旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

東北ローカル線の旅7~由利高原鉄道鳥海山ろく線終点 矢島駅へ

2016-09-14 14:23:05 | 東北ローカル線の旅
 由利高原鉄道株式会社は、秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から同市の矢島駅に至る鳥海山ろく線、国鉄時代の矢島線を引き継いだ路線を運営する第三セクターの鉄道会社です。




 定期列車はワンマン運転の各駅停車が1日14往復運行されていて、このうち矢島駅9時49分発、折り返し羽後本荘駅10時47分発の1往復は「まごころ列車」として、秋田おばこ姿のアテンダント乗務しているとのことで、今日はヘッドマークをつけたその列車に乗ります。


 入口で途中の鮎川駅までの記念切符を売っていましたので、記念にと購入しました。


 車両はYR-2000形2002号のエボルタ乾電池ラッピング列車です。デザインは、
昨年11月3日に埼玉県立川越工高電気科電車班の生徒がパナソニックの単1形「エボルタ」600個を動力とする「電車」を設計、製作し、運転も行いギネス世界記録に挑戦しました。その「電車」のイメージです。
 これまでギネス記録がないため、ギネス社から20キロ以上走らせれば認定するとの条件で挑戦したのが、鳥海山ろく線の前郷駅・矢島駅間を折り返すコース22・615kmでした。
 挑戦は成功し、テレビでもその様子が紹介されました。


 車内はロングシートにテーブル付きの車両で、「まごころ列車」のほかイベント列車として使われているようです。


 車内の飾り付けも季節感のあるものにしているようです。


 出発時にはほぼ座席が埋まっていました。


由利高原鉄道 普通 まごころ列車 矢島行
羽後本荘    10:46発   
薬師堂     10:49着 10:49発
 しばらくの間、田んぼの中を進みます。


 国道108号の防風柵が並行している線路の側に設けられていて、恩恵を受けているようです。


子吉      10:52着 10:53発
 子吉駅をでると少し高度が上がります。


 切り通しを下ると、何かイベントが行われているのが見えました。




鮎川      10:57着 10:58発
 鮎川駅でほとんどの乗客が降りていきました。


 今日は多くの乗降客が見込まれるのでしょう、無人駅ですが臨時の改札が設けられていました。


 鮎川駅を出たところでアテンダントのお嬢さんが、パンフレットと記念の栞を持ってきてくれました。


 田園の中を更に進みます。


黒沢      11:01着 11:01発
 黒沢駅の駅舎も、鮎川駅と同じく平成15年に建て替えられたのでデザインが似ています。


 子吉川を渡ると、曲沢駅に着きます。


曲沢      11:03着 11:03発
 待合室だけの無人駅です。デザインは今は廃車のYR1505と同じラインが入っています。


 曲沢駅を出たところで、天気が良ければ鳥海山が見えるポイントですよと、アテンダントのお嬢さん案内してくれました。今日は見えないので写真を見せての案内です。


 このアテンダントのお嬢さんは、「ra kra(らくら『楽暮』)」という北東北の魅力を紹介している情報誌にも登場する、佐々木瑛理さんです。




前郷      11:06着 11:07発
 この駅を境に閉塞方式が変わるため、羽後本荘駅から到着した列車からは、スタフ(小さい方)を受け取り、矢島駅から来た到着した列車からはタブレット(大きい方)を受け取り、対向列車に渡します。そのため駅員が常駐しています。






 それにしても寂しい車内です。乗客は、私を含め3人です。


久保田     11:10着 11:10発


 由利高原鉄道では秋にイベント列車「かかし列車」を運行しているだけあって、かかしがあるとアテンダントの佐々木さんが紹介してくれます。


西滝沢     11:13着 11:14発
 ここも平成15年に建て替えられた駅舎です。


 再び、子吉川を渡ります。
この先、右に左にカーブしながら、子吉川と共に進みます。

 
吉沢      11:16着 11:17発




 子吉川は秋田県内では雄物川、米代川に次ぐ第三の規模の支流に鮎川をもつ川です。解禁となった鮎釣りをする人たちも見られます。


川辺      11:21着 11:21発


 この路線唯一のトンネル、前杉沢トンネルを過ぎると間もなく終点です。




 1面1線のホームと車両基地が見えます。


矢島      11:25着




 本社も入る矢島駅舎です。


 ここには「まつこの部屋」という売店があります。


「ra kra」にも紹介されています。


 「まつこおすすめ」を買おうとしましたが、今は詰める物がないとのことでした。


 24分の滞在で、羽後本荘駅へ戻ります。

 つづく

東北ローカル線の旅6~由利高原鉄道鳥海山ろく線の起点 羽後本荘駅へ

2016-09-13 15:40:32 | 東北ローカル線の旅
 余目駅は、新潟駅-酒田駅・象潟駅間を白新線・羽越本線経由で運行している快速電車「きらきらうえつ」の停車駅です。
 停車駅には、専用の案内板があります。


