四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

畑のウラナミシジミ

2012-09-24 17:24:00 | 南多摩
畑の広がる谷戸のインゲン畑に行くと、多数のウラナミシジミが飛び交っていました。


インゲン畑

大凡5×15m位の広さで、一度に見える数だけでも10頭以上でした。20分程ウラナミシジミたちの元気な姿を眺めていると、彼らの色々な生活シーンを見ることができました。


インゲンマメ

ぼやけて写っているのは速いスピードで飛ぶ個体(多分雄)だと思います。


ウラナミシジミ♂(9月20日、13:15)

雄が盛んに飛び周り、雄同志の追飛も頻繁に見られ、めったに休止しませんでした。やっと撮れた雄の開翅シーンです。


ウラナミシジミ♀

雌が内側の葉上に休止。雌の方がよく休むようでした。


ウラナミシジミの交尾

交尾中のペアが2,3度場所替えしたものの、撮影しやすい位置に長時間留まっていました。


チョッカイを出す雄

その間、何度か別の雄がチョッカイを出しにやってきました。


産卵シーン

雌が蕾に産卵する光景が見られました。


吸蜜シーン

株の内側に入り込んだので見ると、インゲンの花で吸蜜していました。

ウラナミシジミは、南西諸島、九州・本州の南の縁、房総半島・伊豆半島南端などの温暖な地方でのみ越冬し、春から秋にかけて世代を繰り返しながら北進し、北海道南部まで達します。しかし、北進した世代は寒気の到来により死滅する運命にあります。この辺では、8月頃から見られます。
幼虫は、エンドウ、ダイズ、インゲンなどマメ科植物の蕾・実を食します。

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