7月26日
今年はセミの合唱が遅れているとTBS「ひるおび!」でも話題にしていました。横浜では7月9日に梅雨が明け、ミンミンゼミもアブラゼミも7月22日に鳴き始め、昨年よりも2,3日早いのに、今年はセミの出が遅いと感じるのは、まだ一斉に鳴いていないからではないか、と推測していました。
午後の木もれびの森では、ニイニイゼミが少し鳴いており、ヒグラシも1頭だけ鳴いていましたが、アブラゼミ、ミンミンゼミは全く聞かれませんでした。
木もれびの森の林内では、アカボシゴマダラ(多分♀)があちこちの葉を訪問し飛翔していました。エノキではない照葉樹にも(↑)。♀の産卵行動で食樹探し中なのでしょうか。
林縁を歩いていると、複数のアカボシゴマダラがミズキの広がる枝の上を周回していました。ここが出会いの場になっているようです。
ふと見ると、1本の枝の葉の下側に複数のアカボシゴマダラがひと塊に集合していました(↑ 15:55)。
上の2頭が交尾中で、他の2頭の個体が下の個体に接触しているようです。
写真ではどれが♂か♀かよく判らないので、この行動の意味もよく分かりません。
4頭の集合状態を、角度を変えて撮影してみました(15:59)。どうなっているのか混乱します。何かに誘引されて集合しているようにも見えます。
その場を離れ、約40分後に現場に戻ると、2頭の交尾は続いていました(16:38)。大きさの違いから、上が♂、下が♀と思います。
そこに、もう1頭が飛来し、下方の葉に止まり、歩いて2頭のペアに右下から接近し、頭部を上側の個体(♂)に触れて停止しました。
♀が♂に誘引されたのでしょうか??
そこで、「アカボシゴマダラの求愛行動」について調べると、naoggio写真日記のnaoggioさんが「オスが盛んにメスの翅に脚や口吻で触れる求愛行動?」を観察しています。これなら理解できますが、♀が♂に接近する例は見つかりませんでした。♂の出す姓フェロモンに♀が誘引されたのでしょうか。
また、「アカボシゴマダラの集合」について調べてみると、暖蝶寒鳥(蝶に会いたい/野鳥に会いたい)のごまさんは、4頭のアカボシゴマダラが(ペアの形成なしに)葉の上に集合する場面を観察していますが、事情はよく判らない、とのことです。
今回は、2頭がペアを形成し、そこに他の1,2頭の個体が集合する場面を目撃したわけですが、これにはどのような意味があるのでしょうか。不思議な光景でした。 これは、交尾中のペアに♂がちょっかいを出しに来るよく見られる行動とのことです。
<追記(7月31日)>
naoggioさんに連絡させていただいたところ、「交尾中のペアに♂がちょっかいを出しに来たのではないか。キタテハやヤマトシジミで同様な例を見たことがある」との見解を頂戴しました。naoggioさん、有難うございました。
<追記(8月5日)>
naoggioさんよりコメントを頂きながら本文の修正が未了でした。また、蝶鳥ウォッチングのyodaさんからも、同様のコメントを頂戴しました。本日、本文を再度見直し修正を行いました。yodaさん、有難うございました。
オニユリの咲く一角が陽だまりになっていて、アオスジアゲハや黒いアゲハが上の方を通過していました。
オニユリの手前の草の上に、キタテハがテリトリーを張り、別の個体が来ると急発進して追飛を繰り返していました。
他に観察した蝶 : ミズイロオナガシジミ、ダイミョウセセリ、コミスジ、ヤマトシジミ(夏型♂)
今年はセミの合唱が遅れているとTBS「ひるおび!」でも話題にしていました。横浜では7月9日に梅雨が明け、ミンミンゼミもアブラゼミも7月22日に鳴き始め、昨年よりも2,3日早いのに、今年はセミの出が遅いと感じるのは、まだ一斉に鳴いていないからではないか、と推測していました。
午後の木もれびの森では、ニイニイゼミが少し鳴いており、ヒグラシも1頭だけ鳴いていましたが、アブラゼミ、ミンミンゼミは全く聞かれませんでした。
木もれびの森の林内では、アカボシゴマダラ(多分♀)があちこちの葉を訪問し飛翔していました。エノキではない照葉樹にも(↑)。♀の産卵行動で食樹探し中なのでしょうか。
林縁を歩いていると、複数のアカボシゴマダラがミズキの広がる枝の上を周回していました。ここが出会いの場になっているようです。
ふと見ると、1本の枝の葉の下側に複数のアカボシゴマダラがひと塊に集合していました(↑ 15:55)。
上の2頭が交尾中で、他の2頭の個体が下の個体に接触しているようです。
写真ではどれが♂か♀かよく判らないので、この行動の意味もよく分かりません。
4頭の集合状態を、角度を変えて撮影してみました(15:59)。どうなっているのか混乱します。何かに誘引されて集合しているようにも見えます。
その場を離れ、約40分後に現場に戻ると、2頭の交尾は続いていました(16:38)。大きさの違いから、上が♂、下が♀と思います。
そこに、もう1頭が飛来し、下方の葉に止まり、歩いて2頭のペアに右下から接近し、頭部を上側の個体(♂)に触れて停止しました。
♀が♂に誘引されたのでしょうか??
