日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

都民に開かれた議会へ──町田市議会で学んだことも生かして

2019-01-08 | 東京都政・都議会のこと

 都議会のインターネット中継が、今年9月から試行されます。

■一致点を大切に

 「議会改革」を行う際、違いを強調するのではなく、一致したところから改革を進めていくことが重要であることは、これまでも何度か強調してきました。

 今回の都議会インターネット中継も、議論の過程ではさまざまな意見も出されましたが、一致して試行することになりました。

■都議会の情報公開はこれから

 具体的に町田市議会と都議会で比較してみます。(比較対象として適切でないという声もあるかもしれませんが…)


(1)請願などの取り扱い

 都議会に提出された請願・陳情は、タイトルは一覧でホームページに紹介されますが、採択されなかった請願・陳情は、本文を見ることはできません。一方、町田市議会では提出された請願についてはすべて原文のまま公開されます。

 また、都議会では請願者が議会で意見を述べる機会がありませんが、町田市議会では請願者の意見陳述(5分)と請願者に議員が質疑する機会があります。請願の内容を深めるためにとても意義のあることです。

 なお、町田市議会では陳情については参考送付となっており、都議会は請願と陳情は区別することなく委員会で審査されています。

(2)議案の中身がまったくわからない

 都議会のホームページを見ても、どんな議案が出たのかその内容はまったくわかりません。

 「▲▲条例の一部を改正する条例」など、タイトルはわかりますが、その詳細は掲載されていないのです。一方、町田市議会では、議案の本文はもちろん、審査が終わった後には議論の経過の概要を見ることができます。しかも、委員会のインターネット中継の横には審査順序が掲載され、クリックすれば議案の内容を見ることができるのです。

 議案の内容がわかるというのは、情報公開の一丁目一番地と言ってもいいのではないでしょうか。

(3)意見書も可決したものしかわからない

 意見書について、東京都議会では全会一致を原則としています。一方、町田市議会では全会一致ではなく、多数決で賛否を明らかにして、賛成多数であれば議会の意見書として関係機関に送付されることになっています。

 町田市議会の場合は、議案として本会議に上程されるため、当然ながらその全文を見ることができます。ところが都議会の場合は、委員会の理事会で整わなかったものは表に出ることはありません。どのような提案があり、どこの会派が賛成したのか、反対したのかを明らかにしていくことは必要であると思います。


 いくつか並べてみましたが、これは私見です。この他にも、たくさんの視点があります。

 町田市議会で仕事をしてきたときには、会派の違いを越えて多くの同僚議員から教えていただいたことがたくさんあります。もちろん意見の違いもありますが、一致したところから取り組んでいくという積み重ねが、開かれた議会をつくるにはとても重要だということは、町田市議会の中で学んだことです。

 都民のみなさんに開かれた議会をつくるために、一石を投じていきたいと思います。

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