旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

晴耕雨読日記 平成28年12月22日 木曜日

2016-12-22 17:39:32 | 晴耕雨読日記
 ここ数日は、ブログに投稿するために原稿を書くことにほとんどの時間を費やしています。
 今夜から土曜日にかけて天気が荒れるという予報です。
 午後から、本格的な雨降りになりました。

サンライズ出雲・境線・三江線の旅 7 三江線の旅(1)江津駅から石見川本駅まで

2016-12-22 14:51:42 | サンライズ出雲・境線...
 江津駅を起点とする三江線は、広島県三次市の三次駅を終点とする、103.1kmのJR西日本の路線です。


 昭和5年に石見江津駅(現在の江津駅)・川戸駅間が開通した後、45年かけて昭和50年に全線が開通しました。
 平成27年に全通40周年を記念して三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会の公募で「江の川鉄道」の愛称がつきました。
 しかし、今年、平成28年9月。JR西日本が国土交通省に対して平成30年4月1日を廃止日とする廃止届を提出しました。
 国鉄民営化後、100kmを超えるローカル線の全線廃止は本州で初めてとなります。






 三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会がポスターやパンフレットを作ったり、イベントを開催したりして頑張ってきましたが、あと1年ほどで廃線を迎えます。




 三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会では、「ぶらり三江線WEB」で色々な情報を発信しています。




 1日上下合わせて17本。直通運転は1往復半というローカル線です。


 三江線 普通 浜原行に乗って、途中の石見川本駅まで行きます。


 使われている車両は、JR西日本のローカル線用小型気動車120形気動車です。
 座席は、セミクロスシートとロングシートです。


 ワンマン運転を前提にしていることから、運転台横に運賃箱とその上に整理券発行機が備え付けられています。
 また、出入り口はバス用の2枚折り戸が採用されています。


江津      16:38発
 江津駅を出るとすぐ、山陰本線と別れます。


 その後、江の川に沿って進みます。


 トンネルを抜けたところに、江津本町駅があります。


江津本町    16:41着 16:41発


 JR三江線沿線には大元神楽、阿須那系石見神楽、高宮系神楽、備後系神楽等多様な神楽が存在していて、三江線は神楽が伝播したルートと重なり合うことから、三江線活性化協議会では各駅に「神楽愛称駅板」を設置しています。
江津本町駅は「恵比寿」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「大人(立派な人・旅人)が出雲大社に参拝しようとする途中、美保神社に立ち寄ります。そこで宮人からいろいろといわれを聞きますと、ご祭神は「恵比須(事代主命)」で、今も波風静かなときは磯辺で釣りする姿が見られると語ります。大人が数日滞在すると、ついに恵比須様が姿をあらわし、立派な鯛を釣り上げます。恵比須様の鯛釣りの様子はとってもコミカル。釣りエサとしてまかれる飴は子供達に大人気です。」


 江の川は、島根県と広島県を流れる中国地方で最大の川で、江川(ごうがわ)とも呼ばれ、また、中国太郎の異名を持つ川です。


千金      16:46着 16:47発 


 写真に納めることは出来ませんでしたが、ここは「日本武尊」。「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。
 「日本武尊は父・景行天皇の命令により、吉備武彦を伴い東国・蝦夷平定に向かいます。途中、叔母である大和姫のもとに立ち寄り、村雲の宝剣と守り袋を授かります。
 一方、武尊の進軍を聞いた蝦夷の兄ぎし・弟ぎしの悪者兄弟は大慌てで、親分の賊首に相談します。そして、焼き討ちにする謀略をめぐらし、武尊の到来を待ちます。武尊がやって来ると兄ぎしたちは「大きな野原に鹿がいて暴れるので作物が出来ず、年貢も納められないから退治してください。」と嘘をつき、大野に誘い入れ火を放ち、焼き殺そうとします。
 しかし武尊は村雲の宝剣で草をなぎ払い、守り袋に入っていた火打石で迎え火を起こし難を逃れ、兄ぎしたちを退治し、東国を無事平定したのでした。
 このとき「村雲剣」は「草薙剣」と名を変え、三種の神器として今に伝わります。」