 酒田からの新潟行「いなほ6号」が来ました。
 「特急いなほ」は、昭和44年に上野駅・秋田駅間を高崎線・上越線・信越本線・羽越本線経由で運行を開始した特急です。
 その後、上越新幹線の開業により運転区間が新潟駅-秋田駅・青森駅間となり、更に現在の新潟駅-酒田駅・秋田駅間になり、秋田駅・青森駅間を運行する特急列車は「つがる」になりました。
 現在使われている車両は、常磐線の「特急フレッシュひたち」で使われていたE653系です。


新津からの羽越本線 普通 酒田行が、キハ110系気動車を先頭にキハE120形の2両編成できました。


 羽越本線は、新潟市の新津駅から日本海沿岸を経て秋田市の秋田駅までを結ぶ路線です。
 羽越本線に乗り換えて、羽後本荘駅に向かいます。


余目      09:15着 09:15発
 酒田駅の一つ先の本楯駅間では複線区間です。


北余目     09:18着 09:19発
 ここは昭和19年に信号場として設置された後、昭和24年に一度廃止され、複線化に伴い昭和32年に再び信号場として設置され、その後昭和39年に駅に昇格したという複雑な経歴の駅です。


 途中最上川を渡ります。


砂越      09:22着 09:22発
 ホームに設置されているブロンズ像「平田の里」です。
 ここは旧平田町。平牧三元豚などの生産牧場として知られる平田牧場も周辺にあるとのことです。


東酒田     09:26着 09:26発
 キハ40系2両編成の村上行普通列車とすれ違いました。これで現在羽越本線の普通列車に使われている車両を全部見たことになります。


酒田      09:31着
 2両目のキハE120形の車体には、山形と新潟の県境の山、飯豊山に住むオコジョ、別名、ヤマイタチの絵に「Banetsu-Uetsu-Yonesaka SINCE 2008」と描かれたステッカーが貼られていました。




 3分の待ち合わせで、羽越本線 普通 秋田行に跨線橋を渡っての乗り換えです。


酒田      09:34発   
 しばらくは庄内平野の水田の中を進みます。


本楯      09:39着 09:40発
南鳥海     09:43着 09:43発
 ここは鳥海山それぼど近くないところにあります。そのためか、ここは昭和26年に開業したときは鳥海仮乗降場でしたが、翌年駅に昇格するときに南の文字が入り、南鳥海駅となったところです。


遊佐      09:46着 09:47発
 生協の一つ「生活クラブ」と遊佐町の農家が共同開発したのが「遊You米」というブランドです。


 鳥海山は雲の中、この辺りが庄内平野の北の端になります。


吹浦      09:53着 09:53発
 日本初の鉄道、新橋~横浜間の開通に尽力し「鉄道の父」と呼ばれている「初代鉄道助(今の国土交通次官)」佐藤政養の出身地ということで、銅像が駅前に建っています。(写真では、小さくてよく分からないと思います。)


 吹浦駅を過ぎると海岸線に出ます。


女鹿       レ
 ここは上り朝2本、下りが昼1本・夕方3本の計6本しか停車しない駅です。


 女鹿駅を過ぎると山形県と秋田県の県境、三崎峠を越えます。ここには蝦夷の侵入を防ぐための関、有耶無耶関が築かれたといわれています。しかし、宮城県と山形県境の笹谷峠付近にあったとする説もあり、定かではありません。


小砂川     10:02着 10:02発


上浜      10:06着 10:07発
象潟      10:11着 10:12発
 吹浦駅から金浦駅までは単線区間なので、駅での列車交換が見られます。




金浦      10:17着 10:18発


仁賀保     10:22着 10:23発
 駅のあるにかほ市には、ビデオテープ、オーディオテープ、フロッピーディスクなど大手メーカー、TDKが創業当時から多くの生産拠点を設けています。
 駅業務も簡易委託駅としてTDKの子会社「TDKサービス」が受託しています。
 残念ながら、TDKブランドのビデオテープ、オーディオテープ、フロッピーディスクは、昨年末で終了しています。
駅に沿うように、TDKの工場が並んでいます。


西目      10:31着 10:32発
 西目駅を過ぎると海岸線から離れます。


 右から由利高原鉄道鳥海山ろく線が合流し、その列車を追いかけるように羽後本荘駅に向かいます。


羽後本荘    10:38着


 跨線橋を渡り、由利高原鉄道鳥海山ろく線ホームに向かいます。


 つづく

晴耕雨読日記 平成28年9月12日月曜日

2016-09-12 20:06:45 | 晴耕雨読日記
 今日は長芋の種芋を育てる畑や、長芋畑への最後の薬かけでした。
 主な仕事は薬をかけるホースのリモコン操作でした。 




 明日は、長芋への最後の追肥の予定ですが、天気予報は雨です。