2週間前に見付けた越冬中のウラギンシジミの様子を見に行きました(1月18日)。
前回の記事はこちら(1月5日)
前回、5頭(No.1~No.5)が同じヒサカキの木にいましたが、今回新たに2頭を発見し、合計7頭になりました。後で述べる理由から、2頭は前回見落していたのだと思います。
写真(↑)の手前がNo.1、奥がNo.2とNo3、右の方にNo.6がいました。
No.6の右にNo.7がいました。
今回発見のNo.7です。
1,3,4,5,7は破損がなく、2,6は翅に破損が見られました。
越冬中のウラギンシジミは♀が多いことが知られています。そこで今回、手の届く個体の性別を調べてみると、No.1(140cm、♀)、No.2とNo.3(160cm、♀)、No.4(240cm、性別不明)、No.5(210cm、性別不明)、No.6(160cm、♀)、No.7(170cm、♀)という結果でした。数字は、地表からの高さです。
手の届いた5頭はすべて♀でした。
clossianaさんは、越冬ウラギンシジミの性別を調べ、2010年11月19日から2011年1月4日まで総数を減らしつつも♂♀性比が凡そ1対3を保っていたと報告しています。すなわち♀ほど多くはありませんが、♂も越冬態勢をとるということです。
♀が越冬するのは、春になって産卵する仕事がまだ残されているからです。それでは、♂はもう用なしということなのでしょうか。♂が越冬完遂したとなれば、春になってからその♂が交尾する可能性も否定できません。
今回、まだ越冬する♂を確認できていないので、さらに越冬個体を探して♂がいないか調べたいと思います。
次に、越冬中にウラギンシジミが静止したままであるのかどうかを調べました。
No.1
1月4日撮影
1月18日撮影
No.4
1月4日撮影
1月18日撮影
No.1とNo.4の1月4日、1月18日の写真を比較すると、2週間経ってもNo.1、No.4ともに脚の位置がまったく変わらず、一歩も動いていないことが分かりました。
神奈川東部では12月14日以来降雨が観測されず、乾燥注意報が1月18日まで33日間連続していました。その間、ウラギンシジミはただひたすら同じ葉の裏につかまってじっと耐えていたことになりますが、昨夜ようやく雨となったので、葉を濡らす水滴で水分補給ができたのではないかと思います。
5頭のウラギンシジミが前回と同じ葉の裏に静止していたことから考えると、この寒さの中でどこか別の場所に飛んで移動することは考えにくいと思います。なので、新たに見付けた2頭は別の場所からやってきたのではなく、元々いたのに見落としたのではないかと考えます。
しかし、観察時に一部日が当たって体が少し温まったのか、脚を固定させたまま体全体を左右に動かす仕草は見られました。完全に意識を失っているわけではなさそうです。
今日(1月20日)は雪になり、明日、明後日も寒い雨模様が続く予想です。この厳冬期を乗り越えられるか、見守っていきたいと思います。
前回の記事はこちら(1月5日)
前回、5頭(No.1~No.5)が同じヒサカキの木にいましたが、今回新たに2頭を発見し、合計7頭になりました。後で述べる理由から、2頭は前回見落していたのだと思います。
写真(↑)の手前がNo.1、奥がNo.2とNo3、右の方にNo.6がいました。
No.6の右にNo.7がいました。
今回発見のNo.7です。
1,3,4,5,7は破損がなく、2,6は翅に破損が見られました。
越冬中のウラギンシジミは♀が多いことが知られています。そこで今回、手の届く個体の性別を調べてみると、No.1(140cm、♀)、No.2とNo.3(160cm、♀)、No.4(240cm、性別不明)、No.5(210cm、性別不明)、No.6(160cm、♀)、No.7(170cm、♀)という結果でした。数字は、地表からの高さです。
手の届いた5頭はすべて♀でした。
clossianaさんは、越冬ウラギンシジミの性別を調べ、2010年11月19日から2011年1月4日まで総数を減らしつつも♂♀性比が凡そ1対3を保っていたと報告しています。すなわち♀ほど多くはありませんが、♂も越冬態勢をとるということです。
♀が越冬するのは、春になって産卵する仕事がまだ残されているからです。それでは、♂はもう用なしということなのでしょうか。♂が越冬完遂したとなれば、春になってからその♂が交尾する可能性も否定できません。
今回、まだ越冬する♂を確認できていないので、さらに越冬個体を探して♂がいないか調べたいと思います。
次に、越冬中にウラギンシジミが静止したままであるのかどうかを調べました。
No.1
1月4日撮影
1月18日撮影
No.4
1月4日撮影
1月18日撮影
No.1とNo.4の1月4日、1月18日の写真を比較すると、2週間経ってもNo.1、No.4ともに脚の位置がまったく変わらず、一歩も動いていないことが分かりました。
神奈川東部では12月14日以来降雨が観測されず、乾燥注意報が1月18日まで33日間連続していました。その間、ウラギンシジミはただひたすら同じ葉の裏につかまってじっと耐えていたことになりますが、昨夜ようやく雨となったので、葉を濡らす水滴で水分補給ができたのではないかと思います。
5頭のウラギンシジミが前回と同じ葉の裏に静止していたことから考えると、この寒さの中でどこか別の場所に飛んで移動することは考えにくいと思います。なので、新たに見付けた2頭は別の場所からやってきたのではなく、元々いたのに見落としたのではないかと考えます。
しかし、観察時に一部日が当たって体が少し温まったのか、脚を固定させたまま体全体を左右に動かす仕草は見られました。完全に意識を失っているわけではなさそうです。
今日(1月20日)は雪になり、明日、明後日も寒い雨模様が続く予想です。この厳冬期を乗り越えられるか、見守っていきたいと思います。