四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

相模原公園に舞うチョウたち

2007-10-14 15:01:00 | 
10月12日の午後1時過ぎに横浜水道道に沿って自転車で相模原公園を訪問。天候は晴れで暖かく、半袖で気持ちが良い。晴れた秋の日の昼間は、気温も20度を超え、チョウを観察するには好条件のようです。



相模原麻溝公園近くの水道道では、キバナコスモスの花壇があり、ヒメアカタテハが何匹も飛んでいました。
ヒメアカタテハは、世界でもっとも広く分布するチョウとして有名。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、南北アメリカ大陸どこでも見ることができます。しかし、この辺りで見かけたのは初めて。
昔、石神井公園にいたころ、よく出会ったタテハチョウは、キタテハ、アカタテハでした。最近この2種は見かけていません。

相模原麻溝公園では、ハーブ系の花が見頃でした。


チェリーセージとメキシカンブッシュセージ


ウラナミシジミ

ブルーサルビアの花壇には、普段よく見かけるツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、ヤマトシジミが代わる代わるに吸蜜しに飛んでいます。そこに、とても早く飛ぶ大きめのシジミチョウが2匹飛び込んできました。ウラナミシジミです。羽の裏側は、光を受けると明るさを増して白っぽく輝きます。



羽をやや下向きにしたところ。



吸蜜に夢中になってブルー色の羽を広げる。
ウラナミシジミは、房総半島南部よりも西の、霜の降りない暖地に見られ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、 オーストラリアまで広く分布します。移動性の強いチョウで、春から秋にかけて本州を北上しながら世代交代し、北海道南部まで分布域を広げますが、寒さに会って絶滅することを毎年繰り返します。関東地方では秋に多く見られる。
何と無駄の多い習性かと思いますが、この積極的な生き様は、地球温暖化の時代には勢力の拡大に適しているのかもしれません。


ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモンは、今やもっともよく見かけるチョウになっています。その日も、キバナコスモス、ブルーサルビアによく訪れていました。
オコジョさんによると、信州の小諸でも見かけたとのこと。本来、アフリカ、アジア、オーストラリアにまで分布する熱帯・亜熱帯性のチョウでありながら、本州での北に向かった分布拡大の勢いには目を見張るものがあります。
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