☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

母語の習得、外国語の習得2

2020-03-24 | 子供の発達関連
言葉の発達の為に、0歳の時に大切な働きかけ。

大抵の親御さんは、生まれた時から赤ちゃんに沢山話しかけていると思います。アイコンタクトを取りながら語りかけていると思います。そうすることで、赤ちゃんは目の前にいる人とコミュニケーションする事を学べます。 

自分が「ウー」と言ったら、パパとママも「ウー」と言ってくれた。ニコニコしてたらパパとママもニコニコしてる。言葉としての会話ではないけれど、会話のキャッチボールの基本がこの経験の積み重ねで築けます。

1歳近くなると、気になる物に指さしをするようになり、自分で動き始めると、親へ確認をするかのように、赤ちゃんからアイコンタクトをとってくるようにもなります。このサインは見逃さない方がいいです。赤ちゃんは物の名前を知りたがっているし、これを触っていいのか、こっちへ行ってもいいのか、親に聞いています。

「言葉を聞く時間」と「コミュニケーション力」を育む鍵は、日常生活の中で、どれだけ意識的に言葉をかけてあげられるか、赤ちゃんからのサインに気が付けるか。だと私は思います。

1つ気をつけたいのが、「メディアから一方的に聞かせる」のは、あまり効果がないと言われています。効果があるのは、アイコンタクトや表情、声のトーンを含め、今その子の状態、状況に合う 直接的なその言語の「母語話者」からの語りかけだと言われています。

言葉がけの例としては、授乳中にずーっと携帯やテレビを見ているのと、じーっと見てくる赤ちゃんにアイコンタクトをとったり、ぎゅーっと指を握らせてみたり、名前を呼びかけたり、美味しい?等と 話しかける時間を作るのとでは、1年後に蓄積されたコミュニケーションの時間、直接言葉を聞いていた時間に大きな差が出てきます。

私自身は、特に授乳前半の赤ちゃんの意識がはっきりしてる時間は できるだけ赤ちゃんの方に意識を持っていくようにしていました。
うちの子達はおっぱい星人で、1回授乳すると40−50分執着される事もあり、後半は寝てるようにしか見えないのに 口から離さなかったりが四六時中ありましたが、時々何か思ったかのように、飲むのをやめて、ニコニコ笑ったり、語りかけられてるような発語をしていたことがありました。飲むの終わり?お腹いっぱい?と聞いたりすると、再び飲むんだけど(苦笑)、それに答えたりするのも、今思うと愛おしい時間でした。

頭の中では あれこれやりたいけど、動けない状態が1日に何度もあって、しんどい時もあった記憶ですが、飲みながらウトウトし始めた時は読書したり、献立を考えたり、携帯みたりもしていたかな。

それと、お散歩中にずーっと音楽を聴きながらベビーカーを押していた場合、それでも赤ちゃんはそれなりに外の刺激を楽しむと思います。でもそこから言葉や表現力の習得はできるでしょうか

もし、同じお散歩中に、時々止まって、赤ちゃんの様子を観察し、今その子が見てる物の名前や様子を あえて言葉にして伝える。 今日は晴れてるね。空が青い。このお花、いい匂い。バスが来た。犬だね。散歩してるね。飛行機が飛んでるね。 こんなちょっとした語りかけを 毎日の生活の中で するか、しないか。日常生活の中で赤ちゃんが感じたであろう喜怒哀楽を代弁して言葉にして聞かせるか、しないかで1年後のその子が蓄えた「リスニング貯金」には大きな差が生まれると思いませんか。

お散歩中ずーっとじゃなくてもいいから、そういう時間も日々取り入れると、1年後の積み重ねは大きいです。

子供が遊んでいる時に おもちゃに手を伸ばしたら、無言で渡すのではなく、「これが欲しいの? 積み木だよ。丸いね」の一言がある日々と、無い日々の積み重ねの違い。。

絵本の読み聞かせもおすすめです。日常生活の会話では、語彙や表現力、世界観に限りが生じます。そこを助けてくれるのが 絵本。

ただ、その読み聞かせも、たまに気が向いた時に読んであげた子と、毎日1−2冊読んであげた子と、機嫌の良い時を小分けにして10冊読んであげた子では、1年後の「リスニング貯金」に大きな差が生まれると思いませんか。

こう言った日々の積み重ねが、3年、4年経った時を想像すると、大きな差が生まれる事が容易に想像できると思います。

絵本の読み聞かせに関しては、言語の発達に効果がかなりあったと、自分の子育てを通じて実感しています。
子供によって、好みや集中力が異なるので、せっかく読もうと思ったのに、あまり興味を示さないからと「うちの子は絵本が好きじゃ無いのかな。。」と諦めたくなる気持ちも理解できますが、そこは 諦めないで続ける事をおすすめします。


好みがはっきりある子は、色々読む中で、お気に入りが1冊、2冊くらいは出てくると思います。
まずは、同じ本を毎日何度も繰り返しで 大丈夫です。 毎日続けることが大事。

100回、1000回聞いてるうちに子供達は 覚えてしまいます(言えるのは、しゃべれるようになってからだけど)。この、暗記できるくらい覚えてしまうこともすごく大事だな。。。と、子供達の成長を目の当たりにしながら、自分自身の英語力にも言い聞かせました。。(自身が実行したかは、さておき)


絵本に全く興味を示さない子の場合は、食事で落ち着いている時間帯、寝起きで抱っこモードの時、お昼寝前や夜寝る前、ぐずって抱っこモードになったけど機嫌がよくなったタイミング、お出かけの車の中。など、1日のスケジュールの中で、その子に合う時間がきっとあります。

大事なのは、毎日続ける事。

我が家の場合、長男はどんな絵本もすんなりと、じ〜と見ていて、次男は好みがあって、興味がない絵本はプイッと顔を横に向けました(確か、生後3、4ヶ月くらいかな?)
次男の場合も、好きな絵本から1日に何度も読む事を、0歳から日々繰り返していたら、1歳半くらいになる頃には、二人とも絵本(日本語、英語共に)が大好きになって、次から次と読んで読んでと持ってきました。 低年齢向けのリズムのよい絵本であれば、1〜3歳の頃は1日20−30冊は読んでいました。

本に興味を示すようになれば、他の絵本で似たような絵のタッチ、シリーズものなど、読む本の種類を徐々に増やしていけるはずです。
それと、赤ちゃん向けの絵本は読む箇所は少ないので、子供が本に集中できるようになったら、文章にはないけど、絵にある物や表情、動作を付け加えて聞かせると、さらに多くの語彙や表現を聞かせることができます。


生まれてからの 語りかけと読み聞かせは、やって損のない育児だと確信しています。
これは、どの言語についても共通してるように思います。
この働きかけは、言語の発達目線で言えば、1歳以降も継続して続けた方が良いとオススメできる習慣です。

バイリンガルに育てたい場合は、両言語とも「その言語が母語である話者から直接」、沢山 言葉のシャワーを浴びせ続けると、効果があります。

ということは、外国語として英語を今から習う子達も、「ネイティブからの語りかけ/読み聞かせの時間」をいかにして作るか。 その工夫が学校や家庭でできると、頭が柔軟な子供達は英語もコミュニケーションのツールとして楽しく習得していけるのではないでしょうか。

子供の能力はすごいよ〜。うらやましい。

2、3歳の頃におすすめに働きかけはまた今度。

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