水戸黄門が視聴率不振らしいが

　20日にスタートした水戸黄門の視聴率が初の1ケタ台だったというのが
話題になっている。
　私としては別に驚かないし、むしろ‘来るべきものが来たか・・・・’という
感じだ。

 　実は昨年の9月に女房の実家に行ったときに義父が水戸黄門を見て
いたので久しぶりに一緒に見たのだが、正直

‘オイオイ、なんじゃこりゃ～！’

という感じだったのだ。

　まず何よりも悪人がダメ。

　水戸黄門の悪人といえば天津敏（甲賀幻妖斉）をはじめ内田勝正
（メカゴジラの逆襲の主役）や中田博久（キャプテンウルトラ）、石橋雅史、
高野眞二、そしてMr悪代官の川合伸旺など凄みのある名優達が黄門
一行の敵として立ちふさがっていた。

　それが先日見た悪役は凄みもへったくれもない、むしろ愛嬌がある
悪役だった。
　これでは盛り上がりに欠ける。

　次に黄門様の里見浩太郎はいいのだが、助さん・格さんが若すぎて
時代劇慣れしてない感じで由美かおるや里見浩太郎に比べて殺陣が
見劣りしてしまうのだ。

　せめて あおい輝彦ぐらいでないと厳しいと思わざるを得ない。

　こうしてみると時代劇役者というのは、いかに演技力が要求されるか
よく分かる。
　しっかりしたキャスティングをしなければ、人気回復は厳しいと思わ
ざるをえない。