたのですから。
聞くと、その青年はニュージーランドでプレーしている、プロのサッカー選手だそうで、ニュージーランドがシーズンオフになった機会に、アイスランドでプレーするためにやってきたのだそうです。
ところが、プレーする予定だったクラブとの契約を終える前に、ビザだか労働許可の問題とかでトラブルがあり、いまだ無所属。それでヒャットラ教会の近くにあるクラブで練習に参加させてもらっていたとのこと。三週間前に来たそうですが、アイスランドでは私が初めて会った日本人だったそうです。
その青年 −松本光平さんと言いますが− は、教会堂でしばらく心沈めるために黙想させてください、ということで教会堂へ向かいました。そのあとしばらくお茶を飲みながら雑談したように記憶しています。
その時は知らなかったのですが、この松本さんはかなり優秀な選手で、世界の大きな大会にも参加されていたようです。まあ、プロサッカーですからね。J1やJ2、その他でもおそらく紙一重で多くのプレーヤーがひしめいているのでしょう。
私はその頃はまだ、在留邦人の溜まり場、じゃなくてコミュニティにもなっている子供たちのための「日本語教室」に参加していましたので、「日本人に会いたくなったら教室へ遊びに来てください」と伝えて別れました。
その後、松本さんは実際に教室へ遊びに行かれたりして、他の邦人の方とも親交を持たれたようですが、結局契約がまとまらず、数ヶ月してニュージーランドへ戻られた、と聞いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/38/fa80d3c829208383f21a2727a0d390c8.jpg)
全日本代表の選手たちと
Myndin er ur Supporting-page@Camp-fire
それ以降、特に音信はなかったのですが、先週ご連絡をいただきました。それが、今回ブログでお伝えし、お願いしたかったことなのです。
松本さんは、相変わらずニュージーランドのクラブでプレーをされています。で、そこでも例に違わず、コロナの影響でリーグはストップしていましました。その間、松本さんは筋トレ等のトレーニングを続けていたのですが、ある日、トレーニング機器が転倒した際に、なにかの部品が直接目に当たるという不運に遭遇してしまいました。
結果はシリアスなことになり、右目は現在視力がなくなってしまい、左目も徐々に弱まっているとのこと。私の理解では、右目もまだ完全失明ではなく、治療によっては視力が戻る可能性もあるのだそうです。
松本さんとしては、ともかく左目だけであってもプレーを続けたいという強い願いを持っているとのこと。
それでも、とにかく最善の治療を受ける必要があり、一時帰国して日本で治療を受ける予定なのだそうです。多分、今はもう日本に戻られているでしょう。
その関連で、松本さんと、ニュージーランド及び日本のサポーターの方々が、治療費を含む支援金集めを始めています。そして、そのことを広めるための手助けをしてもらえないか?ということでした。それで、ここで松本光平さんへの支援をお願いしたいと思うわけです。
松本さんの詳しいプリフィールや戦績、ニュージーランドのクラブの紹介、さらに事故の経緯と支援金の目的や使途の内訳は、サポート用のこちらのサイトでご覧いただけます。
『 失明の危機 』を乗り越えて競技復帰を目指す - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
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ニュージーランドのチームメイトと
私は松本さんとは別に「マブダチ」でもありませんし、昵懇(じっこん)の仲というわけでもありません。ですが、非常に稀な出会い方をしたことと、さらにはニュージーランドのシーズンオフに、はるばる地球の反対側にあるアイスランドへプレーをするためにやってきた、ということに松本さんのサッカーへの情熱を感じたことははっきりと覚えています。
そして、まだ先もあるし、夢もある、才能もあるような青年が、今現在、大きな試練の時に直面しているのであれば、できるだけの援助はしたいと思います。
「視力が戻るかどうか」「選手としてフィールドへ戻ることができるかどうか」ということそれ自体は、松本さんだけしか対処のできる問題ではありません。松本さんが心と意思を強く保って進んでくださることを願います。
同時に、たとえ本質的には周囲から眺めている以上のことは出来ないとしても、試練に立ち向かっている青年にエールを送り、つながっていることを示すことは、無駄なことでも無価値なことでもないと思っています。
そのような機会がない人生だったら、とても寂しい気がします。そういう意味では、今回、窮地に際して連絡を取ってくれたことを、私は松本さんに感謝したい気持ちです。
是非、上記のリンクからサポートサイトを閲覧してみてください。そして、できれば実際的な支援を、それが無理としても口コミ、ネットコミでこの支援活動に触れてくださればありがたいと思います。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
ありがとうございます。今日、日本時間の月曜日に手術を受ける(受けた)、と聞いています。
良い結果を祈ります。