☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

カナダ政府からのCovid-19政策

2020-04-27 | 日常の出来事
日本でも、給付金や補助金の話が出ているようですね

この状況は、政府の落ち度で始まったことでもなく、ウイルスが起こしている事
世界中のビジネスが休業し、学校も休校という異例の事態
多くの方達にとって初めてのこの状況に対し
筋が通った完璧な答え、完璧な対応を国や地方自治体に求めるのはどうかと思います

対立ではなく歩み寄り。
個人それぞれの工夫
知恵の出し合い大事ですよね。

カナダ政府はできる限り
この状況の中、身を削っている方達
生活に困っている人達や企業への支援を
日々対応を考えて、政策を出してくれていると感じます。
それでも、100%全ての人が満足いくように。。。は、いかないでしょうが
私は対応はとても早い方だと感じています。

言い換えれば、申請に関する細かいチェックは、状況が落ち着き、経済が復活してから。
という感じです。

3月の春休みから学校が休校になり、非常事態宣言が出され
人が多く集まるイベント、図書館、レストラン、娯楽施設なども休業になりました

2週間程して、ホームセンターなども休業になり
食料、医療など生活必需品に関わるお店とその業務、在宅勤務可能なビジネス以外は大半が休業になりました

そこで、多くの人達が困ったことが、収入が減ったことによる
生活費、家賃などの問題

そこで、今回のウイルスが原因で仕事が続けられなくなり
雇用保険もなく収入がゼロになった人で
昨年の年収が$5,000以上(約50万円)の人達へ
1ヶ月分として$2,000の補助金が出ました

また、小さいビジネスの収益が30%減ってしまった所に対しては
従業員へ給料の75%の補助金

その後、航空会社など大きな企業では、雇用維持が難しく
大量の一時的解雇が生じましたが
そのような大企業に対しても、30%以上利益が減ってしまった先には
1週間最大 1人$847という上限付きで
大企業に対しても中小企業と同様に従業員へ75%の補助金が出ました

また、これらの補助金は、今年の収入と換算され
1年後にする今年度の所得申告により課税対象です

そして、後日の審査により、昨年の収入額が条件に満たされていなかったり
実は、休業期間中に収入があったと発覚した際は、返金対象になるようです

とにかく、「今必要」な人達の為に、とても早い対応で
毎年の所得申告により、政府が個人データを持っているので
インターネットからの申請で 3日くらいで口座に入金されます。対応早いです

また、最近はビジネスの家賃について(4月−6月だったと思います)
家賃が月額 $50,000(約500万円)以下で
休業中、または収入が75%減ってしまったところは
家賃の50%を政府負担、25%は借りてる人負担
不動産オーナーは25%分はあきらめる
という政策も出ました


逆に、食料品、酒屋など
今回の件で 収益が大幅に増大した会社は、対象外です
こちらは会社によると思いますが 社内で時給を一時的に上げる対応をしているところもあるようです

学生に対しては
高校を卒業またはこの6月で卒業予定の学生で 
いつもは、学費を稼ぐ為に夏の期間バイトやインターンシップで仕事をするのに
それがこの状況によってできない=学費払えない。。という学生達に
5月−8月の期間中、毎月$1,250が支給されるようです

また、農業や医療関係など、人手を必要としている最前線の場所での仕事に
夏の期間関わってくれた場合は、最大で$5000の補助金も出るそうです

ケベック州で集団で感染した高齢者の介護施設では
看護にあたれる人手も不足し、軍を助っ人に送ったニュースもありました

オンタリオ州の方でも
医療従事者、シェルターや 介護施設など、最前線で働いて下さっている方達に(その中には 低賃金で働いている業務もあり)
に対して 時給$4増し、1ヶ月に100時間以上仕事をせざるを得なかった方達には、月額$250のボーナスが加算されるそうです