そこで、「アカボシゴマダラの求愛行動」について調べると、naoggio写真日記のnaoggioさんが「オスが盛んにメスの翅に脚や口吻で触れる求愛行動?」を観察しています。これなら理解できますが、♀が♂に接近する例は見つかりませんでした。♂の出す姓フェロモンに♀が誘引されたのでしょうか。
また、「アカボシゴマダラの集合」について調べてみると、暖蝶寒鳥(蝶に会いたい/野鳥に会いたい)のごまさんは、4頭のアカボシゴマダラが(ペアの形成なしに)葉の上に集合する場面を観察していますが、事情はよく判らない、とのことです。
今回は、2頭がペアを形成し、そこに他の1,2頭の個体が集合する場面を目撃したわけですが、これにはどのような意味があるのでしょうか。不思議な光景でした。 これは、交尾中のペアに♂がちょっかいを出しに来るよく見られる行動とのことです。
<追記(7月31日)>
naoggioさんに連絡させていただいたところ、「交尾中のペアに♂がちょっかいを出しに来たのではないか。キタテハやヤマトシジミで同様な例を見たことがある」との見解を頂戴しました。naoggioさん、有難うございました。
<追記(8月5日)>
naoggioさんよりコメントを頂きながら本文の修正が未了でした。また、蝶鳥ウォッチングのyodaさんからも、同様のコメントを頂戴しました。本日、本文を再度見直し修正を行いました。yodaさん、有難うございました。
オニユリの咲く一角が陽だまりになっていて、アオスジアゲハや黒いアゲハが上の方を通過していました。
オニユリの手前の草の上に、キタテハがテリトリーを張り、別の個体が来ると急発進して追飛を繰り返していました。
他に観察した蝶 : ミズイロオナガシジミ、ダイミョウセセリ、コミスジ、ヤマトシジミ(夏型♂)
まるで花のようです。
不思議な行動ですね。
ミズキが好きなのでしょうか?
確かその木の近くで見た覚えがあります。
先日も1頭見ましたが、あえなく公園レンジャーに捕獲されてしまいました。
生態系を壊すとかで、チョウに罪はないのに何か可哀想でした。
出会いの場にミズキを選ぶ理由は、ミズキを好むからかもしれませんね。
確かにゴマダラチョウやオオムラサキもエノキを食草とするので、彼らにとってはアカボシゴマダラの繁殖力は脅威ですね。
しかし、これだけ広く拡大してしまったアカボシゴマダラをレンジャーが捕獲した位では事態はもう変えられないかもしれません。
アカボシゴマダラの場合、雌雄の見分けがつきにくい事がありますが、 twoguitarさんの写真のペア以外の別個体、腹部の感じや模様のくっきり感からすると♂ではないでしょうか?
キタテハやヤマトシジミで観察しましたが、ちょっかいを出しにきた♂は、ペアの雌雄関係なく押しまくるような時があります。
細かく検証したわけではないので確かではありませんが今の所そんな気がします。間違っているかもしれませんのでもう少し調べてみたいと思います。
ところでtwoguitarさん、奇麗な写真をたくさん撮影されておいでですね。繊細さを感じました。また寄らせて頂きます。
誰かが関東地方に持ち込んだのでしょうか。
生態系を乱さなければいいのですが??
能動的に行動するのは♀ではなくやはり♂ですよね。
naoggioさんの見解に従って本文中に追記を設けて♂がちょっかいを出しに来たという内容を書かせて頂きました。
大変勉強になりました。
また拙ブログにもお越しをお待ちしています。
元々沖縄の特産種でしたが、関東に現れたのはこれとは別亜種で、中国大陸から朝鮮半島に分布する亜種と同定されることから、人為的に持ち込まれたと推定されています。
アカボシゴマダラの分布拡大の勢いは著しい状況なので、エノキを食樹とするゴマダラチョウやオオムラサキとの競合を懸念する声も聞こえてきます。
希に三匹が連なるようになり、昆虫雑誌の投稿欄を賑わしています。
本文の修正未了箇所があったので、本日、再度修正致しました。
横取りできることも滅多にないなんて虚しい行動ですね。
昆虫雑誌にも色々な投稿があるんですね。