ツバキの種類は複雑で、調べれば調べるほど色々な名前が出てきます。総合すると、山茶花(サザンカ)、椿(ツバキ)はいずれもツバキ科で類縁の植物。山茶花は10月から12月に咲き花びらが1枚ずつ落ちる。椿は3月頃咲き花びらがまるごと落ちる。寒椿は山茶花と椿を掛け合わせて生まれたもので12月から2月に咲き花びらは山茶花同様に1枚ずつ落ちる。
山茶花や椿の中にも色々な種類があり、それを掛け合わせた寒椿も背の低いものから3mくらいのタチカンツバキまで色々あるようです。
元の種類やハーフ、クォーターなど掛け合わさり方で咲く時期や姿かたちも大きく変化するのではないかと思います。
上の写真は、愛宕山(港区)近くの天徳寺で2月14日に撮ったものです。厚みと光沢のある葉なので椿だろうか。蕾が多く花びらは落ちていませんでした。
2月の下旬、大分暖かな日が多くなり、久しぶりに神谷町駅の西側に残る仙石山地区の住宅地を散歩しました。神谷町は、お寺や神社の敷地以外はほとんどビル街になっていますが、この南向き斜面の一帯だけ住宅地が残っています。写真は住宅地で2月22日に撮影しました。2月初めには咲いていなかったので、咲き始めの時期からすると、椿。花びらの落ち方からも椿の一種です。
椿もチャドクガにやられるので、今度はからさないよう梅雨時からはよく注意してください。
引っ越してきたとき東側にあったサザンカは、一度ピンクの花を満開にして見せてくれましたが、そのあとチャドクガに枯れ木にさせられ、仕方なく切ってしまいましたので、この椿はプレゼントみたいでうれしいです。
京都の嵯峨野道には良くヤブツバキが咲いていますので、次主人の母と散歩する時にじっくりと見てこようと思います。花好きの母への楽しい話題が増えました。ありがとうございます。
寒椿の起源として、サザンカの一種とする説もあるようです。いずれにしても1枚ずつ散ることには変わりがありません。
ツバキとサザンカがどうして違う散り方をするのか、花の断面図を使った説明を見つけたのでご紹介します。
http://www.museum.comet.go.jp/ogawa/hana/tsubaki/default.htm