共産党都議団は、知事に対して「豊洲市場の追加対策工事の確認等に関する申し入れ」を行いました。
「赤旗」のスクープ「豊洲新市場 専門家会議 公開の会議開かずに工事完了を『評価』へ」で明らかにされていますが、「専門家の打ち合わせは7月20日に非公開で行い、引き続き確認中。専門家会議は開かずに、平田座長が評価を公表する見込みだ」と中央卸売市場が答えています。
専門家会議の設置要綱には「会議は公開で行う」とあり、ブラックボックスの中で評価を行うというとんでもない内容です。
申し入れでは、情報公開が「一丁目一番地」だとした知事の公約を反故にするものであり、正当な手続きとは言えないことを批判。このまま強行することは許されないと意見を言いました。
以下、申し入れ全文です。
東京都知事 小池百合子 殿
2018年7月27日
日本共産党東京都議会議員団
豊洲市場の追加対策工事の確認等に関する申し入れ
豊洲市場の追加対策工事が終了し、専門家会議による有効性の確認結果について7月30日に、マスコミに説明等を行うと発表されました。
しかし、専門家会議は都の設置要綱で「公開で行う」とされているにもかかわらず、追加対策工事の有効性を確認する公開の専門家会議は開かれておらず、非公開の「打ち合わせ会」が行われていることが判明しています。豊洲市場が食の安全・安心を確保できるのかという極めて重大な問題の判断にもかかわらず、とうてい正当な手続きとは言えません。
しかも、市場業者、都民に対する説明は予定されておらず、都議会への報告も予定されていません。
小池知事は情報公開を改革の「一丁目一番地」と位置づけ、豊洲市場移転問題では市場業者や都民の方々へ「丁寧な説明」を行い「ご理解とご協力を得る」と繰り返し述べてきました。にもかかわらず、今回の都の対応は知事の言明・公約に反するものであり、市場業者、都民を裏切る不誠実な態度と言わざるをえません。
追加対策工事の有効性については、当初から多くの科学者や専門家から疑問や批判があがっており、専門家会議の「確認結果」については、確認の過程やデータ、資料等を全て明らかにし、検証を行うことが不可欠です。
豊洲市場への移転に関しては今なお、多くの市場業者、都民から反対や不安の声が出ており、この声を無視し移転を強行することは許されません。
以上の立場から、以下の事項を強く申し入れます。
1 追加対策工事の有効性の確認は、公開の専門家会議で行うこと。
2 専門家会議による確認だけではなく、より多くの科学者・専門家による確認を行うこと。
3 追加対策工事の確認結果について、市場業者、都民に対しても公開で説明し質疑も行う場を設けること。
4 都議会に対して、報告を行うこと。
以上
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