☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

子供の成長を感じた嬉しい出来事

2024-11-03 | 子供の発達関連
先週、次男の成長を感じる とても嬉しい出来事がありました

負の感情のスイッチが入る事は、日常の様々な場面で訪れますが今回のケースは

平日に学校がお休みだった日があり、次男が私のデイケアを少し手伝ってくれて
お預かりのお子さん達と遊んでくれた時に見られた成長でした

次男は少し年上の一緒に遊んでくれるお兄ちゃん的な存在で、家にいると子供達もいつも喜んでくれるのだけど
彼らの気持ちがエキサイトしてくると、嬉しさに手加減がわからなくなってくるのが2、3歳児

相手が「やめて」と言った事はしない。というのはデイケアでも家庭でも鉄則で、そこは私も「やめてって言ってるから〜しないよ」などと伝えますが、すぐに「はい」とやめてくれる子達ばかりではないお年頃。

2、3歳児達にしてみると お家でパパやママと遊ぶ感覚? でも次男はまだ小学生で、大人ではない上に、彼は感情のコントロールに課題を抱えている。なので、「嫌だ。やめて」と伝えた事をやめてくれない事に、感情のスイッチが入って「やめろって何度も言ってるだろ!!!」と怒ってしまったり。。

子供達が喜ぶだろうと思って作った物を、故意ではなくても手加減がわからない事で、壊されてしまい、それが何度か続くと限界が来て「なんで何度も壊すんだよ!せっかく作ったのに!」と怒ってしまう。。という事が過去にありました

でも大きな声で感情ぶつけても残念ながら子供達には伝わらない。
そこで、過去にこれらの事を一緒に「再評価」をした事があります

なぜ怒りの感情が湧いたのか。そこは、上記にも書いてあるように、次男は子供達を楽しませよう、喜ばせたいと思って 働きかけてくれた。でも、。自分が嫌だと思うことをされたり、作った物を何度も壊された。それにより、自分の気持ちを踏み躙られたような、やめてくれない=尊重されていない、馬鹿にされているような気持ちが生じて、それが「怒り」という感情につながった。そして、その気持ちが大きくなり消化できずに、感情を爆発させた。

でも残念ながら、「遊んでいた気持ち」の2、3歳児にとっては、次男が感情を爆発させたところで、なぜ怒ったのかは伝わっていない
中には気にせず続ける子達もいる。そうすると、彼はますます尊重されていない気持ちが膨らみ怒りも増す。 私が次男を呼ぶ声は完全に届かない状態。。
次男は子供達が自分に嫌がらせをしていると勘違いしてしまう。

でも、次男と遊べる事に子供達は喜んでおり、学校から帰ってくる姿を見て喜ぶように、次男の事は嫌いではなく「好き」な存在である。のは見ていてわかる。

なので、私はその時、デイケアの子達には 次男が何故怒ったのか。何が嫌だったのか。やめてと言われた事はやめる。それらを簡単に伝えました

そして次男には、彼が2、3歳児達を喜ばせようと思って取り組んでくれた事への理解。だけど、子供達の行動の一部は、彼の許容を超えていて嫌だっ事。また、やめてと言ったのにそれが伝わらない事で、自分が尊重されていないと感じ嫌な気持ちになった事。子供達はやめなくてはならなかったけど、遊んでくれた事が嬉しかった事。まだ「やめて」と言われてもすぐに辞める事が難しいこと。

また、こういう時は、これからも「やめて」と伝える事や、「これをされると嫌だ」という事は子供達に伝えていい。でも、そこで怒りの感情を爆発させても 残念ながら子供達に次男の本当の気持ちは伝わらないから、困った時は私の助けを求める事や、その場を立ち去る事。を方法として提案しました

ブロックで作った物に関しても、次男を嫌な気持ちにさせようと思って壊すのではなく、年齢によっては形ある物を崩す事が楽しいと思う子もいるし、どれくらいの力で触ると壊れてしまうのか、どこを触ると壊れてしまうのか、まだ次男のようにはわからないこと。

だから、次男を困らせたり悪気があって壊しているのではないこと。 そういう時は、気を付けるポイントを伝えてあげたり、壊れちゃってもわざとじゃないと思って作り直す。壊すのをどうしてもやめない事で怒りの気持ちが湧いてきたら、私がその子を別の遊びに誘うから、助けを求める事。そんな話をしました

そしたら、先週の金曜日はそれを上手に実行してくれて、子供達の前で一度も感情を爆発させなかったのです。
一度、ブロックで作ったマーブルランを何度か壊されてしまった際に、静かにその場から立ち去って、部屋に行った時があり(気持ちのクールダウン)、でも「我慢したんだな」と思っていたら、少しして私のところへ来て「あの時本当は叫びたいくらい嫌だった」と静かな声で話してくれたんです

「うん、そうかなって思ってたよ。楽しませようと思って一生懸命作った物が わざとじゃなくても何度も壊されて嫌だったよね。怒るの我慢してたのもわかったよ。爆発せずに感情コントロールできたね!頑張った!」と言ってハグをしたら、また子供達との空間に戻って、マーブルランを作り直してくれました

この場面は、私自身ここ数年の取り組みがむくわれたような気持ちにもなり、この先も一進一退あるのはわかっているけれど、本当に嬉しい成長を感じた瞬間でした。 もちろん、ダディくんと長男にもその話をし、次男は彼らからも褒められ、とても良い経験を積める1日となりました。

