☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

オススメの本

2020-04-16 | 子供の発達関連
最後にオススメの本です
以前、同著者の別の本も紹介していますが
小児精神科医である友田明美先生の「親の脳を癒せば 子供の脳は変わる」です



本の中でも愛着について沢山書かれています
先生が診察された親子達のお話
世代から連鎖されている心のトラウマの話
どのような事が虐待になり、それが脳にどういった影響を及ぼすか
など、丁寧にわかりやすく書かれているので、素人の私でも読みやすい本です

マルトリートメント(不適切な養育)や愛着について初めて知る方は、衝撃もあるかもしれませんが
決してネガティブな内容の本ではなく
今、困っている方達に、進める方向を示してくれている内容も多いので
自分が今子育てをしているけど
親から受けた事で、心にしこりが残っていたり、納得できてない事があったり
子供に暴言や暴力してしまう自分をなんとかしたいと思ってる方。
一読おすすめです
他の著書もおすすめです。


それと、余計なお世話を承知ですが
もしかすると、大人が抱えている心の問題の中には、その方の親、祖父母から続く愛着形成に問題が生じていたことが原因である事もあるわけです。つまり、ずっと自分に対して苦しさを感じている事は その親御さん自身だけの問題だけじゃないかもしれないんです。

だから、思う様に子育てできない自分を否定したり、社会に対してもネガティブに感じたり、抱えすぎて悩まずに、しんどいな。。どうしていいかわからないと感じたら、客観視してもらえる専門の お医者様に相談してみると、霧が少し晴れるかもしれません。そして、せっかく縁あって家族になれたお子さん達とも、適切な愛着形成ができる心のゆとりが生まれるかもしれませんよ。

子供はお父さん、お母さんが笑っていると嬉しいし、お父さん、お母さんに 自分がする事を見てもらえて、共感してもらえると、とっても、とっても嬉しいです。さらに素敵な笑顔を返してくれるはず。

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不安定型の愛着になってしまう要因

2020-04-16 | 子供の発達関連

不安定型の愛着になってしまう親のパターンで多いのが
「自分が子供の都合や要求に合わせるのではなく、親の意向や都合に子供を合わせようとする」傾向が強いそうで、思う様に反応しない子供にイライラしてしまうことが多く、愛着形成が難しくなる様です。

そして、最悪のケースは
「子供が言うこと聞かない」
=「しつけという名の体罰」
=「虐待」「ネグレクト」
=「生涯にわたる心理的ダメージ」
=「社会性の欠如」

こうなったら、大人になってからも辛いですよね。

そして、こういった事は、世代間で連鎖を起こしやすい事もわかっていて、まずは親自身が、自分が抱える問題に気がつき、専門家の力を借りて その心の問題と向き合う事が、親子間の健やかな愛着形成を築く事の早道になることもあるようです。

親自身が気づけるか。。。自分に向き合えるか。。大きな鍵です

親も人間だから、心のゆとりに限界もあるし、特に乳幼児の時は、睡眠削って24時間働きっぱなし。 助けがないと、しんどいですよね。誰かに愚痴を聞いてもらえるだけでも心が救われる事だってあるし、ちょっとの間 お世話を手伝ってくれる人がいたり、共に子育てに向き合える相手が側にいてくれるのは 心の支えと癒しになると思います。

今「STAY HOME」の状態で、子供とどう接していいのかわからない。
家にこもってばかりでイライラする。
子供がギャーギャーうるさい。
家族は誰も協力してくれない。
シングルマザーで子供数人抱えてて限界。。。 
子供が泣いてたら、親だって泣きたくなっちゃう人達もいますよね

だけど、それでも、赤ちゃん/子供の要求に できるだけ気持ちよく応えてあげることで、その子の一生の社会性を育てることにもなるから。 結果、長い目で見たら子育ても楽になるから

ストレスを上手に発散して、子供の目線で共感できる時間を沢山つくってみて欲しいです。 
しんどい状態の親御さんが家族や友達にいると感じたら、電話でもいいから、愚痴を聞いてあげて欲しいです。
日々の頑張り、褒めてあげて欲しいです

親の心が疲れていると、小さなことでイライラしやすくなり、子育てしんどくなりますよね。

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安定した愛着形成ができるために

2020-04-16 | 子供の発達関連
理想は、「安定した愛着」の関係を作る事です。
でも、そのやり方がわからない。知らない人もいるかもしれないので 
少しでも役に立てば良いかなと思って 書きます。

