柏市泉の県道柏・印西線から藤ヶ谷カントリークラブわきを通って国道 16 号線に出る市道のわきに一つの立派な石塔があります。
①一字一石塔
一字一石塔とは、法華経八巻のすべての文字約 7 万を石に一字ずつ浄書し、これを地中に埋めたところに建てた供養塔です。
これは、並外れた信仰者でなければできないことで、その功徳を特定の人にめぐらせるための大きな供養とされ、中世以降、日本各地に見られるようになりました。
この塔は、文久 3 (1863)の造立で願主は江戸築地南飯田町 岡田半次郎他 3 名、世話人の名は 23 名あります。
一字一石の当事者は塔のできる 12 年まえに亡くなった泉村の古川兵衛門です。
「築地小田町一丁目石工伊之助」と刻まれていることから、築地を中心とする江戸下町の商人たちが地元の石屋に造らせ、はるばる泉村まで運んできた石塔です。(沼南風土記・椎名宏雄)
② 泉・庚申塔群
この庚申塔群は、一字一石塔のすぐ先、泉・金山口Y字路にあります。
正徳元年(1711)のものから 15 基(一つ飛ばした)の庚申塔が並んでいます。
泉では、ごく最近までこの講が行われていたようです。
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