四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

アオバトを見に照ケ崎海岸へ(2)

2007-08-23 22:50:00 | 
アオバトを観察する「こまたんアオバト探検隊」メンバーのところへ行く。
アオバトは、5月から11月まで照ケ崎海岸に海水を飲みにきます。こまたんメンバーの研究により、アオバトは春から秋まで丹沢の山の中に暮らし、夏場は果実を食べるので塩分が不足し、海水を飲みに来るのだと考えられているそうです。
こまたんメンバー2名がスコープを覗きながらアオバトの観察をしていました。1時間毎の飛来数、雄と雌の比率、今年生まれた子供の飛来数などをカウントしている様子です。
「今日は何羽位飛んできていますか?」
「9時までで1,000羽を少し超えています。スコープでアオバトを見てみますか?」
親切に勧めてくれたのでスコープを覗くと、雄の背中の羽が小豆色であることや、水を飲んでいる様子を手に取るように見ることができました。親鳥と子供の見分け方も教わりました。



さらに、果実を食べる夏場は、カリウムをたくさん摂ることになるので、カリウムとナトリウムのバランスをとるために海水を飲むのかもしれないとのこと。本能的に栄養バランスを考えているようだ。
冬は丹沢にはいなくなり、西日本で越冬することは知られてたが、最近、京都御所で観察を続けることができたので、生活ぶりが少しはわかってきた。ドングリをたくさん食べてあとは木に止まってうつらうつらしている・・・という話も聞きました。
羽の模様の観察の結果、7,8月には子供も加わって飛んでくるようになるので夏に飛来数が急に増えることも分かったそうです。

帰りに、パンの店「アヴィアント」に立ち寄る。ここには、こまたん作成のアオバトの絵葉書、書籍「アオバトのふしぎ」、アオバトをデザインしたマグカップが置いてあったのでいくつかをお土産に求める。お店のおばさんは、アオバトの絵を描いた看板をお店の外に飾るつもりだそうで見せてくれました。とても美しく描かれ、アオバトへの愛情が感じられます。



大磯駅と海岸の間には、エリザベスサンダースホームの森が横たわっています。丹沢から来たアオバトは、ここで一旦羽を休めてから海岸に飛んでいくそうです。海岸を離れた鳥たちは数10羽揃って森のほうへ帰っていく様子も分かりました。
アオバトをじっくりと観察したり詳しい生態の話を聞くことができ、有意義な一日でした。また季節を変えてアオバト観察と知り合った人たちとの再会を果たしたいと思います。
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