これでは中東勢は強くならない

 先日終わった2011アジア杯はベスト4が日本・韓国・オーストラリア・ウズ
ベキスタンとなり開催国のカタールをはじめとした中東勢はベスト8までに
姿を消す事になった。

 そもそも今回のアジア杯は中東開催という事で1月に行われたのだが、
00年のレバノン大会は10月で96年のUAE大会は12月開催だったの
だから南アフリカW杯の出場を逃した中東勢が、日韓豪のW杯出場国が
チーム整備できてないうちに開催して上位を独占しようと考えているの
では?という憶測が飛び交うほど早急だった。

 なにせW杯終了から半年しか経ってないのだからW杯出場国と、そうで
ない国ではチームの完成度が違うと思われていたので大会前に天皇杯を
戦ったおかげで調整試合はおろか ろくろく強化合宿もできない状態の日本は
苦戦するだろうと思われていた。

 ところが大会前に行われたガルフ杯で活躍したサウジアラビアはシリア・
ヨルダン・日本に3連敗して まさかのグループステージ敗退に終わったのを
はじめ前回優勝のイラクや強豪のイランなどもベスト8までに敗退していた。

 これをみて思ったのが中東勢の中心は王族国家という事。
 どうしても代表チームを牛耳る王族達はサッカーの素人だという事もあり
目先の親善試合などでも自分達の面子のために勝敗に拘るので腰をすえた
強化ができづらいという側面がある。

 更にカタールが2022年W杯招致に成功した最大要因がオイルマネー。
 この潤沢なオイルマネーを使ってチーム強化に勤しんでいるのだが、特に
ブラジルやウルグアイなど南米から選手を引き抜いて帰化させるやり方など
を見れば‘数年後には脅威になるのでは’と思えるが、意外に そうはいか
ない。

 今回の日本はヨーロッパでプレーしているのがスタメンに最大8人いるし、
韓国やオーストラリアも然りでヨーロッパ組が多いのが特徴だ。

 これがオイルマネーで有名選手を取り漁って国内リーグを充実させても肝心
の国内リーグのレベルが上がる可能性は低いし、しょせんスペインやイング
ランドなどでプレーできる選手はいないのが特徴だ。

 にも拘わらずオイルマネーの恩恵で それなりの活躍で大金を貰える国内
リーグから出ないと決して代表チームのレベルアップにはならないと思う
のだ。

 だからカタールなどが代表強化を本気で図るなら中心選手をヨーロッパの
クラブに入れてレベルアップさせるしか方法はなさそうだが、金満といわれ
るカタールの選手達が宗教上の事もあって今さらヨーロッパでプレーしたが
らないだろう。

 未熟なレフェリングも含めて こういう事をやっていてはレベルは絶対に上
がらないと考えている。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
もっと恐ろしいことを考えてそう (通りすがり)
2011-02-10 13:49:18
「だからカタールなどが代表強化を本気で図るなら中心選手をヨーロッパのクラブに入れてレベルアップさせるしか方法はなさそう」
とあるが、ヨーロッパトップクラブを根こそぎ代表にするという、もっと恐ろしいことを考えてそうな気がします。
その一環がカタール財団のバルサスポンサーではないかと邪知してしまいます。
バルサカンテーラを根こそぎカタールへ帰化させて、代表強化もバルサに丸投げして、2022年には「バルサ=カタール代表」という結末を予想してしまいます。自分が妄想癖と思うが、ありえそうで怖い。
 
 
 
なるほど (こーじ)
2011-02-10 23:41:41
>通りすがり様
 なるほどバルサのカンテラをそのまま帰化させるという事ですか。
 奴らの思考回路では、荒唐無稽に思えないのが怖いところですね。
 
 
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