☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

100 languages

2024-11-09 | 教育観
Reggio ChildrenのHPにあるReggio Emilia Approachよりそのままコピー

100 languages
               
 NO WAY. THE HUNDRED IS THERE
 
The child
is made of one hundred.
The child has
a hundred languages
a hundred hands
a hundred thoughts
a hundred ways of thinking of playing, of speaking.

A hundred always a hundred ways of listening of marveling of loving
a hundred joys for singing and understanding
a hundred worlds to discover
a hundred worlds to invent
a hundred worlds to dream.
The child has a hundred languages
(and a hundred hundred hundred more)
but they steal ninety-nine.
 
The school and the culture separate the head from the body.
They tell the child:
to think without hands
to do without head
to listen and not to speak
to understand without joy
to love and to marvel only at Easter and Christmas.

They tell the child:
to discover the world already there and of the hundred
they steal ninety-nine.

They tell the child:
that work and play
reality and fantasy
science and imagination
sky and earth
reason and dream 
are things that do not belong together.
 
And thus they tell the child
that the hundred is not there.

The child says:
No way. The hundred is there.
 
Loris Malaguzzi   (translated by Lella Gandini)

まさか 100の言語がある
子供は 100でできている。
子どもは
100の言語
100の手
100の思考
100の考え方
100の遊び方
100の話し方がある。

100通りの聴き方、100通りの驚き方、100通りの愛し方
歌う喜び、理解する喜び
発見すべき100の世界
発明すべき100の世界
夢見る100の世界
子どもには100の言語がある
(さらに100の100の)

でも大人達が、その99を盗む
学校と文化は頭と体を切り離す。
彼らは子供に言う:
手を使わずに考える
頭を使わずに行動する
話すことなく聞くこと
喜びなしに理解する
イースターとクリスマスにだけ、愛と驚きを感じなさい

彼らは子供に言う:
すでにそこにある世界を発見し
そして100のうち99を盗む。
彼らは子供に言う:
仕事と遊び
現実と空想
科学と想像力
空と大地
理性と夢
は共にあるべきものではない
こうして彼らは子供に言うのだ。
百は存在しないと

子供は言う:
まさか。100はそこにある。
ロリス・マラグッツィ(レッラ・ガンディーニ訳)
DeepL.comで翻訳

参照
100 languages. Reggio Children. (n.d.). https://www.reggiochildren.it/en/reggio-emilia-approach/100-linguaggi-en/


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Reggio Emilia Approach

2024-11-09 | 教育観
私が好きな教育観の1つがレッジョエミリア アプローチ(Reggio Emilia Approach)です😊 
これは北イタリアにあるReggio Emilia という地域で生まれた教育です

本格的に始まったのは、第二次世界大戦の後

ファシズム独裁政治が終わり、敗戦により何もなくなってしまった街の人々は これからの街を作っていく存在となる子供達への教育に注目しました。
子供は未発達で、大人と比べると小さな存在ですが、彼らが持つ感性や子供達の人権が大切にされ「市民みんなで子供達を育てていこう」。そんな信念に基づき子供達が通える教育施設を各地に作りはじめました。

そこでは、子供達同士やその家族の他に地域住民達との交流もあり、敗戦後で物資が少ない中でも、工場で出る廃材、部品、布切れ、タイヤ、小物など、子供達の興味と発達に使えそうな物は園に提供され、子供達の知能、創造力、身体能力、社会性が日々の活動(遊び)を通して育まれていきました

市民が子供達への教育を大切にする活動が、教育者であり心理学者でもあるローリス・マラグッツィ(Loris Malaguzzi,1920-1994)に注目され、彼が中心となってReggio Emilia Approachが確立されていきました

彼の有名な言葉に「100 languages (子供達の100の言葉)」というのがあります
この「言葉」というのは、必ずしも口から表現される言葉でだけではなく、100通りの表現方法をも持つ。というとわかりやすいでしょうか
子供達が自分と世界のつながりを表現するその方法は、その子供によって異なる。言語を使っても100通りはあるし、音、光、色、線、匂い、感触様々な表現方法もある。そこから感じる方法、考える方法、伝える方法も みんな違う

