最近、ほぼ毎月献血を行っており、2022年には年間14回の献血を行いました。
献血の際、血液検査を行い検査結果で献血の判断を行い、結果は献血者に知らせてくれます。
2022年9月に血液検査結果について一度ブログにまとめましたが、
今回第2弾として総合的にまとめてみました。
献血時血液検査の基準値は献血者の検査結果から算定し、正常や異常を表すものではないそうです。
■献血時の検査内容
*生化学検査サービス内容
*血球計数検査サービス内容
少し前の血液検査結果の表です。
最近の献血時の血液検査でも基準値を超えたのがいくつかあります。
数項目のデータに気になる点があります。
いずれもアルコールなどが起因した肝臓絡みのデータがきになるところです。
■アルブミン ALB
●アルブミンの基準値は3.9g/dL以上とされ、3.7〜3.8g/dLは要注意、3.6g/dL以下は異常値とされる。
・アルブミンはほとんどが肝臓で産生され、肝臓の機能に何らかの異常があると、
アルブミンが十分に産生されず、アルブミン値が低下する。
・肝臓の機能が低下する病気として、肝硬変や肝臓がんなどが疑われ、
特に3.5g/dL以下の場合には注意が必要。
・アルブミンの低下は、栄養状態が悪い場合にも起こり、特に食事量が少なくなる高齢者は
低栄養状態になりやすく、筋肉量の低下による骨折リスクの増加、免疫力の低下、
認知機能の低下などのさまざまな健康障害を引き起こす。
・自覚症状を感じにくいため、健康診断で体重減少やBMI(体格指数)の低下がみられた場合には注意。
血液検査では、アルブミンのほか、HDL(善玉)コレステロールやヘモグロビンの低下もみられるようになる。
■A/G比(アルブミン/グロブリン比)
●血液の中を流れるアルブミンとグロブリンの量の比率で、健康な状態ではアルブミンが多く1以上だが、
肝臓に病気があるとグロブリンの量がアルブミンより多くなり1以下になる。
・血清中の蛋白は主にアルブミンとグロブリンが占め、健常人ではアルブミンが約67%、グロブリンが約33%。
・A/G比はアルブミンとグロブリン(総蛋白-アルブミン)の比で、肝臓や腎臓等の異常を知る簡便な方法。
・基準値は1.2~2.0である(ビウレット/BCG法)
・A/G比の低下はアルブミンの減少またはグロブリンの増加、両者の合併によって起こる。
・A/G比は健保組合や検査会社によって基準値に多少の違いがあり、「1.10~1.80」の場合もある。
■グロブリン(免疫グロブリン)
●異物が体内に入った時に排除するように働く「抗体」の機能を持つタンパク質のこと。
血液や体液の中に存在し、病原体の働きを止める大きな役割を担っている。
・免疫グロブリンには5つの種類があり、分子量が重い2本の「重鎖」と、分子量が軽い2本の「軽鎖」から構成。
・基本的にY字型の構造で、それぞれに異なる役割を担い、検査で異常値を示すと様々な疾患が考えらる。
免疫グロブリン製剤とは、血液の中にある免疫グロブリンを薬にしたもので、
国内の健康な人の献血血液から作られている。
免疫グロブリン製剤には、感染に対して有益なさまざまな抗体が含まれており、
体内で病原菌やウイルスと結合し、細胞内に侵入して増殖するのを防いでくれる効果がある。
さまざまな感染症や免疫に関する病気の治療薬として使用されている。
■γ-GTP
●たんぱく質を分解する酵素の一種。
飲酒量が多いときや胆道系疾患などで値が上昇し、肝機能の指標とされる。
・胆道から分泌され、肝臓の解毒作用に関わってい
・アルコール性肝機能障害・胆道の圧迫や閉塞・肝硬変・慢性肝炎などの早期発見が可能
・γ-GTPが高いと肝炎、脂肪肝、胆石や胆道がんなどで胆道がつまると高くなる。
・γ-GTPの数値の一般的な基準値は男性で50IU/l、女性の場合は約30IU/l
・γ-GTP値が100未満はさほど心配しなくても大丈夫だが100を超えている場合は「飲みすぎ」
・γ-GTP値は断酒することによって約2週間で半分くらいに減少
・ 肝臓は脂肪肝になっていなければ2日間くらい休ませると機能を回復する
・γ-GTPだけが基準値を超える場合、アルコール起因の肝障害かすい臓の病気(すい炎やすい臓がん)
・GOT・GPTなども高いとアルコール性肝障害以外の肝臓の病気が疑われさらに詳しい検査が必要。
・γ-GTPの値が100以下であれば、節酒あるいは禁酒することですぐに正常値にもどる。
■総蛋白
●検査の目的
・蛋白質は、肉や魚、卵、牛乳、豆類など様々な食品に含まれている。
・食事から摂った蛋白質は消化管で分解され、20種類以上のアミノ酸となって肝臓に運ばれる。
・肝臓では、これらのアミノ酸を人間の体に合った形に作り変えている。
・血液中の蛋白質は100種類以上あるが、主にアルブミンとグロブリンに大別できる。