簡単に言うと
赤ちゃん/子供が何を感じ、何を要求しているかを感じとり、適切に対応してあげること。
です。

赤ちゃん/子供が泣いていたら、放っておくのではなく、「どうしたのかな?」と様子を見に行く
抱っこして欲しい時は、抱っこしてあげる
おっぱい飲みたいときは、飲ませてあげる。
赤ちゃん/子供をよく観察して喜怒哀楽に共感してあげる

要求に応えてばかりだと、わがままに育つような気持ちがするかもしれませんが、むしろ、心が安定する為に、必要な行為です。 
赤ちゃん/子供である 今のこの時期だから、たっぷりわがまま受け入れてもらえることでもあります。

泣いたらすぐ抱っこは、抱き癖がつくと思うのは、今は古い考えです。
どんどん、抱っこしてあげるのが良いとされています。

もちろん!危ないことをしようとした時は、注意をする必要がありますが、それも危ない事だと冷静に真剣な顔で伝えれば良いことです。お尻や手を叩いて教える必要はありません

ただ、お子さんに自閉症の傾向が見られたり、脳に損傷がある場合は、うまく愛着形成ができない事があるそうです。 
いつも丁寧に働きかけているのに、1歳を過ぎでも子供が反応をあまり示さない、この子とは愛着形成が難しそうだ。。。と感じるようであれば、それは、早めに小児科の先生にご相談された方が良いと思います。

また、幼児期の様子から、乳児期の愛着障害によって、発達障害と似た様な傾向を示す事もあるそうで、そこは素人には判断ができません。どちらにしても専門の先生と、何度か面談や観察を重ねていく中で、診断される事だと思いますので、ちょっとうちの子。。。難しいな。。どう接してあげると この子の成長にとって良い事なのかなと感じるようであれば、幼稚園や学校での様子も先生から聞き、早めに小児科の先生など子供専門医の方にご相談された方が良いと思います。
もしかしたら、お子さん自身が自分ではどうにもできず
何か困っていることを抱えているかもしれません。

また、子供の困った行動も、早めに気がつき、適切な対応で日々接していく事で、小学生になる頃には、クラス内でトラブルにならない程度に成長していく子達がいる事もわかっているようです。
私が読んだ資料では、 就学前に難しい気質を持つこの3分の1は、就学後には問題行動となることをしないようになる。と書いてありました。 なので、この早めの気づき、専門医への相談と対応がこの数を増やす事も十分あり得るのではないかと感じます。

あまり神経質になりすぎるのも良くないとは思いますが
子供なんてこんなものよ
男の子だから仕方ない
うちの子は個性が強いだけ
など親の身勝手な独断や、子供が抱えている困っ事に正しく向き合わずに抑制するように叱りつけたりするのは
結果的にその子自身が学校生活などで嫌な思いをしたりと、心の成長にとってもよくないです。

ちなみに、余談ですが、就学前は問題行動を起こさなかった子達の中でも、約5分の1程度は、就学後に問題行動を起こすというデータもあるようで、どんな気質の子に対しても、その場で即効性は期待できなくても、子供を良く観察し、適切に応え、気持ちに共感し、いけないことは教える。は、どの子にとっても大切な事ですね。

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愛着形成ができているかどうかの実験

2020-04-16 | 子供の発達関連
まだ感情を言葉では表せない 生まれて数ヶ月の乳児でも、大人の表情に反応すると言われています。 
笑いかけてくれる大人には、笑みを返し、無表情、イライラしている。。と感じると不安そうな顔をしたり、目をそらしたりするそうです。

赤ちゃんは、ハイハイで動き始めると親元から少しずつ離れた所を探索するようになり、他人がいる環境でも少しの間一人遊びをする様になりますが、時々振り返るなどして「親が側にいる」とう安心感がそこにある、親が今どんな表情をしているかなと、確認する仕草を見せます。

愛着形成がうまくできているかどうかは、この頃になるとわかってくるようで
生後3ヶ月頃に、しっかりした愛着形成がされていると、1歳前後になると顕著に現れるようです。

