旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅の小窓~2大半島終着駅号の旅(2) 三厩駅周辺散策

2016-09-25 12:54:23 | 旅の小窓
 駅では駅長さん自ら記念乗車証を配布していました。






 改札口を出たところでは、上磯じょっぱり隊の皆さんが出迎えて、車内で頂いたものと同じファイルにパンフレットを入れて配布していました。










 三厩駅には1時間28分の滞在。駅から2kmの所にある、ここ三厩の地名由来となった義経伝説が伝わる、厩石と義経寺へ行ってみます。

 奥州平泉の衣川で自刃したといわれる義経主従が、実は生きて北へ逃れ津軽半島の突端までやって来て、ここから渡海しようとしましたが海は荒れ狂い、とてもできそうにないので、海を静めるために観音像をまつって、3日3晩祈願したそうです。満願の日、夢に白髭の老人が現れ、『付近の岩穴に3匹の竜馬がつないである。これに乗って渡海せよ』と告げ、義経たちは、その竜のごとき馬に乗って北海道へ飛び渡ったといいます。
 3頭の馬が、3つの岩の馬屋(厩)にいたことから、ここを三厩と呼ぶようになり、津軽半島の突端から義経一行が竜のごとき馬に乗って北海道目指して飛んでいったので、竜飛岬という名がつけられたということです。
 そして、1667年円空がここを訪れたとき、厩石の上に光るものを見たそうです。その光るものが、義経がまつった観音像だったことを霊夢で知ると、観音像を刻み、観音堂を建立してまつったそうです。これが義経寺の始まりといわれています。

 駅を出て突き当たったところを左に曲がり、サークルKの看板を目印に右に曲がると
、松前街道といわれる国道280号に出ます。そこを左に曲がり更に進みます。漁港近くで、対岸の「大間のマグロ」に対して「三厩のマグロ」のブランド化を図っているそうですが、くたびれた看板を見ました。


 前方に義経寺が見えてきます。


 昭和40年から2度の中断を経て、平成10年まで開設されていた三厩港と北海道の福島港を結ぶフェリーの乗り場案内がさびたまま残っていました。


 厩石につきました。






 義経寺は、厩石と道路を挟んで高台にあります。




 下に厩石が見えます。


 ゆっくりもしていられません。
 ここまで30分ほどかかりますので駅に戻ります。


 駅の掲示板には、三厩地区にある学校のPTAだよりが掲示されていました。中に懐かしい名前を見つけました。


 間もなく、臨時快速2大半島終着駅4号 大湊行が発車します。

 つづく