・アルブミンは血液中の水分を一定に保つ働きをし、グロブリンは抗体を作るなど免疫機能を担っている。
・血液中の蛋白質量の異常は、肝臓における蛋白質の製造機能に異常があるか、腎臓機能が低下し
尿中に蛋白質が漏れ出していると考えられる。
●基準値
1dlの血液中6.7~8.3グラムが基準。アルブミンの量では1dl中4.0~5.0グラム程度。
●異常値の場合に考えられる主な疾患
高い場合:慢性肝炎、肝硬変、膠原病、多発性骨髄腫、高蛋白血症など。
低い場合:重症の肝障害、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養不良、消化吸収障害など。
■肝臓
・肝臓は体の中で最も大きな臓器で、大人では1,200~1,500gくらいの重さがある。
・肝臓は何らかの原因で障害を受けても予備能力が高いため、症状として自覚できないことが多い
→「沈黙の臓器」と言われる
・肝臓は消化管で吸収された栄養素を分解・合成して血液に送り出したり、
アルコール、薬物、細菌などの分解や解毒、脂肪の消化・吸収を助ける働きのある胆汁も生成。
夏の時期は血圧は低めでしたが、冬になると最高血圧が高くなります。
一方で、最低血圧は低めなので、気になって血圧に関して調べました。
・心臓と末梢動脈が相互にずれて拡張伸縮を繰り返す「ふいご機構」の状態になっている。
・「最高血圧」は、心臓が血液を送り出すために心臓の筋肉をギュッと収縮させた時の圧力のことで、
収縮期の血圧、最大血圧、最高血圧ともいう。
・「最低血圧」は、心臓の筋肉が最も広がり末梢の動脈が収縮した時の圧力で、
拡張期の血圧、最小血圧、最低血圧ともいう。
・血管が硬くなると、動脈の伸び縮みが悪くなり、最高血圧が高くなり、最低血圧が低くなる。
・最高血圧と最低血圧の差を脈圧と呼ぶが、脈圧は年齢とともに大きくなる。
・最高血圧の程度にもよるが、脈圧は一般的に30〜50mmHg以内の範囲が望ましく、大きくても60mmHg。
・理想的な血圧は120台/70台で下の血圧が60mmHgを下回る場合はある程度動脈硬化の可能性がある。
・献血の基準では、最高血圧:90mmHg以上180mmHg未満、
最近の自宅での血圧測定結果では平均的には最高血圧が125~130mmHg、
最低血圧が60~70弱なので脈圧が大きくなってきているので、動脈硬化も
気にする必要がありそうです。
献血の際、血液検査を行い検査結果で献血の判断を行い、結果は献血者に知らせてくれます。
2022年9月に血液検査結果について一度ブログにまとめましたが、
今回第2弾として総合的にまとめてみました。
献血時血液検査の基準値は献血者の検査結果から算定し、正常や異常を表すものではないそうです。
■献血時の検査内容
*生化学検査サービス内容
*血球計数検査サービス内容
少し前の血液検査結果の表です。
最近の献血時の血液検査でも基準値を超えたのがいくつかあります。
数項目のデータに気になる点があります。
いずれもアルコールなどが起因した肝臓絡みのデータがきになるところです。
■アルブミン ALB
●アルブミンの基準値は3.9g/dL以上とされ、3.7〜3.8g/dLは要注意、3.6g/dL以下は異常値とされる。
・アルブミンはほとんどが肝臓で産生され、肝臓の機能に何らかの異常があると、
アルブミンが十分に産生されず、アルブミン値が低下する。
・肝臓の機能が低下する病気として、肝硬変や肝臓がんなどが疑われ、
特に3.5g/dL以下の場合には注意が必要。
・アルブミンの低下は、栄養状態が悪い場合にも起こり、特に食事量が少なくなる高齢者は
低栄養状態になりやすく、筋肉量の低下による骨折リスクの増加、免疫力の低下、
認知機能の低下などのさまざまな健康障害を引き起こす。
・自覚症状を感じにくいため、健康診断で体重減少やBMI(体格指数)の低下がみられた場合には注意。
血液検査では、アルブミンのほか、HDL(善玉)コレステロールやヘモグロビンの低下もみられるようになる。
■A/G比(アルブミン/グロブリン比)
●血液の中を流れるアルブミンとグロブリンの量の比率で、健康な状態ではアルブミンが多く1以上だが、
肝臓に病気があるとグロブリンの量がアルブミンより多くなり1以下になる。
・血清中の蛋白は主にアルブミンとグロブリンが占め、健常人ではアルブミンが約67%、グロブリンが約33%。
・A/G比はアルブミンとグロブリン(総蛋白-アルブミン)の比で、肝臓や腎臓等の異常を知る簡便な方法。
・基準値は1.2~2.0である(ビウレット/BCG法)
・A/G比の低下はアルブミンの減少またはグロブリンの増加、両者の合併によって起こる。
・A/G比は健保組合や検査会社によって基準値に多少の違いがあり、「1.10~1.80」の場合もある。