他にもまだあったとは思いますが、私がニュースからキャッチできただけでも
これだけの政策が1ヶ月の間に、迅速に出され、実行されています

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カナダのニュースを1ヶ月聞いてみて

2020-04-27 | 日常の出来事
カナダのCovid-19(新型コロナ)のニュースをこの1ヶ月聞いていて、感じた事です

現在のオンタリオ州の首相と、カナダの首相は党が異なります
でも、この件に関しては、国も州もお互い同じ方向を見て、足並み揃えています
内心意外でしたが、党の異なる オンタリオ州の首相とカナダの副首相にあたる方が、毎日電話で 方向性についての話し合いをしているとか 
オンタリオ州以外はわかりませんけどね

カナダの副首相に当たる方は、ネゴシエーションにとても優れている女性だそうです
隣国の大統領との交渉でも活躍されているとか
性別や党に関係なくフェアに向き合える政治環境
この状況下でも勝ち負け表現をするような日本の議員さん達やメディア関係の方達。。。。ねえ。。。視野と心をお広げになられた方が。。

カナダでも中には、批判をする人達もいるのでしょうが
私自身は、カナダとオンタリオ州どちらの対応も好印象です
トルドー首相の日々の発言を聞いていると、この方はとても共感力の高いお人柄なんだなと感じます
発言もシンプルで、ぶれない。
質問にも(時には、質問者が聞き取りづらい感情的な時もある)冷静に丁寧に応えているように感じます
わからない事は、知ったかぶりをしない
一貫性のあるスピーチだと
こういった状況下の中、この方がリーダーで良かったと私は感じます

彼のお子さん達も、きっと心も健やかに育っているんだろうなあ。。と想像できます

隣国や他国に見られる国や地域の代表者達のように、言うことがコロコロ変わったり、誰かや他国のせいにしたり批判したり、他党をくだらない事で批判をしたり、決めつけや差別的な発言をしたりなどは
決してありません。

首相の日々の会見では
国民への協力の感謝、子供達への感謝、医療の現場や、生活必需品に関わる仕事をして下さっている方達への感謝
の言葉をよく耳にします。

それと、高齢者や異なる宗教の方達への敬意も感じます
高齢者の方達に対しては
「この国を作り上げてきてくれた大切な人達」という言い方をしています
各宗教の集いが伴う大きなイベント時には、その信者の方達への敬意を示した上での
STAY HOMEのお願い

人種や国籍による差別的な言動をする人達に対しても
「今のカナダは多くの優秀な移民によって作り上げられてきた国であり
誰もが、どこかしらのバックグラウンドをもっている。」
なので、カナダでは国籍や人種によって 人を差別したり判断することはあってはならない
という事をはっきりと おっしゃっていました。

超高齢者達を除き、世界中の多くの方達にとって初めてのこの状況に対し
国民の協力なしでは、この危機的状況は解決されないと
示す方向性は科学者、公衆衛生担当の方達の専門的なアドバイスを信じ、それに沿った発言であることも感じられます

救える命が救える環境を保つ事
医療現場を崩壊させない
医療従事者への負担をできる限り増やさない
そのために、集まらない
元気な人もSTAY HOME
どうしても必要な食料を買いに行くときも、他人と2mの距離を取る事を 日々伝えています

1ヶ月半、ほとんどのビジネスが休業となり
来月から少しずつ再開をしていく話も出ているようですが
それについても
誰もが、それぞれのビジネスと経済の復活を心待ちにしていますが
いきなり今までのように 再開というわけにはいかないこと

ワクチンなどの策がまだ無い今、急に人が集まるようになっては
今まで みんなが我慢してきた事も水の泡になり
同じ事を繰り返すことになる事

なので、再開も、徐々に、慎重に
今の社会的距離をある程度保ちながらの再開となる事も
何度も繰り返し伝えています

私達もあまりあちこち行ってないので、実態わかりませんが
近所のドライブウェイに、常に家族分の車が止まっている様子から
みんなお家にいるんだなというのを感じます

首相からのメッセージが、多くの人達に届いているのだと思います

学校は、少なくとも5月いっぱいは休校と正式に発表が出ました

子供達も、お出かけもできず、お友達と会えない日々が続いているけれど、頑張ってます

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