帰ってきたウルトラマン37話・ウルトラマン夕陽に死す

 今から50年前の今日71年12月17日にOAされた帰ってきたウルト
ラマン37話・ウルトラマン夕陽に死すで、ウルトラマン抹殺を狙
うナックル星人が用心棒怪獣ブラックキングとのタッグでウルト
ラマンを倒す。

 このEP実は帰ってきたウルトラマン版ガッツ星人編でセブンを
公開処刑する事で地球人の戦意を喪失させるため、怪獣アロンを
使ってセブンの能力を徹底的に分析しセブンと対峙した時は徹底
的にエネルギーを消耗させ活動停止に追い込むわけだ。

 今回のナックル星人編はガッツ星人編と同じく地球侵略の邪魔
となるウルトラマンを排除するため、アロンと同様にシーゴラス
とベムスターを呼び寄せてウルトラマンの能力を分析する。

 ここまでなら単なる焼き直しになるのだが全く違った作品とい
う雰囲気になっているのは郷の心を乱すため、恋人の坂田アキを
拉致殺害する岳でなく心の拠り所である坂田健まで轢殺するとい
うショッキングな展開が組み込まれたからである。

 もともと坂田アキ役の榊原るみがドラマ・気になる嫁さんの主
役に抜擢されたため、番組鋼板になったのを逆手に取って坂田ア
キの殺害シーンを入れたわけだ。

 これは当時リアルタイムで見ていた私にとっても衝撃的なシー
ンで当然ながら郷秀樹=ウルトラマンは復讐の一念から冷静さを
失い、ブラックキングがウルトラマンの必殺技をことごとく跳ね
返して更に動揺を誘ったタイミングで星人が巨大化してウルトラ
マンを挟撃し遂に倒してしまう。

 ブラックキングとの戦いはウルトラマンのエネルギー吸収率が
少ない夕方に出現させたため、太陽エネルギーの吸収が乏しく遂
に倒されるわけで倒れたウルトラマンは星人の宇宙船によって連
行されて行くシーンで終わる。

 もっともガッツ星人編・前編のラストと同様に本来なら絶望感
しかないはずが、小学館の学習雑誌などで初代ウルトラマンとセ
ブンが救出に来るという情報があったし予告編でそのシーンが流
れていたので次週を楽しみにしていたのである。

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