四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

インパチェンスで吸蜜するナガサキアゲハ

2010-10-05 09:53:00 | 
相模原公園の温室前にあるニューギニア・インパチェンスの花壇に大型のアゲハチョウが来ていました。ナガサキアゲハの雌です。



ナガサキアゲハの分布は1990年頃は関西以西でしたが、2006年時点では関東南部全域まで分布域が拡大しており、ナガサキアゲハの神奈川県への東進が話題になった10年位前には平塚市で目撃したことがありました。この辺でみかけるのは初めてのことです。
ナツミカンやウンシュウミカン、ユズなど栽培ミカン類を食草とするので、温暖化に伴ない一気に生息範囲を広げています。





ナガサキアゲハは、ニューギニア・インパチェンスのような南国的な花を好むのか、朱色や紅色の花々を次々に訪れて吸蜜していました。



同じ花壇には千日紅も植えられていて、時々止まるのですが直ぐに飛び立ち、近くのインパチェンスに向います。ナガサキアゲハは千日紅の花の形が苦手なのか、口吻(ストロー)が不自然に曲がっているように見えます。
ナガサキアゲハと同じくらい大型のモンキアゲハは太平洋沿いでは宮城県辺りまでが分布域ですが、この辺では見かけません。カラスザンショウを特に好むようなので、分布が局地的なのかもしれません。



アゲハがマルハナルコウソウで吸蜜しています。よく見ると、アゲハはラッパ状の小さい花を6本の足で抱きかかええるようにして止まり、吸蜜しています。一見窮屈で吸蜜しにくそうに見えますが、次々にマルハナルコウソウの花を訪れていたので、好みの花なのだと思います。ラッパの中を覗き込んでいる面白い光景も披露してくれました。


コメント (6)    この記事についてブログを書く
« ヤブガラシで吸蜜するアオス... | トップ | 彼岸花で吸蜜するキアゲハと... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きれいな蝶ですね。私は見たことがありません。 (silkcotton)
2010-10-05 15:53:46
蜜を吸う姿とか本当によく撮影されていてナガサキアゲハの特徴がよく分かって素晴らしいです。

我が家にも柑橘系の木があるのですが、注意して見たいです。どうかやってきてくれますように!
返信する
Unknown (buruman)
2010-10-05 16:58:48
初めて投稿させて頂きました。私、以前にモモイロタンポポでご縁がありましたburumanです。1年近く更新がなく心配しておりましたが、また復活されとても嬉しく思います。
話題が広く、常に学術的に解説されていて、いつも楽しみにしておりました。
これからも楽しく読ませて頂きますので宜しくお願い致します。
返信する
silkcottonさん (twoguitar)
2010-10-05 17:40:40
西から東へ、海岸近くから内陸へと分布が広がるのでしょうから、茨木でもいずれ見られるのでは、と思います。

比較的長い時間、被写体が大きく、しかも一つの花壇に長いこと留まってくれたので夢中で撮影したらまあまあの出来になりました。
返信する
burumanさん (twoguitar)
2010-10-05 17:50:48
ご無沙汰しています。いただいたモモイロタンポポは、毎年種を収穫し、9月か10月に種蒔をして世代交代しています。
モモイロタンポポに加え、シロバナタンポポ、カントウタンポポの種蒔をこれから行ないます。
ブログは忙しい時期にお休みしていましたが、ぼちぼち続けようかと思いますのでよろしくお願いします。
返信する
北上で話題になり、名前だけは知っていますが、 (オコジョ)
2010-10-06 11:49:52
まだ小諸には未達です。
もっとも、姿は見たいですが、小諸には来てほしくないのですが・・・
来ると違う蝶がいなくなりそうです。

ニューギニア・インパチェンスと良くあっていますね。

アゲハチョウ、いかにも重そうですね。
花が大変そうです。
でも、花はこの時を待っているのですね。
返信する
オコジョさん (twoguitar)
2010-10-07 07:07:58
ナガサキアゲハは関東南部が限度で碓氷峠は越えないでしょうね。長野県には似合わないと思います。
ナガサキアゲハはボルネオまでいるそうなので、南国的なニューギニアインパチェンスに惹かれるんですかね。
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事