「愛着形成ができているかどうかの実験」で

親が側で見守る環境の部屋で赤ちゃんが一人遊びをしていると、そこに見知らぬ大人がやってきて、近くに座ります。
しばらくして、親はその場を立ち去り、3分経ったら部屋に戻ってきます。
その時の赤ちゃんの反応で大きく4つに分類されるようです


愛着形成がうまくできている「安定型愛着
」の場合
親が立ち去ると、泣き出す赤ちゃんもいます。そして戻ってくると、赤ちゃんはすぐに親の元に駆け寄ります。そして抱っこしてもらうと、言葉は話せませんが、まるで「ママがいなくなって寂しかったよお〜!!でも 戻ってきてくれて良かった。今は大丈夫」というような反応を示すそうです。


愛着形成がうまくいってない「不安定型愛着」
には
「回避型Avoiding attachment」
「抵抗/葛藤型 Resistant attachment」
「混合/無秩序型Disorganized attachment」3つのパターンがあり
どれも子供にとっての「安全地帯」になっていません。
(日本名はウェブから拾ったので、対訳が正式名称かは自信ないです)

「回避型」の場合は、親が立ち去っても、戻ってきても あまり感情の変化を出しません。親に対して無関心です。まるで「私がいてほしい時に、ママはいつもいてくれない。だから私は自分の事は自分でどうにかしないといけないの」とでも主張するかのように。

「抵抗/葛藤型」の場合は、母親が立ち去ると、不快感を表します。そして、戻ってくると さらに怒ったり、叩いたり、物を投げたりと抵抗を示します。まるで「ママ、なんでこんなことするの? 私は本当にママが必要だったのに、何も言わないで どこか行っちゃうなんて、どーゆこと!?こーゆーことすると、私すんごく怒るんだからね!!!!」という感じだそうです。親の対応が気まぐれだとこうなる傾向があるみたいです。

「混合/無秩序型」の場合、母親が立ち去った時も、戻ってきた時も、戸惑いや、混乱した反応を示すそうです。まるで、状況をよく理解できておらず、何が起こったのかわかっていない感じ。“私はママにここにいて欲しいと思っていたんだけど、なんでいなくなっちゃったの?そして、また戻ってきたよ。私、この状況どう反応して良いのかなあ。。泣くべき?笑うべき?わっかんないよ〜!」
親自身が、心に問題を抱えていたり、虐待が関係しているケースが多く見られる様です。

こういった事が起こってしまう原因は、必ずしも親だけの問題ではなく、さらに上の世代からの連鎖との関係も深い様なので、その子のご両親を責めたり、軽蔑する事では全く解決しません。


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愛着形成がうまくいかないと

2020-04-16 | 子供の発達関連
英語で読んだ本ですが、戦争孤児を集めた孤児院で育てられた子達の調査で興味深いものがありました。
その子達は、食べ物や衣服などは十分満たされ、お世話をしてくれるスタッフも多い環境の中で育ったのですが、乳幼児期に「心の安全地帯」となる、愛着形成を育める特定の存在がいなかった事で、大人になってからも、対人面や社会性など心に問題を抱える人達が多く見られたという調査結果です。

逆に、オランダで愛着形成について親に3ヶ月間の講習を行った所、多くの親子間で、好ましい愛着形成が育めていたという調査結果もあるそうです。


実際、乳幼児期に愛着形成がうまくできなかったお子さん達は、高い確率で幼稚園や小学校へ入った時に、先生やお友達と良好な関係を築くのが難しくなるケースが多いとわかっているそうです。

そして、大人になってからも 対人面や社会性など心に問題を抱えやすく、社会の中で生きづらさを感じる原因にもなってしまう事も珍しくない様です。

さらに、身近な大人と(大抵は親子間)愛着形成がしっかり作れなかった人が、こういった情報を知らずに子育てをする立場になると、子供や子育てにあまり関心が持てず、自分がされていない感覚なので、どう子供に反応し、接していいかわからない。

自分が思う様に動かない、反応しない子供に対し、子育てに強いストレスを感じてしまうようになる。虐待をされていた場合は、自分もしてしまう(もちろん、中にはその悪循環を断ち切れる人もいます)
そして、「同じ事を次の世代にも繰り返し続けてしまう」といった悪循環を生み出す事も珍しくないようです。

つまり、「乳幼児期の愛着形成が、その子の一生の社会性にも、次の世代の子育てにも大きく関係してくる」
というくらい、大切な事です。

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