さらに、翌日はいつも頑なに拒否する部屋の片付けまで自らしてくれて!!!!😊 

時々こっちが泣きたくなるくらい エネルギーぶつけられてしんどい時もあるんだけど、気持ちへの理解と共感、適切な気持ちの表現方法と対処、そして それができた時に認めて、褒めてあげること。 この地道な繰り返しは確実に子供の心と感情、言動を成長させ、変えていけると感じました

低年齢で癇癪で訴えるお子さん達にも、「〜がしたいから」というのがわかった時は 「そしたら〜と言えばいいよ」と伝えると、3、4歳くらいの子達でも、そう伝えようと試みてくれます。
先日キンダークラスでも着替えがうまくできずに癇癪で訴えてきた子に、「ブーツが履けないから手伝って」と言ったら良いことを伝えると、そのように私に伝えてきました。なので「いいよ」とこたえて履かせる手伝いをしたら、別の場面でも「手伝って」が言えました。
ちょうど放課後クラスのお迎えでご家族に会う機会があり、その話を伝えたら とても感謝されました。その子も親御さんの前で褒められて嬉しそうでしたよ😊 

実はこのストラテジーは大人社会でも適応されると思うんですよね
そう、子育てや子供とポジティブに関わる経験値は、一筋縄では行かない事も多いけれど、大人社会での良きリーダー気質の育成とも繋がると思いませんか
そんなトレーニングを日々行えると思うのもポジティブかも!?



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子供の感情コントロール

2024-11-03 | 子供の発達関連
子供の苦手と関わる時は、大人自身も頭、エネルギー、忍耐を使いますよね。
苦手分野は人それぞれ異なり、それを本人が困ったり、ストレスを感じないレベルに成長するにも、得意な人と比べるとさらに何年もかかることもある

感情のコントロールも人によって得意不得意があり、何十年と生きている大人でも難しい人はたくさんいると思います。
子供達は表現力、知識、経験、気持ちの回復力が全て未発達で乏しいので、これらが特に苦手な子達にとっては 感情や言動のコントロールはとっても大変なこと。
時に子供が抱えた膨大な負の気持ちのエネルギーをストレートにぶつけられると、大人も疲労困憊。

我が家も次男が感情コントロールがとても苦手のため、もう何年も親子で向き合っています。波があるので、その波と重なると 誰か助けて。。。。って心の中で叫んだ事が何度もあります

一度、心理の専門家に相談した事が4年前くらい?にありましたが、お金(約$500)と時間、個人情報の損失で、フィードバックゼロだった事があり、たまたまその人と合わなかったのかもしれませんが、セカンドオピニオンに再び費用と時間を費やす気持ちになれずに、自分自身が学んだ心理学や発達心理の知識と、それらの勉強をきっかけに知り得た専門家の方達が発信している情報を元に、今も試行錯誤の繰り返しです

一進一退、山あり谷ありの成長で、負の波がやってくると、私達もああ。。助けて。。。やっぱりダメなのだろうか。。と思う事もありますが、時々、「成長した場面に遭遇」する事があり、その積み重ねが方向性は間違えてないのだろうと感じる嬉しい瞬間です
その経験は困難を抱える本人にとっても、できた事として嬉しいし、自信につながっていると感じます

私は、子供達が大人になるまでに、困難や感情の波がやってきた時に 気持ちを落ち着かせ、自分が思い描いていたように事が進まなかった事に、一呼吸できて 気持ちを立て直し、ポジティブな気持ちで感情が消化できるスキルを身につけて欲しいと心から願っています

長男は割とこの分野は得意のようで、小さい頃から気持ちの立て直しも上手

同じように子供からの負の言動に 気持ちが振り回され、疲れてしまう親御さん達がいたら、残念ながら即効性はないのだけど、一進一退あっても確実に少しずつ、もしかしたら10年かかる根気が必要かもしれないし、理解に乏しい周囲から心無い言葉に傷つく事もあるかもしれませんが、私自身が我が子と、仕事で関わってきた子達(0ー10歳くらい)と接する中で 確実に効果を感じている事を共有させてください

低年齢のうちから丁寧に働きかけるのがおすすめです

実行ポイント3つ
1 子供の言動に隠された背景への理解と共感力

2 不適切な言動の代わりになる 適切な言動の提案をする導き

3 できたことの受け止めとポジティブな評価

そして、これらを実行する上で助けとなったのが「再評価」という考え方

私が数年間 子供の感情コントロールと向き合い、悩む中で、出会った情報の1つが、アメリカで小児精神科医/脳神経科学者をされている「内田舞さん」というお医者さんの研究テーマの1つである「再評価:Reappraisal」です。

とってもおすすめの考え方なので、彼女の本を読んだり、You tubeなどで検索してみると
今日から使える考え方です


気持ちの容認。今、どういう気持ちなのか
なぜそのような気持ちや考えになったのか
では本当にその気持ちと考えに、起こった出来事とズレはないのか
何が本当の問題で、大切な事は何か
どうすれば気持ちを立て直せるか

そんなスキルを身につけられる方法です

彼女の本はこちら。(大人社会で直面する状況も色々書いてあります)


内田先生の経験が含まれる参考になるYou tubeはこちら。


私と次男の再評価エピソードは次のブログで





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