■グロブリン(免疫グロブリン)
●異物が体内に入った時に排除するように働く「抗体」の機能を持つタンパク質のこと。
血液や体液の中に存在し、病原体の働きを止める大きな役割を担っている。
・免疫グロブリンには5つの種類があり、分子量が重い2本の「重鎖」と、分子量が軽い2本の「軽鎖」から構成。
・基本的にY字型の構造で、それぞれに異なる役割を担い、検査で異常値を示すと様々な疾患が考えらる。
免疫グロブリン製剤とは、血液の中にある免疫グロブリンを薬にしたもので、
国内の健康な人の献血血液から作られている。
免疫グロブリン製剤には、感染に対して有益なさまざまな抗体が含まれており、
体内で病原菌やウイルスと結合し、細胞内に侵入して増殖するのを防いでくれる効果がある。
さまざまな感染症や免疫に関する病気の治療薬として使用されている。
■γ-GTP
●たんぱく質を分解する酵素の一種。
飲酒量が多いときや胆道系疾患などで値が上昇し、肝機能の指標とされる。
・胆道から分泌され、肝臓の解毒作用に関わってい
・アルコール性肝機能障害・胆道の圧迫や閉塞・肝硬変・慢性肝炎などの早期発見が可能
・γ-GTPが高いと肝炎、脂肪肝、胆石や胆道がんなどで胆道がつまると高くなる。
・γ-GTPの数値の一般的な基準値は男性で50IU/l、女性の場合は約30IU/l
・γ-GTP値が100未満はさほど心配しなくても大丈夫だが100を超えている場合は「飲みすぎ」
・γ-GTP値は断酒することによって約2週間で半分くらいに減少
・ 肝臓は脂肪肝になっていなければ2日間くらい休ませると機能を回復する
・γ-GTPだけが基準値を超える場合、アルコール起因の肝障害かすい臓の病気(すい炎やすい臓がん)
・GOT・GPTなども高いとアルコール性肝障害以外の肝臓の病気が疑われさらに詳しい検査が必要。
・γ-GTPの値が100以下であれば、節酒あるいは禁酒することですぐに正常値にもどる。
■総蛋白
●検査の目的
・蛋白質は、肉や魚、卵、牛乳、豆類など様々な食品に含まれている。
・食事から摂った蛋白質は消化管で分解され、20種類以上のアミノ酸となって肝臓に運ばれる。
・肝臓では、これらのアミノ酸を人間の体に合った形に作り変えている。
・血液中の蛋白質は100種類以上あるが、主にアルブミンとグロブリンに大別できる。
・アルブミンは血液中の水分を一定に保つ働きをし、グロブリンは抗体を作るなど免疫機能を担っている。
・血液中の蛋白質量の異常は、肝臓における蛋白質の製造機能に異常があるか、腎臓機能が低下し
尿中に蛋白質が漏れ出していると考えられる。
●基準値
1dlの血液中6.7~8.3グラムが基準。アルブミンの量では1dl中4.0~5.0グラム程度。
●異常値の場合に考えられる主な疾患
高い場合:慢性肝炎、肝硬変、膠原病、多発性骨髄腫、高蛋白血症など。
低い場合:重症の肝障害、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養不良、消化吸収障害など。
■肝臓
・肝臓は体の中で最も大きな臓器で、大人では1,200~1,500gくらいの重さがある。
・肝臓は何らかの原因で障害を受けても予備能力が高いため、症状として自覚できないことが多い
→「沈黙の臓器」と言われる
・肝臓は消化管で吸収された栄養素を分解・合成して血液に送り出したり、
アルコール、薬物、細菌などの分解や解毒、脂肪の消化・吸収を助ける働きのある胆汁も生成。
夏の時期は血圧は低めでしたが、冬になると最高血圧が高くなります。
一方で、最低血圧は低めなので、気になって血圧に関して調べました。
・心臓と末梢動脈が相互にずれて拡張伸縮を繰り返す「ふいご機構」の状態になっている。
・「最高血圧」は、心臓が血液を送り出すために心臓の筋肉をギュッと収縮させた時の圧力のことで、
収縮期の血圧、最大血圧、最高血圧ともいう。
・「最低血圧」は、心臓の筋肉が最も広がり末梢の動脈が収縮した時の圧力で、
拡張期の血圧、最小血圧、最低血圧ともいう。
・血管が硬くなると、動脈の伸び縮みが悪くなり、最高血圧が高くなり、最低血圧が低くなる。
・最高血圧と最低血圧の差を脈圧と呼ぶが、脈圧は年齢とともに大きくなる。
・最高血圧の程度にもよるが、脈圧は一般的に30〜50mmHg以内の範囲が望ましく、大きくても60mmHg。
・理想的な血圧は120台/70台で下の血圧が60mmHgを下回る場合はある程度動脈硬化の可能性がある。
・献血の基準では、最高血圧:90mmHg以上180mmHg未満、
最近の自宅での血圧測定結果では平均的には最高血圧が125~130mmHg、
最低血圧が60~70弱なので脈圧が大きくなってきているので、動脈硬化も
気にする必要がありそうです。