峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

目からウロコの地名由来

2012年09月02日 | 歴史
峠よもやま話にも書いてますけど、もともとの日本語は表音語でした。地名についても地形などを指す音で表現していました。その表音語に中国から輸入された漢字を万葉がなのように当てはめたものが日本語の漢字表現です。ですから漢字の字面で解釈してはいけないのです。

そんな実例を具体的に解説してあるのが表題のブログ『目からウロコの地名由来』です。8月の記事として「呼続」の地名由来がありました。そっくり引用させてもらいます。

名古屋市南区呼続(よびつぎ)の地名由来は、人が大声で何か呼び続けたり、呼び続いだわけではない。相変わらず伊勢湾の「潮がきたぞー」とか、東海道の七里の渡しの「船がでるぞー」とか呼び続いだなどという荒唐無稽の地名由来説があるが情けない。

杖をつくほど険しい「杖突峠」(長野県高遠)とか、膝が折れるほど急な「膝折」(埼玉県朝霞市や愛知県東海市)だとかもそうだが、人の動作を地名にすることは絶対にありません。

ある地形を表す言葉に、後から適当な漢字をあてていかにもの地名に仕立てたのだ。漢字は後につけたもの、漢字の意味をそのまま地名由来にしてはいけません。

「よびつぎ」は「よび・つぎ」で、よぼよぼの傾斜地と平地とのつぎ目(継ぎ目)を表す地形地名で、現地は丘陵状の土地が山崎川に落ちる所にある。

佐賀県唐津市呼子(よぶこ)も「よぶ・こ(処)」で海岸に落ちていく傾斜地をそう呼んだのだ。「よび」「ゆび」ゆぶ」「よぼ」等の言葉を地名にした所は、傾斜地の他に川べり等にも多い。


というように、ほぼ私の主張どおりです。

そこで始めから読み進んでみると、『飛騨と信濃の地名由来』では鄙びた地方の「ひな」が「ひだ」と「しな」に転じたのだそうです。そしてそういうヒナ(蝦夷・鄙)びた地域が鄙処(ひなか→イナカ)→「田舎」の語源にもなったということで、驚き 桃の木 山椒の木でした。

そのほか、読み進んでいくとイチイチ新鮮な発見があるので、そのたびに「おおっ」とか「やったぁ!」なんて叫んでますから家族に笑われています(^^ゞ

ところで、どうやってこのブログを発見したかと言いますと、岐阜地理学会と名古屋地理学会の合同シンポジウムでパネリストのひとりになってほしいと依頼が来たのです。

私みたいなチンピラが学会でパネリストなんて恐れ多くてとてもできないなあと思いながらも、岐阜地理学会と名古屋地理学会の検索をかけてみたのです。

そんななかヒットしたのが山内和幸さんの『目からウロコの地名由来』でした。もちろん岐阜地理学会会員さんです。とにかく今は山内さんの湯水のように湧き出る地名の由来に圧倒されまくっています。


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1 コメント

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matsubaraさん、 (ナワ~ルド@峠おやじ)
2012-09-02 21:20:08
「とりかかります」 の「かかり」
なるほど、言われてみればその通りですねえ。

勉強になりました。日本語は奥が深いです。
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