平成28年12月9日金曜日、念願の寝台特急「サンライズ出雲」出雲市行に乗りました。
寝台特急「サンライズ出雲」は、東京駅を22時丁度に発車し、東海道本線・山陽本線・伯備線・山陰本線を経由して、出雲市駅に翌朝9時58分に到着する電車です。
臨時寝台特急「カシオペア」と急行「はまなす」が廃止された今年3月23日以降、岡山駅まで併結運転している、同じ編成の寝台特急「サンライズ瀬戸」高松行と共に、定期運行する唯一の寝台列車です。
定期運行する最後の寝台特急列車で、ノビノビ座席28席以外は全て個室。また内装は住宅会社のミサワホームとコラボして作られているため、今までのブルートレインと言われた寝台列車とは趣も違って興味を持つ人も多く、週末の寝台券はキャンセル待ちするほどの人気があります。
特に、A寝台個室シングルデラックスは6室と少なく、なかなか入手できません。
今回も、いつもお世話になっている十和田電鉄観光社が粘り強く挑戦して確保してくれました。
21時35分頃、東京駅9番線に品川方面から入線してきました。
下り列車は、「サンライズ瀬戸」先頭に、全部で14両になります。そのため、1号車から7号車までが「サンライズ瀬戸」。8号車から14号車までが「サンライズ出雲」になります。
A寝台個室シングルデラックスは、「サンライズ出雲」が11号車、「サンライズ出雲」は4号車、それそれ階上21番から26番までの6室です。
A寝台のベットは1960mm×850mmと広いベットです。
サンライズ号のロゴマークが入ったアメニティキットにシャワールーム(シングルデラックス専用)が使えるシャワーカード、持ち帰りが出来るスリッパ、浴衣が付いています。
そして、毛布ではなく羽毛の掛け布団です。
洗面台にデスクもあります。床は絨毯になっています。
東京 22:00発
横浜 22:23着 22:24発
熱海 23:21着 23:23発
沼津 23:39着 23:40発
富士 23:53着 23:54発
静岡 00:19着 00:20発
浜松 01:11着 01:12発
車内の様子。
11号車と12号車は、片側に通路があります。
他の車両は通路が中央に有り、上の階・下の階に行く階段があります。
10号車の11号車側には、左右に4席、計8席のラウンジがあります。
A寝台以外の人は、自動販売機でシャワーカードを買います。
脱衣所にヘアードライヤー付いてあります。
「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」の転結部分です。岡山駅到着の少し前まで通ることが出来ます。
豊橋 レ(運転停車)
岐阜 レ(運転停車)
米原 レ(運転停車)
大阪 レ(運転停車)
気がつけば、4時半を過ぎたところ。大阪駅に運転停車しました。
姫路 05:25着 05:26発
数人が下車していきました。
岡山駅到着10分ほど前頃、ようやく空が明るくなってきました。
岡山 06:27着 06:34発
岡山駅に到着するとすぐに、「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」切り離し作業が始まり、4分間で作業を終えて「サンライズ瀬戸」が先に出発していきます。
朝食は岡山駅の駅弁です。事前に注文しておいたので11号車の入口まで持ってきてくれました。
岡山駅の駅弁と言ったら「桃太郎の祭ずし」
岡山県の郷土料理で、酢飯にいろいろな具材を混ぜ込んでつくる「ばら寿司」を、具材を酢飯の上に並べるようにしてつくり「祭ずし」として販売し、その後、岡山にちなんだも桃太郎から容器も桃型にし名前も「桃太郎の祭ずし」に変え現在に至ってるロングセラーの駅弁です。
酢飯に錦糸玉子、真ん中に海老煮。それを囲むように筍煮、小鯛の酢漬け、穴子煮、蓮根の酢漬け、鰆の酢漬け、たこの酢漬け、も貝煮、ままかり酢漬け、紅生姜、菜の花の醤油漬け、椎茸煮がのっています。
「愛媛みかんブリの西京焼き弁当」
御飯の上に刻み海苔をかけ、みかんブリの西京焼きが2切れ。脇に、も貝のしぐれ煮と紅生姜。付け合わせは、厚焼き玉子とにんじん・椎茸煮。
「下津井旅情」
祭ずし(酢飯、錦糸玉子、海老の酢漬けを真ん中に、たこの酢漬け、も貝煮、穴子煮、紅生姜、ママカリ酢漬け)、 鰆の白醤油焼き、ごぼうのうま煮、ひじき煮、厚焼き玉子、はじかみ生姜、がんもどき煮、こんにゃく煮、竹の子煮、にんじん煮、イイダコ煮、海老の天ぷら椎茸の天ぷら、肉団子、大根の桜漬け、抹茶わらび餅。
倉敷 06:46着 06:47発
倉敷駅から伯備線に入り、北上します。
高梁川に架かる山陽新幹線の下を通り、高梁川に沿うように進みます。
備中高梁 07:14着 07:14発
方谷駅と井倉駅の間には、岡山三大河川のひとつ高梁川にそびえ立つ石灰岩の絶壁は井倉峡があり、紅葉シーズンは絶景のようです。
また、井倉洞と呼ばれる鍾乳洞もあります。
新見 07:43着 07:44発
布原駅と備中神代駅間は、高梁川支流の西川が穿入蛇行した峡谷で阿哲峡と呼ばれています。
備中神代駅を過ぎると、左手に芸備線が別れていきます。
分水嶺でもある谷田峠トンネルを抜けると鳥取県に入ります。ここからは下っていきます。
上石見 レ(運転停車)
鳥取県最初の駅で運転停車し、上り特急「やくも6号」岡山行の通過を待ちます。
分水嶺を過ぎると、日野川に沿って進みます。雨も強く降っているようです。
江尾 レ(運転停車)
ここでは、上り特急「やくも6号」岡山行とのすれ違いです。
あと15分ほどで、米子に到着します。
米子自動車道の赤い橋が見えてきました。
山陰本線と合流します。
日野川を渡ると、間もなく米子駅に到着します。
米子 09:03着
終着、出雲市駅まで行って戻ってくる時間ロスを避けるため、米子駅で下車して境線に乗ります。
つづく