日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

保育料等の在り方検討委員会

2012-08-04 | 町田市政・市議会のこと

 町田市では、保育料について「町田市保育料等の在り方検討委員会」がおこなわれています。

 この検討委員会では、認可保育所と認可外保育所(認証保育園、認定こども園、家庭的保育など)の保育料や公費負担のあり方について検討するとしています。第1回の検討委員会に出された趣旨には次のような記述があります。

1.趣旨
 保育所運営費は、保育に関連する行政需要の増加などに伴い、年々増加しています。
 今後も保育所整備や各種保育サービスの充実などにより、保育サービスにかかる経費の増加が見込まれています。
 認可保育所と他の保育サービス(認可外)を比較すると、保護者の負担に差が見られる状況となっています。さらに、延長保育が一般化する中で、利用実態と特別保育料(延長保育料、休日保育料)の料金設定が合わない等の問題も顕在化してきました。
 2004年3月の町田市保育料問題懇談会最終報告書では、市税収入、保育単価、物価指数等の動向を反映できるように、おおむね2年から3年ごとに保育料の見直しをすべきと報告をいただいておりますが、定期的な見直しは行っていません。
 こうした状況を踏まえ、安定的な保育サービスの提供と、負担の公平性を確保する観点から、保育料等の利用者負担の在り方等について検討します。

 町田市でも待機児童は約450人(旧定義・2012年4月)。私たちは、認可保育所の増設で待機児ゼロを実現すべきだと求めてきました。現在、国で検討されている子ども・子育て新システムの議論でも重大な争点となった児童福祉法24条に「市町村の保育実施義務」基づいて認可保育所を増設すべきだというのが根拠です。

 「2~3人子どもがほしい人」と先日とある集まりで聞いたところ、ほとんどのママパパが手を上げました。しかし、子育てにかかわる「お金」と「働き方」(長時間労働や非正規雇用)などの不安が大きくためらいがあると話になりました。

 「少子高齢化を何とかしなければ」という主張に異議を唱える方はほとんどいないと思います。ですが、そのためには具体的国や自治体が子育てにかかわる予算を増やして、子育てしやすい街をつくることが必要ではないでしょうか。

 そして、今回議論されている保育料についても大きな問題の一つです。私の息子が通っている認可外保育施設は、月々の基本保育料が5万円、延長保育料が2万2千円で合計7万2千円+雑費(月3~4千円)です。町田市では認可外保育保護者補助金が1万5千円あるので、実質は5万7千円+雑費となります。しかし、認可外保育施設は、能力に応じて保育料を負担する「応能負担」ではなく、すべての人たちが定額を払う「応益負担」です。保育料が払えず、途中で退園するというケースも多々あるといいます。

 「負担の公平性」とか「適正化」というのは、行政的には負担を増やすといってもおかしくないように思います。この間おこなわれてきた「受益者負担の適正化」はすべてが値上げ。保育料問題はこれからどのような議論がおこなわれていくか注視していきたいと思います。

┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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