 三江線と江の川の間には、狭くても舗装されている道路が通っています。


川平      16:54着 16:54発 


 川平駅は「大江山」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
酒呑童子は多くの手下を従え、丹波国(京都府)大江山に立てこもり、夜な夜な都において女人をさらい、金銀財宝を掠め取るなど、悪逆の限りをつくしていました。都の人々は大変恐れ、その嘆き悲しむ声はついに帝に聞こえ、武勇に優れた源頼光に童子討伐の勅命
が下ります。
 頼光は家来の四天王と共に山伏姿となって山中に分け入り、童子の岩屋にたどり着き、一夜の宿を求めます。童子は本当の山伏かどうか疑いますが、問答の末、すっかり疑いは解け、頼光が持参した「人便鬼毒の神酒」に酔い伏してしまいます。
 時を得た頼光主従は、一斉に切りかかり、童子も妖術を使って応戦しますが、ついに討ち取られてしまいます。
 この演目は鬼が多く登場する豪華版。蜘蛛の妖術の様々な仕掛けにはワクワクします。」


 ここでも四角い警報灯を見ます。


 大きい河川であることが想像つきます。


川戸      17:08着 17:08発
 川戸駅は「鈴鹿山」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「鎮守府将軍・坂上田村麻呂が伊勢の国(三重県)鈴鹿山に住む鬼人の退治に向かいます。途中出会った里人から山の様子を聞き、その里人の案内によって山中に攻め入り、見事鬼人を退治します。
 六調子神楽ならではのこの演目。三江線をさらに進んだ安芸高田市周辺では同じ「鈴鹿山」でも登場人物が増え、ストーリーもドラマティックに。沿線の神楽の様々な違いにもぜひご注目。」


 車窓だけ見ているとまだ明るく見えます。


 しかし、車内灯が明るく感じるようになってきました。


田津      17:19着 17:20発 
田津駅は「羯鼓・切目」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「紀伊の国(和歌山)熊野権現・切目王子に仕える神禰宜(神官)が、高天原から降りた「羯鼓太鼓」という宝物を、よく鳴る所に工夫して据えようと、さまざまに試行錯誤する様を滑稽に舞います。しかし気難しい切目王子は「高い」「低い」となかなか納得しません。
 ようやくちょうどいいところに据え置くと、切目王子と天女が出現して、天地の根本について問答をし、太鼓を打ち鳴らして天下泰平、国家安泰を祈ります。」




 写真撮影もここまでが限界です。

石見川越    17:25着 17:26発
 ここは「頼政」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。

 「平安時代、帝の住む御殿の上を、毎夜黒雲が覆い、怪しい魔物が奇妙な声で鳴くので、まだ幼い帝はおびえてしまい、心身が弱ってしまいました。そこで源頼政が召され、家臣・猪早太とともに退冶に向かい、見事黒雲の中に魔物を射止めます。その正体は頭猿・体牛・手足虎・尾蛇の「鵺」という化鳥でした。
 途中で登場する着ぐるみの猿たちはイタズラが大好き。客席に乱入して観客を沸かせます。」

鹿賀      17:33着 17:33発 
 ここは「道返し」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。

 「世界万国を荒らしまわる大魔王が日本に来たので、武甕槌命が退冶に向かいます。はじめは和歌による戦い、その後、刀を持って激しく戦い、ついに魔王を降参させます。魔王は「これからは人を食べず、稲を食べます。」と誓い九州高千穂に逃げ去ります。
 珍しく鬼が退治されず、道の途中で引き返し、また、悪道から善道に返る、というのが演目名の由来とされています。」

因原      17:39着 17:40発
 ここは「剣舞」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。

