由利高原鉄道株式会社は、秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から同市の矢島駅に至る鳥海山ろく線、国鉄時代の矢島線を引き継いだ路線を運営する第三セクターの鉄道会社です。
定期列車はワンマン運転の各駅停車が1日14往復運行されていて、このうち矢島駅9時49分発、折り返し羽後本荘駅10時47分発の1往復は「まごころ列車」として、秋田おばこ姿のアテンダント乗務しているとのことで、今日はヘッドマークをつけたその列車に乗ります。
入口で途中の鮎川駅までの記念切符を売っていましたので、記念にと購入しました。
車両はYR-2000形2002号のエボルタ乾電池ラッピング列車です。デザインは、
昨年11月3日に埼玉県立川越工高電気科電車班の生徒がパナソニックの単1形「エボルタ」600個を動力とする「電車」を設計、製作し、運転も行いギネス世界記録に挑戦しました。その「電車」のイメージです。
これまでギネス記録がないため、ギネス社から20キロ以上走らせれば認定するとの条件で挑戦したのが、鳥海山ろく線の前郷駅・矢島駅間を折り返すコース22・615kmでした。
挑戦は成功し、テレビでもその様子が紹介されました。
車内はロングシートにテーブル付きの車両で、「まごころ列車」のほかイベント列車として使われているようです。
車内の飾り付けも季節感のあるものにしているようです。
出発時にはほぼ座席が埋まっていました。
由利高原鉄道 普通 まごころ列車 矢島行
羽後本荘 10:46発
薬師堂 10:49着 10:49発
しばらくの間、田んぼの中を進みます。
国道108号の防風柵が並行している線路の側に設けられていて、恩恵を受けているようです。
子吉 10:52着 10:53発
子吉駅をでると少し高度が上がります。
切り通しを下ると、何かイベントが行われているのが見えました。
鮎川 10:57着 10:58発
鮎川駅でほとんどの乗客が降りていきました。
今日は多くの乗降客が見込まれるのでしょう、無人駅ですが臨時の改札が設けられていました。
鮎川駅を出たところでアテンダントのお嬢さんが、パンフレットと記念の栞を持ってきてくれました。
田園の中を更に進みます。
黒沢 11:01着 11:01発
黒沢駅の駅舎も、鮎川駅と同じく平成15年に建て替えられたのでデザインが似ています。
子吉川を渡ると、曲沢駅に着きます。
曲沢 11:03着 11:03発
待合室だけの無人駅です。デザインは今は廃車のYR1505と同じラインが入っています。
曲沢駅を出たところで、天気が良ければ鳥海山が見えるポイントですよと、アテンダントのお嬢さん案内してくれました。今日は見えないので写真を見せての案内です。
このアテンダントのお嬢さんは、「ra kra(らくら『楽暮』)」という北東北の魅力を紹介している情報誌にも登場する、佐々木瑛理さんです。
前郷 11:06着 11:07発
この駅を境に閉塞方式が変わるため、羽後本荘駅から到着した列車からは、スタフ(小さい方)を受け取り、矢島駅から来た到着した列車からはタブレット(大きい方)を受け取り、対向列車に渡します。そのため駅員が常駐しています。
それにしても寂しい車内です。乗客は、私を含め3人です。
久保田 11:10着 11:10発
由利高原鉄道では秋にイベント列車「かかし列車」を運行しているだけあって、かかしがあるとアテンダントの佐々木さんが紹介してくれます。
西滝沢 11:13着 11:14発
ここも平成15年に建て替えられた駅舎です。
再び、子吉川を渡ります。
この先、右に左にカーブしながら、子吉川と共に進みます。
吉沢 11:16着 11:17発
子吉川は秋田県内では雄物川、米代川に次ぐ第三の規模の支流に鮎川をもつ川です。解禁となった鮎釣りをする人たちも見られます。
川辺 11:21着 11:21発
この路線唯一のトンネル、前杉沢トンネルを過ぎると間もなく終点です。
1面1線のホームと車両基地が見えます。
矢島 11:25着
本社も入る矢島駅舎です。
ここには「まつこの部屋」という売店があります。
「ra kra」にも紹介されています。
「まつこおすすめ」を買おうとしましたが、今は詰める物がないとのことでした。
24分の滞在で、羽後本荘駅へ戻ります。
つづく