花の宝庫として有名な入笠山に行ってきました。
富士見パノラマリゾートのゴンドラに乗り、山頂駅を降りた所に入笠すずらん公園があります。
ゴンドラリフトからの八ヶ岳山麓方面の景色です。
入笠すずらん公園は、2011年4月23日にオープンしたばかり。
夏の高原の花が一面に咲いていました。スズランの見頃は6月上旬です。
多く咲いていたのはヒヨドリバナです。キク科フジバカマ属でフジバカマと近縁の植物です。
フジバカマの葉は3裂するのに対して、ヒヨドリバナの葉は裂けないので区別できます。
アサギマダラは、このヒヨドリバナを特に好むので、あちこちにアサギマダラがひらひらと優雅に舞い、吸蜜する姿を堪能しました。
写真(↑)では、アサギマダラがヒヨドリバナの花にぶら下がるようにして吸蜜しています。
ヒヨドリバナの蜜にはピロリジジンアルカロイドという成分が含まれています。アサギマダラの雄はこの成分を取り込み、体内で姓フェロモンに変えることが知られています。アサギマダラの雄は、この成分を求めてヒヨドリバナに集まってきます。
フジバカマにもアサギマダラが集まってきますが、同じ理由からです。
吸蜜するアサギマダラ(↑)。上は♂、下は♀です。
♂がピロリジジンアルカロイドを求めて来るのは解りますが、♀も吸蜜しに来ています。
ヒヨドリバナやフジバカマの葉や茎にはクマリン配糖体が含まれ、葉や茎が乾燥すると、クマリンが生成してくるので芳香(桜餅の葉の匂い)を発します。花の姿とこの匂いを頼りに、アサギマダラが集まってくるのではないかと勝手に想像しています。
富士見町では、入笠山の豊かな自然を守り伝えようと植栽ボランティア活動が行われ、ボランティアの方々が草花の手入れや花の案内をしていました。「アサギマダラがたくさんいますね」と声を掛けたところ、「あ、ステンドグラスのような蝶ですね」との答えが帰って来ました。なるほどその通りで印象に残りました。
今までヒヨドリバナとだけ書いてきましたが、実際にはヒヨドリバナとヨツバヒヨドリの2種が渾然一体となって咲いていました。
写真(↑)の右端の花や中央やや右寄りの花のように、4枚の葉が輪生しているのがヨツバヒヨドリです。中央やや左の花のように、2枚の葉が対生しているのがヒヨドリバナです。
どちらも、低地~亜高山帯の草地に生え、7月上旬以降、白色または薄紫色の花を咲かせる多年草です。
※ その他の花や蝶については後ほどご紹介します。
富士見パノラマリゾートのゴンドラに乗り、山頂駅を降りた所に入笠すずらん公園があります。
ゴンドラリフトからの八ヶ岳山麓方面の景色です。
入笠すずらん公園は、2011年4月23日にオープンしたばかり。
夏の高原の花が一面に咲いていました。スズランの見頃は6月上旬です。
多く咲いていたのはヒヨドリバナです。キク科フジバカマ属でフジバカマと近縁の植物です。
フジバカマの葉は3裂するのに対して、ヒヨドリバナの葉は裂けないので区別できます。
アサギマダラは、このヒヨドリバナを特に好むので、あちこちにアサギマダラがひらひらと優雅に舞い、吸蜜する姿を堪能しました。
写真(↑)では、アサギマダラがヒヨドリバナの花にぶら下がるようにして吸蜜しています。
ヒヨドリバナの蜜にはピロリジジンアルカロイドという成分が含まれています。アサギマダラの雄はこの成分を取り込み、体内で姓フェロモンに変えることが知られています。アサギマダラの雄は、この成分を求めてヒヨドリバナに集まってきます。
フジバカマにもアサギマダラが集まってきますが、同じ理由からです。
吸蜜するアサギマダラ(↑)。上は♂、下は♀です。
♂がピロリジジンアルカロイドを求めて来るのは解りますが、♀も吸蜜しに来ています。
ヒヨドリバナやフジバカマの葉や茎にはクマリン配糖体が含まれ、葉や茎が乾燥すると、クマリンが生成してくるので芳香(桜餅の葉の匂い)を発します。花の姿とこの匂いを頼りに、アサギマダラが集まってくるのではないかと勝手に想像しています。
富士見町では、入笠山の豊かな自然を守り伝えようと植栽ボランティア活動が行われ、ボランティアの方々が草花の手入れや花の案内をしていました。「アサギマダラがたくさんいますね」と声を掛けたところ、「あ、ステンドグラスのような蝶ですね」との答えが帰って来ました。なるほどその通りで印象に残りました。
今までヒヨドリバナとだけ書いてきましたが、実際にはヒヨドリバナとヨツバヒヨドリの2種が渾然一体となって咲いていました。
写真(↑)の右端の花や中央やや右寄りの花のように、4枚の葉が輪生しているのがヨツバヒヨドリです。中央やや左の花のように、2枚の葉が対生しているのがヒヨドリバナです。
どちらも、低地~亜高山帯の草地に生え、7月上旬以降、白色または薄紫色の花を咲かせる多年草です。
※ その他の花や蝶については後ほどご紹介します。