 「四方を清め、神々が集うことを願う儀式舞。小幣を手に持ち、それを笠に見立てて舞う四人舞で、袖を優雅にひるがえして舞う姿は美しい。
 「四神」とも言われ、四人の舞手は、東西南北それぞれの神をあらわしています。」

石見川本    17:46着


 駅舎はイルミネーションで飾られていました。


 今日の宿は、駅から数分の所にある「旅館みかみ」。

 「花月の間」。








 夕食。


 十割そばが付きました。


 懐かしい!電気敷き毛布です。


 明日の朝は7前に出るため、朝食は付きません。
 1泊夕食付き、一人6,400円也。ちなみに、ビール大瓶1本が680円でした。

 つづく

サンライズ出雲・境線・三江線の旅 6 江津駅へ

2016-12-22 09:42:21 | サンライズ出雲・境線...
 「水木しげる記念館」や「観光案内所」には妖怪ポストがあって、そこに投函すると風景印が押されます。
 記念に3ヶ所を選んで投函しました。






 境港駅の駅舎は、隣接する「みなとさかい交流館」から隠岐汽船が発着することから、灯台の形をしています。


 「みなとさかい交流館」のある売店でお土産を買ったら頂きました。
 こんな経験初めてです。


 帰りの車両は、「目玉おやじ」と「鬼太郎ファミリー」と案内が出ています。


 駅の待合室のベンチも、鬼太郎ファミリーです。


 やってきた車両は2両とも「鬼太郎ファミリー」でした。










 路線バスにも鬼太郎ファミリーのイラストが描かれています。


境線 普通 米子行
境港      13:22発 
馬場崎町    13:24着 13:25発 
上道      13:26着 13:27発 
余子      13:29着 13:30発 
高松町     13:31着 13:32発 
中浜      13:34着 13:35発 
米子空港    13:36着 13:37発 
大篠津町    13:40着 13:40発 
 雨もだいぶ強くなってきました。


 踏切の警報灯の形が四角に見えます。


和田浜     13:42着 13:43発 


弓ヶ浜     13:46着 13:49発 
河崎口     13:52着 13:53発


三本松口    13:56着 13:56発 
後藤      13:59着 14:00発 
富士見町    14:01着 14:02発 
博労町     14:04着 14:04発 
米子      14:07着 


 ホームのベンチ、線路と並行になっているものばかり見ているのでびっくりです。


 駅の側に米子郵便局があります。
 図案は、大山と皆生温泉街です。


 お昼は、有名な米子駅の駅弁「米屋吾左衛門鮓鯖」の米吾が、駅構内で営業している「そば・うどん・駅弁」の店でとりました。


 「きつねそばとさばずし2貫」のセット。


 次の目的地、三江線の起点江津駅に向かいます。


 乗る列車は、山陰本線特急「スーパーおき5号」新山口行です。
 始発の鳥取駅から2両でやってきました。




 この区間は「本州一周普通列車の旅」で通っているので、「本州一周普通列車の旅7~4日目(2)益田駅から鳥取駅まで」をご覧下さい。

米子      14:39着 14:41発 
安来      14:47着 14:48発
荒島       レ
揖屋       レ
東松江      レ
松江      15:02着 15:04発 
乃木       レ
玉造温泉    15:09着 15:10発 
 松江駅から宍道駅にかけて、宍道湖を見ながら進みます。


来待       レ
宍道       レ
荘原       レ
直江       レ
出雲市     15:26着 15:27発 
西出雲      レ
出雲神西     レ
江南       レ
小田       レ
田儀       レ
波根       レ
久手       レ
大田市     15:50着 15:51発
静間       レ
五十猛      レ
仁万       レ
馬路       レ
湯里       レ
温泉津     16:06着 16:06発
石見福光     レ
黒松       レ
浅利       レ 江の川を渡ると、江津駅に到着です。

江津      16:18着


 つづく