金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

ちょっとした繕い

2021-03-04 17:29:21 | その他の繕い例

こんな繕いも、最近やりました。

 
妻が友人にプレゼントするために買ってきた小さな額。
それを帰宅したときに玄関先で落としてしまって。
 
写真では撮り忘れましたが、この猫の足の部分が折れてしまって、欠けた部分もあります。
折れた足を接着して、このあと、欠けた部分は接着剤に木粉を混ぜたもので復活です。

 

そして、こんな姿勢で接着剤が硬化するまで。

この写真で、欠けた部分を埋めている状態がわかりますね。

そして、補修部分に赤ロイロ漆を塗って。

ところが仕上がりは周りと比べて艶がありすぎて。

それで、水ペーパーで処理した後、今度は色が取れてしまって。

 

そのあと「新うるし」で色合わせして、こんな風に.出来上がりました。

壊れていたとは思えないいい出来上がりになりました。

でも、妻はもうプレゼントにはできないと、自分で使っています。

私は、「壊してしまったけど、直してもらったんよ」と伝えてプレゼントすればいいのにと思いますが、価値観の違いでしょうかね。