金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

沢山の繕いの依頼 その4

2021-03-02 07:10:11 | 多種類の繕い例

沢山の繕いの依頼の続きでラストです。

 
金粉を蒔いて、その粉固めも終えて。
次は、最後の磨きの工程です。
先ずは、木綿でしっかりと磨いて。
 
そして、鯛の牙での磨きです。
 
鯛牙(たいき)は友人から頂いた鯛の歯で自分で作っています。
川西での金繕い教室「器再楽」の参加者の皆さんにも差し上げています。
先が丸いのと、尖ったものの両方があればとても便利です。
 

こんな具合に輝いてきます。
 

全て終了です。

ガラス製のものだけ、手法は少し違います。

仕上がり具合を見てください。

写真はありませんが、内側も同様です。

今回は、2種類の漆を塗り重ねていますので、ラインがしっかりしていますね。

 

それから、今回は、新しく入手した金継ぎの本では、最終工程として食用オイルを塗って、磨き粉で磨くという手法が紹介されていて、試みてみたのですが、金の光り方がいまいちになってしまって、もう一度鯛牙で磨かなくてはなりませんでした。

粉固めの後、鯛牙処理の前に、その工程を入れればいいのかもしれませんね。

手法はいろいろですね。