子供達は日常の遊びを通し、様々な感覚に触れ、多くのことを感じ、考え、そして理解を深めていく。しかしながら、多くの大人達は子供達からそれらの学びの場を 子供達が本来持っている能力とそれを発揮する機会を奪っている。 

だからこそ、大人達は子供の言動や興味に注目し、観察し、そこからどのような学びを得ているのか、どのような環境を提供することでその学びが深められるのか 子供達の眼線や感性を大切に、そこに共に寄り添える教育方法がReggio Emilia Approach。と理解しています

また、Reggio Emilia Approachには、アトリエリスタ(atelierista)という創作活動への導きを広げてくれるスタッフと、ペダゴジスタ(pedagogista)と言われる各クラスの先生達とコミュニケーションをとりながら、そのクラスにいる子供達の興味活動から得られる学びを把握し、その環境をより良く整え次の学びへつなげていく方法を分析、模索、提案する担当スタッフがいます

子供達とのコミュニケーションには、open-ended question(答えが1つに限定されない質疑のやりとり)が意識的に使われ、子供達の思考を言語化する事で、言葉の発達と共に、より彼らの探究心を深めていく事につながります

また、子供達の学びのプロセスは、ドキュメンテーションというものが作成され、子供個人、またはグループ活動の様子が写真やコメントと共に記録された物が作成されます。これらは子供達の絵や創作物などと同様に子供達が手にできるポートフォリオにしたり、壁に展示をすることもあり、子供達自身がそれらを目にし、手に取った親達も日々の活動やプロジェクトを通じて学んだ事を振り返ることができます。 

アートや創作活動も、絵を描いたり、粘土で何かを作るといった活動だけにとどまらず、子供達の探究心が尊重され、彼らが使ってみたいと思ったものを自分達で選んで創作したり、外の世界で体験した観察や探究を振り返りながら、学びのテーマを深める活動がアトリエで行われ、まさに子供達が持つ表現方法を存分に発揮できる場所と、それを導くスタッフがいる環境です

園内では、クラス担任だけで育成するのではなく、スタッフ間でコミュニケーションをとり、アイディアや情報を交換しながら 子供達のその時の興味関心に合う教育環境を整えていく。子供達の発想や興味が発達段階と共に尊重される素敵なアプローチだと思いませんか

世界各地で注目されており、国や地域によっては公教育で取り入れられているところもあるそうです。オンタリオ州も幼児教育のベースにはこのReggio Emilia Approachがあり、それを実践している保育所も多数ありますが、キンダーガーデンでは 以前ほど子供の興味を尊重したプレイベースな学び環境ではなくなりつつある印象を受けています(時間や手間のかかる作業も含まれる為、今の政府が教育に無関心で予算が出ない事なども多少は関係があるかもしれません)

しかしながら、私がキンダーの実習の時に出会ったECEが担当するクラスと、学童クラスではReggio Emilia Approachが実践されていました。
彼女はペダゴジカルアプローチとして

「学びがどのように始まり、子供達がその活動から何を知り、何を学んだか、そこからどのような関心が生まれたか」

このようなプロセスを子供達との対話と観察を通して、子供自身が教室で可視化できる場所を教室内に作っていました

彼女の出身地であるスコットランドでもそれがスタンダードで、キンダーでも子供達が自然と共にのびのびと遊びを通して学ぶ様子を聞かせてくれました。

賃金の問題もありますが、私はカナダの公教育でも州の教育指針のベースにもなっているプレイベースで学ぶ Reggio Emilia Approachが、ECEの間だけでなく、エレメンタリーの教師達+校長先生達にも認識が広がることを強く願っています

その為に必要な人材と労力に見合う賃金。それはキンダーの場合は州民の税金からになるのですが、子供達の探究心が育成される質の良い幼児教育は、これからのAI時代の中でもAIと共存しながら新たな探究や創造ができる大人の育成にもつながると思いませんか

Reggio Emilia Approachについて、詳しく知りたい方はイタリアのReggio EmiliaにあるReggion ChildrenのHP☜クリックより、英語とイタリア語でご覧いただけます
日本語では、便利な翻訳ソフトのご活用を😀 




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